6月になり、梅雨も本番かと思われる季節になりましたが、一向に雨が降らず、天気の良い日が続いています。
今日も快晴、こうなると夏の到来を先に感じてしまいますね。
窓を開けて気持ちのよい朝の空気を部屋に入れてやりました。
「今日は立派な鯛がありましたよ!」
先ほど、国東安岐港の魚市場から帰ってきた家内の弾んだ声が聞こえてきました。
このところ魚を買いに行くのは、もっぱら彼女の役目になっています。
お目当てのエビを手に入れるために市場に行くというので、「何か良い魚が合ったら買ってきて」と依頼していました。
その気持ちがよいほどにみごとな鯛をご覧ください。
体長30㎝前後のきれいな天然の鯛です。
昔は、このような鯛が瀬戸内海においてもたくさん獲れていました。
たくさんの水揚げがあれば、自然に、その値段は下がります。
ところが、今はどうでしょうか。
すばらしい、そして豊かな漁場であった山口県上関町沖の祝島においてでさえ、その漁獲量は、かつての10分の1以下になっています。
こうなると鯛は貴重品であり、スーパーの店頭では、このような鯛ですと軽く1000円、2000円、これがかつて住んでいた山口県周南市の魚価格の常識でした。
しかし、ここ国東は、まるで事情が違い、昔ながらの魚漁が成り立ち、その収穫後の値段も昔とほとんど変わっていません。
豊かな、そしてすばらしい漁場がいまだ健在しているのです。
この日は、久しぶりに天然鯛の水揚げが多数あったようで、家内は、そのなかから、立派で色のよい鯛を安く買うことができたようで、それゆえに声も弾んでいたのでしょう。
早速、一番大きな鯛を刺身にしていただきました。
近頃は、魚を捌く際に、それが美味しいかどうかが、家内には解るそうで、
「今日の鯛はおいしいですよ」
といっていましたが、まさにその通りでした。
そして翌日は、これをセラミックコーティングしたヒーターで焼き魚にしました。
丁度良いほどに焼いたところで、それを摘んで食べる、わが家の人気料理のひとつであり、この食べ方は、広島の江田島の漁師に教えていただきました。
焦げ目がついて焼きが十分な部分、やや半焼きでとろけるような柔らかさの部分、いずれも魚が新しいので、いずれも感激を覚えるほどのおいしさであり、これをみんなでつついて、「おいしい、おいしい」を連発しながら食べました。
その折、先日葫を買いに行った際にスーパーで買ったパプリカも一緒に焼きました。
これが甘くて非常においしく、これも思わず箸が進みました。
天然の鯛と地元産のパプリカ、楽しい夕食の一時でした(つづく)。
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