先日、長野県のKさんから、大変立派なハチミツが届きました。

 今回は、長野産のハチミツの紹介なので、「国東の食環境」も「番外編」となります。

 さて、その容器には、「リンゴ」「百花」というラベルが張られていました。

 前者は、リンゴの花に来た蜂からハチミツを採取したもので、後者は、アカシヤなどの花で集めたものだそうです。

 すこしネットで調べてみると、ハチミツは長野県の特産のようです。

 こちらでは、蓮華草の花からハチミツを獲ることは知っていましたが、リンゴやアカシヤの花に蜂が群がり、ハチミツ養殖がなされていることを初めて知りました。

 「どうりで、おいしい訳がわかったよ」

 適度な甘さと上品な香りがあり、朝は、トーストに薄く塗っていただいています。

 また、午後からは、紅茶に大分名産のカボスをたっぷり入れ、そのなかに少量のハチミツを入れて、ほのかな甘みと香りを楽しんでいます。

 ところで、このハチミツには、ちょっとしたエピソードがありました。

 ある時、Kさんから私が行ったセミナーのテキストを購入したいという依頼がありました。

 私としては、それを売るのは、何となく気が進みませんでしたので、「何か物と交換しませんか」という提案をすると、Kさんは、電話の向こうできょとんとされていたようでした。

 「お金ではなく、モノとモノ、物々交換で、どうでしょうか?」

 思いもよらない提案でしたので、そのときすぐは、とても驚かれていました。

 しかし、しばらくして、その交換の方法を理解されたようで、両者の合意がなされました。

 お金よりは、モノの方がはるかに価値がある、こう思っての提案でしたが、それが何なのか、それを待つ楽しみもありました。

 Kさんによれば、その第1回目が、このハチミツだそうで、それが立派で、しかも初物ということになり、大いに喜ぶことになりました。

 おまけに、このハチミツは、かなりの量ですので(合計で4ボトル)、おそらく1年以上にわたって賞味することになるでしょう。

 Kさん、このハチミツ、どうも、ありがとうございました。

 せっかくだから、1ボトルを相棒のYO氏にもお裾分けしたところ、とても喜ばれていました。

 おかげで、ハチミツの「素敵な味」と「物々交換の醍醐味」を深く味わっています(つづく)。

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「りんご」と「百花」のハチミツ