「ワンちゃんの気持ちになって、マイクロバブルフォームを味わってみようか」

 ヒトは、イヌと同じ動物ですから、そして歴史的にも長い付き合いですから、その気持ちを知ることができます。

 よくいわれていることに、イヌの毛は、「ヒトよりも3倍多く、3倍小さい」、それゆえに、汚れやすく、それが落ちにくい、真に厄介です。

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マイクロバブルフォーム洗浄・温浴法でふわふわに仕上がったワンちゃん

 しかし、そのことがトリマーという職業を成り立たせる一つの重要な要因になっています。

 ワンちゃんが好きだから、家族同然の付き合いをする、ソフトバンクの携帯電話にワンちゃんが必ず出てくるのは、それだけ親しい間柄にあって、それをよき仲間であると思っているからです。

 その声の主の北大路欣也さんも、これだけ長い人気を得るとは思わなかったのではないでしょうか。

 これは、ヒトがイヌを演ずる、それが普通になり、コマーシャル文化として定着するという新たな現象ということができます。

 それだけ、ヒトとワンちゃんがコマーシャルのなかで近くなり、違和感なく存在し続けるおもしろさだと思います。

 ヒトは、ワンチャンよりも優れている部分が多く、言葉を持ち、文字を書くことができます。

 そうであれば、マイクロバブルフォームのなかで「ここちよく」なったワンちゃんの心のなかに分け入ってみよう、これが私の好奇心になりました。

 そのためには、お風呂のなかでマイクロバブルフォームを大量に発生させなければなりません。

 まずは、湯船に入れる発泡剤探しに出かけました。

 わが国には、お湯に浸かるという風呂文化が古くから形成されていますが、そこに発泡剤を入れるという習慣がありません。

 また、外国人のように、湯船に浸かったままで身体を洗うという習慣もありません。

 そのせいでしょうか。

 いくら探しても、「これはよい」というものを見つけることはできませんでした。

 結局、二度も同じ店舗に行って探しましたが、そこにはよいのがなく、肌に良いという入浴剤を買うに留めました。

 ネット上ではいろいろありそうなので、今度、アマゾンで調べてみましょう。

 ところで、アマゾンは、アメリカでネット販売で4割を占めているそうです。

 わずか1社が、全米で4割のシアを持つ、これは、ある意味で「恐ろしさ」すら覚えることですね。

 そこで、仕方なく、わが家で使っているシャンプーと肌によいとされている発泡しない入浴剤の2つを湯船に入れて発泡させました。

 まず、わずかなシャンプー量で、大量にマイクロバブルフォームが発生することが解りました。

 それは、いつも頭を洗うのに使用している量と同じでした。

 シャンプー液(界面活性剤)の注入によって、お湯の表面張力が低下しますが、そのことによってマイクロバブルフォームは、それだけ発生しやすくなりますので、湯船はたちまち泡だらけになりました。

 その泡を手ですくって、お湯事頭にかけました。

 「これはよい、これで頭を洗えたら、こんなよいことはない」

 こう思いながら、何度か頭に、その泡混じりのお湯をかけていきました。

 お湯のなかに目をやると、大量にマイクロバブルフォームが発生していました。

 「これだと、このままで身体が洗えてしまうのではないか」

 よく見ると、びっしりと体毛にマイクロバブルフォームが付着していました。

 「ものぐさ」のせいでしょうか。

 このように、ほとんど何もしないで、頭や身体を洗うことができれば、「こんな便利なことはない」と思いました。

 それに光マイクロバブルのみを発生させた場合に感じる「ここちよさ」には、あまり変わりはないようですので、これもクリアできたようでした。

 しばらくは、水面上に浮かんできて雪のように積もったマイクロバブルフォーム、おそらく数センチメートルの厚さはあったでしょうか。

 この泡風呂の印象はなかなかよくて、乙なものでした。

 「これで、ワンちゃんの気持ちが解るかもしれない。もっと試してみよう」

 こう思いながら、マイクロバブルフォーム風呂を楽しんでいると、湯船の上には雪のような白い泡が大きくふくらんできて、私の首筋まで覆うようになっていました。

 同じようにここちよい、これが最初に得たマイクロバブルフォームの結果でした(つづく)。
  
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ワンちゃんの被毛に大量付着したマイクロバブルフォーム
(撮影は、大成由音氏)