「緑砦館物語Ⅱ」における2つ目のエピソード(逸話)は、「紫蘇(シソ)」の話です。

 ご周知のように、シソは、ヒマラヤやビルマが原産のようで、それが中国を伝わって、わが国で栽培されるようになったそうです。

 「紫蘇」という名前は、昔、ある方が、紫色の葉っぱを煎じて病気を治したことに由来しているようです。

 紫の葉で病気が蘇った、この感動的印象が、その命名を可能にしたのでしょう。

 シソには、「青しそ」と「赤しそ」の2種類があります。

 また、青シソは、「ちりめん青しそ」と「大葉」に分かれています。

 後者における「大葉」は、もともとシソの若葉のことをいうようですが、現状では、上記の2つの種類の異なるシソとして流布されています。

 それらの特徴を比較しておきましょう。

 「ちりめん青しそ」:葉っぱが縮れて、凹凸の襞ができていて、やわらかい。刃先のくびれが、大葉と比較して大きい。

 「大葉」:葉っぱの表面に凹凸がなく、平たい。ちりめん青しそと比較して葉っぱがわずかに硬い。

 それぞれ、独特の風味があります。

 一方、「赤しそ」の方は、なんといっても梅干しに使用されていますので、これもお馴染みの野菜として知られています。

 塩との相性がよく、この組み合わせによって殺菌作用が生まれるようで、それが梅干しに活かされてきたのだと思います。

 また、山口県において人気の高い「しそわかめ」も有名です。

 漁師は、若芽をご飯にかけて食べる習慣があり、これを商品化したいという企業(萩の井上商店)がありました。

 しかし、ワカメは、すぐに傷んでしまいますので、いろいろな方法を試してみたのですが、よい方法をなかなか見出すことができませんでした。

 困った挙句に、ある日、シソを試してみようということになりました。

 シソは塩分があると殺菌作用が生まれますので、その塩分は、もともと海水で育ったワカメでしたので、この相性はピッタリだということがわかってきました。

 後は、できるだけワカメとシソを細かく切り、空気に触れさせることで、この商品化を成功させることができました。

 これをご飯に振りかけて食べる、あるいは、お結びにして食べる、とくに子供たちが、これを好きになったことで、ロングセラー商品の道を歩むようになりました。

 我が家でも、残ったご飯に、この「しそわかめ」をふりかけ、お結びにしたものが、子供たちが学校から帰ってきたときの「おやつ」になっていました。

 このようにシソは、とてもポピュラーな食物になっていますが、しかし、次の大きな問題点も抱えています。

 ①虫が付きやすく、農薬散布なしには、きれいに成長できない。

 ②大きくなると、ごわごわして硬くなり、生で食べることができない。茎も硬くて捨てるようになる。

 ③味に渋さや嫌味があり、まずさがあり、違和感を覚える。

 ④農薬をかなりの量散布して栽培するために、安全性に不安があり、食べたくなくなる。

 ある方が仰っていましたが、大葉を栽培している様子を見学したときに、大葉の表面が農薬散布で白くなっていたそうで、それ以来、かれは、市販の大葉を食べることができなくなってしまったそうです。

 私も、この話を聞いて、ますます、市販のシソを食べたくなくなりました。

 これでは、何のおもしろみもなく、ゆかいどころか不愉快な話に陥ることになります。

 それでは、どのようにして、これらの問題をブレイクスルー、すなわち、「紫蘇革命」を起こしていけばよいのでしょうか。

 それは、完全無農薬の光マイクロバブル水耕栽培に果敢に挑戦することです。

 これによって、上記の4課題の解決をめざすことです。

 これまでの経験に則して考えると、元気に育っている間においては、あまり虫は発生しませんが、一度天候不順等が起こり、シソが弱ると一斉に虫が発生ますので、何よりも元気に成長できる技術と環境を整備してあげることが大切です。

 さて、真に細やかですが、ある意味では果敢な緑砦館におけるシソの光マイクロバブルによる水耕栽培の挑戦的試みの実際は、どうなのでしょうか?

 次回は、その実際により深く分け入ることにしましょう(つづく)。

aosisotirimenn
ちりめん青シソ