長かった雨の日が終わり、今朝は快晴の夏日のようです。
大変な集中豪雨で、たくさんの死者と行くへ不明者が出てしまったことを悔い、深くお見舞い申し上げます。
災害列島でありながら、災害に弱い構造を根本的に改める、この国土政策の根本的な見直しが必要です。
これまで、県レベルでは中小河川の改修の場合、毎年1億円を30年継続する程度の予算投資を行ってきましたが、これを当面、2、3倍にして、その防災機能を高めていくことが重要です。
また、土砂崩れなどの危険地域における土地開発の無謀に対する規制も検討されることが求められるでしょう。
そして何よりも重要なことは、安全な国土づくりにお金を投入することが重要であることが、今以上に深く認識されるようになることです。
高価な戦闘機を買うよりも、そして膨大な予算を必要とする基地づくりよりも、安全な国土づくりの方が切実で、はるかに意味があるという世論を大きくしていく必要があります。
さて、先週の土日は、2つ目の学会原稿を執筆することに費やしてしまいました。
それが、なかなか円滑には進まず、残念なことに、それを今日に持ち越してしまいました。
この原稿のテーマは、幾多の困難を抱え、それにAI時代の新たな困難が加わり、それらの解決をめざし、克服していく「人づくり」についてですので、執筆を重ねる度に、いろいろと考え込んでしまい、相次ぐ中断となりました。
その一節を紹介しておきましょう。
「膨大な国の借金、少子高齢化による人口減、格差拡大、産業の空洞化と大量リストラなど、今世紀初頭は多重で大きな困難ななかにある。
これらは、かつての高度成長期と、それに続く『奇跡の30年』の時期には存在しなかった規模の大きさと本質的な深さ、そして厳しさで満たされていることから、これまでのほとんどの教育(技術者教育を含む)において根本的な見直しを迫られることになるであろう。
これらの困難を実践的に解決していくには、鋭く、大きな直観力、高度な専門性に基づく深い洞察力、粘り強さを発揮して最後までやり遂げる人間性、共に感じ協力し合う組織性、優れた体力と精神力を有するリーダーとしての自立性、社会的使命観などを身に付けることが求められるようになってきた。
これらは、単なる能動性や自発性に基づく体験的学習の水準をはるかに超えた実践的な新たな教育の必要性を示唆している」
少々難解ですね!(この稿おわり)。
ドクダミの花
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