第3250回記念のテーマとして「小さくない地場産業づくり」を思いつきました。

 折しも、第15回ナノプラネットゼミにおける話題提供と討議の内容を少々詳しく説明していましたので、この課題を引き継ぐことにしました。

 今や、これからの近い未来において、この人口急減問題は、大分県や地元自治体にとって深刻な問題ですので、それをどう克服していくかは、今から対策が必要な緊急的課題といえます。

 折から7月18日には地元テレビによる3時間討論会が企画されているようです。

 これには、知事他19自治体の首長も参加されますので、その対応を注目することにしましょう。

 私の結論は、「ここは、思い切って『小さくない地場産業づくり』を行うことで、若者の移住を促進させ、結果毛的に出産人口を増やし、人口の急減を食い止め、増加に転じさせる」、これしかない、という判断に至ったことにあります。

 それでは、この「小さくない地場産業づくり」をどう実現していくのか、これが核心問題ではないかと思います。

 周知のように、地域の振興においての鉄則は、そこにある「よい地域資源」を活かすことにあります。

 これを、どう活かすのか?

 一言では、

 ①高度に活かす、

 それでも、まだ不足の場合には、

 ②最高度に活かす

ことではないかと思われます。

 「最高度」の実現とは、そこに「まず、最高水準の技術を実践的に適用すること」にあります。

 これには、「言うは易し、行いは難し」の側面があり、ここに、知恵と工夫、そして粘りの発揮の為所(しどころ)が潜んでいます。

 私は、今から5年前に、地元によい地域資源があることを耳にし、運よく、そのサンプルを手に入れることができましたので、それを育てているうちに、この技術開発に挑戦してみようかと思うようになりました。

 以来、小さな成功と失敗を繰り返し、今考えてみると、至難の業に挑戦し続けてきたような気がしています。

 未だ道半ばではありますが、わずかに、その一部には何となく明るい兆しが見え始めてきましたので、この記念シリーズを開始することにしました。

 おそらく、この開発が成功へと導かれていくのであれば、次の課題を解決していくことが重要になるでしょう。

 1)光マイクロバブル技術を用いて実験的に、その確立をめざす。

 この段階において、数々の常識を覆していくことが求められるでしょう。

 たとえば、その従来の栽培技術においては、年に1回しかできないことを2回以上にすることが重要な課題となるのではないかと思います。

 聞くところによれば、それは少なくない人々が試み、いずれも失敗していることだそうです。

 誰もが失敗していることに挑戦する、この手段として最高水準の技術が必要になる、ここに技術開発者としての冥利があり、ロマンがあります。

 しかも、最高水準の技術とは、そこに実践的な意義と意味が含まれます。

 アイデアのみ、あるいは研究室のみでの、か細い成功では、それが現場に役立つとはかぎりません。

 真の意味での技術的開発の成功とは、それを事業としての成功に至るものを十分に含むことなのであり、そこに到達することが「確立をなす」ことなのです。

 2)どうやって、その事業的確立をなすのか、これが第2の課題であり、それには次の2つの柱があります。

 ア)技術的成果を事業化に転化させる。

 ここで重要なのが、事業化のための資金の確保とそれを踏まえた設備の導入、栽培試験の拡充などです。

 その際、最も大切なことは、それを紙を重ねていくように、一枚、一枚と重ね合わせて丈夫にしていくことです。

 これには多少の時間と労力が必要になりますが、「急がば回れ」の道を選ぶことが一番よいと思うようになりました。

 この道とは、他の人や金に頼らず、自前で、責任を全うしていくという方式であり、

 「この方法でないと、おそらく、この事業を大きく育て上げることはできない」、

こう思うに至りました。

 イ)事業化を担う人々づくり

 今は、真に「ローカルアクト(locally act)」の段階に過ぎず、これから技術的成功を重ね、それらを踏まえて協力者と賛同者を得ていくことで「事業化を担う人々づくり」に取り組む予定です。

 その際、最も大切なことは、この事業化の「夢とロマン」を真摯に理解することができる、そして共に、本事業を責任を持って担うことができる協力者を得ることです。

 小さくない規模の地場産業とは、それにふさわしい少なくない規模の方々が参加できる産業のことであり、経済的にも地域を牽引し、それによって自立できるものでなければなりません。

 さて、このシリーズを開始するにあたり、ここ国東にある「よい地域資源」について述べておきましょう。

 これまで、本ブログにおいては、その具体的な植物名を示すことを避けてきました。

 それは、その明示によって起こる混乱を少しでも避けたほうが良い、また、その技術開発において明確な確立がなされていなかったという理由があったからでした。

 このスタンスは、これからも基本的には変わりませんが、それでは、何か物足らないので、本記念シリーズを契機にして、それを「セブンアイランド・アイ(略称「7ii」)」と呼ぶことにします。

 さて、この「7ii」の物語は、どのように展開していくのでしょうか(つづく)。

agapann
アガパンサスの子ども(大成研究所前庭にて)