私も人の子なのでしょうか。

 今回の5.22セミナーには、かなりの労力を使いましたので、ひとつのステップを踏むことができました。

 しかし、その過程で無理が重なり、しかも国東での動きとはかなり異なる活動をしたために、どこかで、その疲労が積もっていたのでしょうか。

 東京から帰ってから約1週間を過ぎたあたりから、咳が出始め、そのうち身体がだるくなって重くなってきました。

 その段階で「これはいかん」と思うようになり、特別の安静モードに入りました。

 風邪というものは徐々に悪くなっていきますので、そこから回復するときもそれだけの時間を要するようで、今日もおとなしく無理をせずに過ごす予定です。

 しかし、こんな時は、机の前で過ごす時間が必然的に増えますので、反面、このブログ書きがどんどん進むことになります。

 いつも、その執筆時に思うことは、1週間ぐらいの余裕を持って記事を書き溜めておきたいとよいのだが、と思うのですが、実際は、いつもそうなりません。

 これも私の性格からくるものなのでしょうか。

 したがって、私の「マイクロバブル旅日記」は、その日暮らしの余裕のない産物といってもよいのかもしれません。

 しかし、今回は、風邪のおかげか、安静のために机の前に座ると、珍しく記事の執筆が進み始めて、「これはいつもとちがな」という思いが湧いてきています。

 6月になりました。

 この季節は、全国的に入梅を迎えますので、なにかと変化が起きやすくなります。

 水の潤いを得て植物たちが一斉に成長し始めるのもこの季節です。

 一方で、湿度の高い状態が続くと、アブラムシや葉ダニなどの害虫たちが繁殖し、今度は、それらとの闘いが熾烈を極めることになります。

 その第1ラウンドは、3月から4月にかけて温度が上がってくるころでした。

 緑砦館においても、一時期、アブラムシが異常に増えてどうしようかと思案に暮れたことがありました。

 そんな時、フマキラーの「押すだけベープ・クリスタ」を相棒のYOが緑砦館にすこしふりかけたそうです。

 そしてらどうでしょう。

 翌朝に、夥しい量のアブラムシが死んでいました。

 アブラムシは成長すると羽根が出て飛ぶようになる厄介な虫ですが、この成虫が一斉に死んでいましたので真に吃驚しました。

 それまでは蚊取り線香を焚いていましたが、これでは埒が明かないと思って次なる策を探していたところでした。

 「このように成虫が死んでいけば、少なくとも異常な発生はくい止めることができる」

こう確信しました。

 このクリスタの噴霧は、ほんの数回、空中に向かってわずかに噴霧するのみですから、蚊取り線香よりははるかに害を与える因子は少なく、しかも、月に1、2回で済むことから、この使用は継続していきたいと思っています。

 しかし、厄介なもうひとつの害虫は葉ダニです。

 これも、アブラムシと同様に植物の若芽のところに集中的に発生し、その成長を阻害させます。

 ここで葉ダニ退治にすぐ思いつくのは農薬です。

 無農薬栽培をめざしていますので、これを安易に使用することはできません。

 葉ダニの繁殖ぶりを観察していると、「もうこんなに増えたのか」と憤慨し、思わず、「農薬を使おうか」という気持ちになりますが、これでは、無農薬栽培の看板を下ろすことになってしまいます。

 「ここは、ぐっと我慢して、何か良い方法を見つけ出そう!」

 こうは思うのですが、そんなに良い方法が簡単に見つかるはずがありません。

 そこで、私が考えて一番良い方法として使用しているのが、「水洗い」です。

 植物に手をかけて支え、その状態で水道水をキリ状にして噴出させ、葉ダニを洗い落としていきます。

 この場合水は便利であり、細かいところまで行き渡り、葉面に付着した葉ダニやアブラムシをかなり洗い落としてくれます。

 これで葉ダニやアブラムシが死ぬわけではありませんが、かなりの部分が落ちていきますので、これで何日間かは稼ぐことができます。

 また、落ちていった虫たちは、再び這いあがって来れないものもありますので、これである程度は駆除したことになります。

 さらに、植物に対しては水分を与えたことになりますので、これも効果的といってよいでしょう。

 これから入梅とともに、水で攻撃、この機会が増えていくことになるでしょう。

 しかし、梅雨入り宣言がなされたものの、このところ雨が降らず、今年の梅雨はどうなっているのだろうかと思案しています。

 このまま雨が降らなければ、その分害虫たちの異常発生によって植物たちが傷み始めることが遅れることになりますので、それはよいことですが、それは私の都合であり、これで事が済むというわけではありません。

 野菜を含む植物は、手をかけて丁寧に接すると、それだけ喜んで成長するようです。

 たとえば、ピーマンの若葉はおいしいのでしょうか、葉ダニがたくさん集まってきます。

 この葉ダニが付いていると、その若葉は成長しません。

 そこで、この葉ダニを水洗いすると、きれいな若葉になり、すくすくと成長します。

 そして、そこに花の蕾ができて、やがて花が咲くようになります。

 この花の部分にピーマンの実が生りますので、葉ダニはピーマンの天敵といってもよいでしょう。

 今は、きれいな若葉と美しい小さな花が2、3でき始めた頃であり、これも葉ダニを水で撃退した効果ということができるでしょう。

 果たしてどんなピーマンの実がいくつなるか?

 今年は楽しみですね(つづく)。

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ピーマンの花