沖縄6日目、本日は大分に帰る日です。
早朝、5時半に起床、手早く旅支度を済ませて6時10分に宿舎を出ました。
早朝のせいか、道路は空いていてスイスイと那覇空港付近のレンタカー事務所に予定よりも早く到着しました。
「少し早く着いたので、朝飯を買いに行きましょうか」
レンタカーの事務所は8時前に開くので、一旦那覇市内まで戻って、コンビニで朝飯の「お結び」と「お茶」を購入しました。
そして、飛行場の待合室には8時過ぎに到着、8時30分に一番で搭乗手続きを済ませ、10時50分発の福岡空港行きの便を待つことにしました。
ここでは、いつしか恒例になっている「ブルシールのソフトクリーム」を家内が買ってきていたので、それを少しばかりいただきました。
今回は、紅芋のソフトクリームで、沖縄を発つ前に、沖縄の味を少しばかり堪能することができました。
LCCの機内はほぼ満員で、この状況からも、その人気ぶりが窺えました。
福岡空港までは、約1時間半、一眠りしてから、今回の沖縄行きを振り返ることにしました。
①第1は、中規模植物工場に光マイクロバブル装置を設置したことでした。
昨年6月以来の交渉の成果が実り、めでたく、沖縄では初の導入に至ることができました。
しかも、今回は、2つの装置の組み込み方式を採用しましたが、この一つも新たな導入となりました。
これは、光マイクロバブルの効果を最大限に活用する方式であり、これが成功するかどうかで、この植物工場の成否が決まるといってよいほどのものであり、私どもも、ここでの導入後の変化に注目していました。
それゆえ、設置導入後約20時間を経た段階で、その苗の変化を観察しました。
その結果、私どもの予測はピタリと当たり、多数の苗たちが、光マイクロバブル特有の変化を見せ始めていました。
「これならば、まちがいない。時間経過とともに、その抜群の成長ぶりがますます明確になっていくであろう。
これは、これからの沖縄における野菜づくりに小さくない影響を与えるであろう。
なによりも、まず大切なことは、その施主と栽培者たちが、そのことに確信を持つようになることである」
そのことは、先ほどあった施主からの電話にも現れていました。
この沖縄モデル第1号の成果を踏まえ、次の作戦をどう立てるか、これが重要になりそうです。
いよいよ沖縄がおもしろくなりそうですね。
②第2は、TK氏にお別れをいい、心の整理を行うことでした。
5月に、かれの訃報を耳にし、それを認めたくない心境に陥り、あれこれと思案を繰り返す日々が続いていました。
しかし、私がいくら思案しても、それで、どうにかなることはなく、御霊の前で、線香を点けて、お別れすることにしました。
やさしくて、おおらか、心の広い方でしたので、かれが30歳の時に知り合い、75歳までの約半世紀にわたる付き合いが可能になりました。
かれは、国際経済学者であったこともあり、沖縄の経済や将来問題について、心おきなく語り合い、議論を交わすことができました。
しかも、かれには行動力があり、沖縄ベトナム友好協会会長を10年の長きにわたって務め、その傍ら、沖縄の辺野古基地問題に関して、全国の津々浦々で自費の講演旅行を行ってきました。
心残りは、
1)大成研究所の設立後に、かれを招いての講演会を開催できなかったこと、
2)沖縄における植物工場に光マイクロバブル装置を導入する時期が遅れ、生前に、その様子を見せることができなかったことであり、かれは「ぜひ、見学したい」と仰られていました。
3)沖縄経済研究会の第1回を、かれの自宅で開催し、その第2回以降を開催できなかったこと、
でした。
③第3は、今回も豊かな沖縄の食文化を探索したことでした。
1)最大の成果は、「きん田」の「ターイモチーズケーキ」に出会ったことでした。
幸いにも、それを2つもお土産にいただきましたので、それを今なお堪能しています。
「今回は、ジミーの『ジャーマンケーキ』をいただく機会がなかったので残念だ」
と思っていましたが、その思いは、このチーズケーキに出会うことで、どこかに吹き飛んでしまいました。
真に、人間とは現金なものですね。
2)2つ目は、名護市道の駅「許田」における「三矢」の「サーターアンダーギ」でした。
熱々のプレーンは、サクサクホクホクで、相棒と二人して、車中で、思わず、ペロっと食べてしまいました。
買って帰ってからもみなさんにとても好評で、「食べた後にすぐに食べたくなる」という超一流の菓子といえました。
私は、広島宮島の「いわむらもみじ屋」の「もみじ饅頭づくり」を支援してきたことから、お菓子や饅頭づくりに興味を覚えるようになりました。
このもみじ饅頭の上を行くのが、博多の「通りもん」であり、それが美味しい理由、そして売れる理由を探究してきました。
この「もみじ饅頭」と「通りもん」を食した際の共通の特徴は、「食べた後に、すぐに再び食べたい」という思いを抱くことです。
この思いが、上記の「ターイモチーズケーキ」と「サーターアンダーギ」において湧いてきましたので、この両者は、その挑戦を受けることになりますね。
菓子作りの技術は、まことに激烈な競争のなかにあり、その真価が問われることになります(この稿おわり)。
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