3.「小さくない地場産業づくり」の課題

 

 上記の①~⑤は,地方経済の牽引と自立のための「小さくない規模の地場産業づくり」の準備を可能にさせた.

 その課題を以下に列挙する.

 ①3年前にマイクロバブル研究会を発足させ,月1回のペースで今日までに35回を開催した.

 ここで地元のみなさんや全国からの参加者も含めて地域再生の課題を探究してきた.

 その結果,地域・産業資源を,いかに最高度に活用することが重要であることが明らかになった.

 ②地域資源としては全国で唯一の,しかも絶滅の危惧がある「七島イ」を選び,産業資源としては「光マイクロバブル技術」を適用することが最適であり,その試験栽培を5年行い,貴重な成果を得た.

 ③とくに,一期作に終わっている現状を打破し,二期作以上を可能にする栽培技術を確立した.

 ④高専を含む地域の方々との「横型連携」を構築し,全国のみなさんとも協力して,その事業化の核として若者たちの参加と発展をめざす.

 ⑤その事業化においては,初年度において,現在の七島イ生産額と同じ2000万円を目標にし,3年目に10倍化の2億円,5年目に100200億円,最終的に,10年目には数百億円産業の確立をめざす.

 

4.おわりに

 

上記の課題を解決するには,

1)七島イ栽培における高生産性と2期作以上の栽培を可能する技術開発,

2)事業化のための主体形成と拠点づくり,

3)地元と全国を結びつける大学を含む高専・地域の「横型連携」が不可欠となる.

これらを発展させ,地域と全国の高専(技術科学大学を含む)が連携するためのモデルづくりを行う.

また,この成功を基礎にして,全国の高専と両技術大学を軸とした全国的規模の連合の土台づくりへの発展をめざす.

 

参考文献

1)   坂本雅子:空洞化と属国化,新日本出版社,2017

2)   磯田道史:池上彰五夜連続BIG対談,BSTBS放送,第三話,2018

3)大成博文:日本高専学会20年の教訓と「高専危機」の打開,日本高専学会誌,20113-242015


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ヒメヒオウギズイセン(大成研究所前庭)