前回の記事においては、光マイクロバブルとナノバブルの相互関係①のスライドを示して、主としてナノバブルの定性的な特徴の解説を行いました。

 そこで、本記事においては、前者の光マイクロバブルの基本的な特徴を概説することにします。

 すでに示してきたように、光マイクロバブルとは、「直径1~65㎛の自ら収縮するマイクロバブル(新物質)」のことです。

 そして、この光マイクロバブルは、私どもが開発した超高速旋回式マイクロバブル発生装置によって発生可能です(特許取得済み)。

 この光マイクロバブルの特徴を解説するために、まずは、マイクロ・ナノバブルとマイクロ・ナノバブル水に関する解説を開始しましょう。

 下に、その概念図を示します。 
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マイクロ・ナノバブルとマイクロ・ナノバブル水

 ここで、マイクロ・ナノバブルとは、文字通り、マイクロバブルとナノバブルのことです。

 また、マイクロ・ナノバブル水とは、マイクロ・ナノバブルを含む水のことです。

 これらは、この世のなかで最もありふれた水と空気によって形成されます。

 また、上述の光マイクロバブルは、マイクロ・ナノバブルのなかの「特別な気泡」と考えればよいでしょう。

 ここで、「特別な気泡」と呼ぶ理由は、「特別ではない気泡」と明確に区別される必要があることにあります。 

 この「特別」と「特別でない」を区別するキーワードが「新物質であるか、どうか」です。

 この「新物質か、どうか」は、最もありふれた水と空気で、それらとは異なる物質を新たに創製できるかどうか、に重要な関わりを有しています。

 説明を解りやすくするために、「新物質」ではない場合を示すことにしましょう。

 水中の「あるサイズの気泡」を想像してみましょう。

 この気泡の気体成分を空気としますと、それは窒素と酸素で構成されています。
 
 通常の状態では、窒素は簡単に溶けませんが、酸素は、より溶けやすく、それによって水中の溶存酸素濃度がより増加します。

 しかし、これは水中に酸素分が溶けた減少に過ぎず、酸素成分は、そのまま残存していますので、ここから新たな物質が生まれたわけではありません。

 気泡の形態が、マイクロバブルであろうと、ナノバブルであろうと、なかの酸素成分が単に水中に溶解するのであれば、この溶解によって新たな物質が発生することはありません。
 
 この場合、それは単に気泡が小さくて、「マイクロバブル」あるいは「ナノバブル」といっているにすぎません。

 ところが、これらの気泡の溶解過程において、新たな物質が産生されるとなると、その現象は本質的に異なることになります。

 これらが、上図の上方にある概念の変化過程として示されています。

 水と空気から、新たな物質が産み出される、その物質こそ「新物質」ということができます。

 この新物質の産生に関わる重要なキーワード、それが「化学反応」なのです。

 より詳しく説明すると、水と空気を用いて、水中にマイクロ・ナノバブルを発生させ、そのマイクロ・ナノバブルのなかで化学反応を生起させ、その結果として新たな化学反応物質が産生されたとすれば、それはマイクロ・ナノバブルの「新物質」ということができます。

 すなわち、マイクロバブルとナノバブルのそれぞれが水中に溶解する過程において、化学反応を生起させ、新たな物質を産生させることを可能にすることができるのであれば、そのマイクロバブルおよびナノバブルは「新物質」といってもよいことになります。

 そこで、次の考察においては、その化学反応が、どのようなものなのか?が問題になります。

 この反応が、ありふれたもの、あるいは有用性がないものであれば、「何だ、その程度のことか!」といわれて終わりになります。

 このようなことは、科学や技術の世界ではよくあることで、私も、そのようなことを幾度も経験してきました。

 しかし、その反応が、それらとは別物で、今風の流行り言葉である「革新的機能性」を有するものであれば、事情はまったく異なることになります。

 こうなると、マイクロバブルやナノバブルの有する革新的機能性とは何か、これが重大な問題になりますね。

 次回は、その核心に分け入ることにしましょう(つづく)。

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バラの花(大成研究所の前庭にて)