静かな日曜日の朝です。天気は曇り、一雨きそうな気配です。
この数日来、5.22S&Tセミナーにおけるスライドづくりが佳境に入っています。
おそらく、本日は、それに傾注することになるでしょう。
さて、2018年5月のブログガイダンスを行います。
最初は、3200回記念の新連載「光マイクロバブルとナノバブルの間」について述べておきましょう。
これは、大成研究所を来訪されたある大学の先生に行っていただいたプレゼンテーションが契機となり、それを基にして再整理を行ったものを、上記のタイトルで執筆する予定の記事です。
長い間、光マイクロバブルの研究をしていると、何かのきっかけで、あるいはある情報を得て、新たな視界がさっと開けてくる場合があります。
今回は、その典型的事例といってよく、真に深く立ち籠めていた霧が、さっと消えて無くなり、鮮やかな新世界が見えてきたような気がしました。
そしてその後も、その新世界のことを考え続けながら、その意味を考え続けるなかで、幸運の女神が微笑んでいることを小さくない喜びとともに噛みしめています。
その新世界とは、ナノバブルの実体が明白になったことで、それとの比較において光マイクロバブルとの相対的な関係がきちんと説明できるようになったことです。
結果的に、これによって光マイクロバブルの重要性がますます鮮明になってきたのではないかと思います。
巷には、その一部において、「小さければ小さいほどよい」、「ナノバブルになれば何かが起こる」という「淡い期待」がありましたが、そこに科学のメスが入り始めたと理解することができました。
じつは、このような思考は、マイクロバブルの段階においても存在していました。
「マイクロバブルが小さければ小さいほど、その威力を発揮するのではないか」
研究の初期段階では、このような想像をしたくなるようで、それが想像に留まるのであれば、それも無理からぬことではありました。
しかし、想像したものと実体は、ほとんどの場合において一致することはなく、その違いを明確にする「科学のメス」の重要性が存在しています。
よく、「日本人は、事象を科学としてよりもイデオロギー(観念)として捉える傾向が強い」といわれていますが、ナノバブルやマイクロバブルの実体とかけ離れた上記の「想像」も、それに該当するのではないでしょうか。
そこで重要なことは、その行き過ぎた想像を廃し、科学のメスによる真実の姿(実体)を明らかにしていくことです。
新連載の本記事は、その観点からの執筆を試みる予定です。
第2は、「緑砦館物語(3000回記念)」が、その34回を持って終了したことです。
記念シリーズとしては、少々なロングランとなりましたが、それだけ、私にとっては、それが頭のなかにあり、話題も多かったからではないかと思っています。
機会を得て、そのパートⅡの執筆の検討を行う予定です。
第3は、「マイクロバブルブレイクスルー(2950回記念)」の記事が、ペットのトリマーさんたちを中心にしてよく読まれていることです。
現在は、あるトリマーから寄せられた質問に回答していますので、これが今しばらく続きます。
第4は、「大成研究所の発足を迎えて(3150回記念)」についてです。
すでに3回の記事を執筆し、残りは1、2回ですので、これを書き終えた後に、それらを再編集して「OI(大成研究所)ニュースレター」の第1号を発行いたします。
これをもって、大成研究所の発足を、親しい友人やお世話になったみなさまに知らせたいと思います。
なお、この発足記念として、その第2回目の記念講演を先日の第14回ナノプラネットゼミにおいて済ませたところです。
また、連続対談は第8回にまで達し、回を重ねるごとに充実度を増しているようです。
第5に、高専に関する評論記事についても言及しておきましょう。
これまでに、「高専は、どこに向かうのか(2450回記念)」の記事を連載してきましたが、これを、下記のように改題して再出発することにしました。
これは、先日、大成研究所をご訪問されたN先生との議論に触発されたものであり、重要な課題として対応していく予定です。
「高専の未来図を描こう」
以上が、今月のガイダンスです。
季節が良くなってきましたので、みなさま、ますます爽やかに、そしてご幸福に過ごされてください(つづく)。
大成研究所の前庭に咲いたスノーポール
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