アレクサが奏でるカラヤンの曲を静かに聴きながら、久しぶりにゆいったりとした日曜の朝を迎えています。

 どうやら南の方では台風が発生し、梅雨明けの沖縄を北上する気配です。

 その沖縄では、歴史的な米朝会談を契機として朝鮮戦争の終結に向かって一挙に話が進み始めたことで、米軍の基地問題が根本的に見直されるようになってきました。

 沖縄に74%の米軍基地があるのは、朝鮮半島有事に備えてという理由が最大のものでしたから、それを維持する理由がなくなりました。

 朝鮮戦争が終結して平和協定が結ばれるようになると、在韓米軍の撤退が開始されるでしょう。

 これに伴い、在日米軍の大幅な縮小も検討されるようになる、これも現実的な話になりはじめています。

 沖縄の辺野古基地の新設も不要になり、同時に、沖縄の米軍基地の返還も検討されることになるでしょう。

 沖縄に行ってみればすぐにわかりますが、平らな良い土地が基地の内側に延々と連なっており、ここが返還されると、ここに商業施設が並び、鉄道やモノレールの敷設も一気に進むことになるでしょう。

 これまでの劣悪な桎梏が一挙に解放され、沖縄は豊かに発展する地域へと大いに変化していく可能性を有しています。

 その沖縄、今は梅雨が明けて「うりずん」と呼ばれる季節であり、暑い陽ざしが照るなかで、湿気がどんどんと抜けていくことで夏への躍動感がでてきたころでしょう。

 一斉に草木が伸びて、花たちもきれいに咲き匂っていて、深紅のハイビスカスが青空に映えて揺れているのではないでしょうか。

 昨年は、その沖縄で家内のコンサートが開催され、それを契機に古き友人たちとも再会し、なんとか沖縄プロジェクトを発足させることができました。

 今年は、その2年目、これが前向きに進むことを期待しています。

 このように、朝鮮半島や沖縄を始めとして、地政学的な大転換の可能性が観えてきました。

 それに留まらず、経済的にも小さくない変化が起こり始めており、今は、その躍動の兆しと理解した方がよいのかもしれませんね。

 おそらく、この20、30年は、政治、経済、そして文化までもが、激動のなかで大変化を遂げていくのでしょうから、それに備えて、「鋭く、大きな直観」を働かせ、それに基づく「洗練された実践」が遂行できるようにすることが何よりも大切ではないかと思われます。

 大きな変化の兆しは、小さな細部のなかにもあり、それを見出す「科学の目」、そして、それを鮮やかに切り拓いていく「科学のメス」をますます養っていく必要がありますね。

 今日は、久しぶりに緑砦館での作業を昼下がりから始め、汗をかこうかと思っています(つづく)。
 
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                 赤白のチェリーセージ(大成研究所前庭)