昨日、第35回マイクロバブル研究会が、大成研究所セミナー室で開催されました。

 話題提供は、次の3つであり、豪華な3本立てでした。

 ①S会員 今年の農作物に関する取組

 ②YO会員 加速する消滅都市

 ③HO会員 小規模な地場産業づくり

 いずれも、おもしろい内容のもので、議論が盛り上がりました。

 まず、①について、この春からの取組が詳しく紹介されました。

 この試みは、私どもがS会員を支援する方式のもので、今年で3年目であり、お互いに、だいぶ要領が解ってきました。

 先月、この問題に関する中間的な研究報告書をまとめる際に、かなり突っ込んだ検討を行いましたので、その特徴や注目すべき成果をかなり明らかにすることができました。

 人間の科学的認識とは、このようにして集中的に分け入らないと深まらないことが多く、そこに特別の「科学のメス」の重要性があります。

 幾重にも重なったベールを、そのメスで切り拓き、新たな物を見出していく、ここに科学の醍醐味(ほんとうのおもしろさ)があります。

 この経験を踏まえていましたので、S会員の報告がよりおもしろく、親身に感じました。

 また、必要な助言も可能になりました。

 「石の上にも3年」という格言もあるように、このように単年の栽培ものですと、その「イノベーション」には、それくらいの時間が必要になるのではないかと思います。

 ここで読者のみなさんは、

 「なに、イノベーション」

と頭を傾げられるかもしれません。

 「大げさではないの?」

 ある方は、そう思われるのかもしれません。

 しかし、実際には、そのような兆しの側面が見え始めていますので、そのことが、今後徐々に明らかになっていくことでしょう。

 「そうであれば、とても大変なことになる」

 これは、その農作物に詳しい別の研究会員の感想でした。

 今後とも、これに、ますます鋭い科学のメスを入れていく必要がありますね。

 ②の報告もみなさんの関心を集めました。

 なにせ、足元の国東市において、県内の市町村のどこよりも早く「消滅」を加速させているのですから、真剣にならざるをえなかったのではないかと思いました。

 示されたデータの一部を紹介しましょう。
 
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出産可能な女性人口の減少率

 これには、出産が可能な20~39歳の女性人口における30年間の減少率の予測値が示されています。

 このなかで、国東市が最も減少率が大きく67.4%になっています。

 続いて姫島村が66.4%、津久見市が64.3%、玖珠町が61.8%の減少率を示しています。

 なぜ、国東市において他の市町村を押しのけて、67.4%もの大幅な減少率が示されているのでしょうか?

 周知のように、若い女性が減ると、子供人口が増えなくなります。

 現在の国東市には4地区に、それぞれ小学校があり、その合計は、同学年において約400人です。

 これが、約100人になり、これを4地区で分割すると、1クラスさえ成り立たなくなるとされています。

 これは、とても深刻な事態であり、緊急に、その防止と回復を実現させる対策を考える必要があります。

 さて、それでは、どうすればよいのか?

 これに関しては、次のような意見が出されました。

 ①ここは、抜本的な改革が必要であり、若い男女が、国東から出ていかない対策を考える必要があります。

 ②地元に産業がないので、出ていくのは仕方ない。国の政策として、強力な地元定着策を講じることが重要である。

 ③第一次、第二次産業、さらには教育まで含めて、すべてにおいて若い男女が地元から出ていく状況があり、この流れを食い止めることはできない。

 ④こうなったら、新たに若者が全国から参入してくるような地場産業を創生するしかないのではないか。

 この議論を経て、次に③の話題提供がありました。

 これまでの足掛け5年にわたる「7ii」に関する取り組みが紹介されました。

 その成果は、未だ技術開発における初歩的段階に留まっていますが、これから、新たなに成果を徐々に積み重ねていくことによって、事業化の可能性を検討することに関する議論が活発に行われました。

 以上のように、3つの話題提供に関して非常に活発な議論がなされ、今回も大幅に終了時間が延び、終わりは21時を過ぎていました。

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 大成研究所の前庭に咲いた白いチェリーセージ