この2日間、本格的な雨が降り続けました。
本日は、6つ目の質問に対する回答を示すことにしましょう。
Q6:これまでも、オゾン、炭酸、スチーマー等の他の方法を使ってみましたが、それらは、思ったほどお客様に違いを感じてもらうことができませんでした。
この光マイクロバブルを使用した時のお客さんの反応や評価はいかがですか?
A6:この質問には、お客さんの少なくない経験が含まれていますので重要な質問といえますね。
私どもの経験を踏まえ、可能な範囲で回答することにしましょう。
その際、それらの装置が洗浄装置なのか、それとも温浴装置なのか、さらには、その両方なのかを明確にして考察することが重要です。
この基本が明らかでないと混乱してしまいますので、これが最初の要注意点といってよいでしょう。
最初は「オゾン装置」について述べましょう。
周知のように、オゾンは脱臭、脱色の機能を有していますが、洗浄機能には優れていません。
洗浄力を発揮するのは、泡(フォーム)であり、その泡が小さいほど洗浄力を発揮することができるようになります。
その理由は、泡が小さいほど泡の有する表面張力が大きくなり、汚れをその力で吸着できることにあります。
したがって、オゾンの効力を発揮させるには、大きなオゾンの泡ではなく、可能なかぎり小さなオゾン泡を形成させる必要があります。
結局、オゾンの効力を発揮させるには、それをマイクロバブル化することが必要になりますが、この技術が簡単ではなく、効率よくオゾンマイクロバブルを発生させるまでの技術向上には至っていません。
また、オゾンは酸素よりも液体にかなり溶けにくく、それを溶かそうとすればするほど大量のオゾンが必要になり、それでもわずかしか解けないので、結局はオゾンのほとんどが余って捨てなければならないというジレンマに陥ることになります。
この余剰オゾンの処理も大変で、高価な装置を導入しても、その設備投資分を回収できないままで終わってしまった、これが、その結果であり、今では廃れてしまった技術ということができます。
すなわち、オゾン装置は、優れた洗浄装置ではなかった、そして、温浴装置でもなかったということができるでしょう。
次は、「炭酸」装置についてです。
二酸化炭素は、液体に溶けやすいことから、それを利用することを基本原理としています。
この原理を用いた市販の装置を調べてみました。
それによると、この装置は洗浄が得意ではなく、むしろ温浴効果を狙った装置ではないかという理解を得ました。
大変高価な装置ですので、その導入によってかなりの期待を寄せられたトリマーも少なくなかったようですが、洗浄が得意ではないという短所は、他の機能によって補えるものではなかったのではないかと思います。
また、その温浴効果については、生理活性的な作用があると説明されていますが、それについては、次の疑問を持ちました。
①液体中で炭酸ガスを発生させ、溶解させることによって、どのような生理活性的効果が生まれるのか、その原理的説明がきちんとなされていません。
これについては、「炭酸泉(温泉)」に関する研究本を読んでみましたが、そこにおいてもきちんとした解説がなされていませんでした。
たとえば、そこにおいては、炭酸泉において血行促進が起こると説明されていましたが、それに炭酸ガス、あるいは炭酸ガス溶解水が、どのように血行促進を引き起こすかについては科学的な説明がなく、単に血行促進が起こるという現象を示しているのみでした。
また、そこには、血流促進に関するメカニズムに関する「誤判断」も含まれていました。
しかし、この炭酸装置については、一定の「シェア」がなされていましたので、その生理活性作用がどの程度発揮されるのかを実際に試してみました。
果たして、説明書通りなのか、血流計を用いて、その血流量の変化を実験してみました。
そしたらどうでしょう。
その結果によれば、わずかな血流促進しかないことが明らかになりました。
「これでは、トリマーのみなさんに長く使っていただくことができないのではないか?」
こう思いました。
②洗浄力を十分に発揮できない。
すでに解説してきたように、汚れやすく、その汚れを落としにくいという特質を有しているワンちゃんには、特別に優れた洗浄力を発揮できる装置が必要になります。
この優れた洗浄力を生み出す決め手は、極小の泡を大量に発生させることができるかどうかにあります。
したがって、炭酸装置を用いて、優れた洗浄力を発揮させようとするのであれば、その炭酸泡を可能なかぎり小さくし、なおかつ大量に発生させることが必要になります。
つまりは、極小の泡を大量に発生させることができなければ、ワンちゃんをきれいに、そして短時間に洗浄することはできない、といってよいでしょう。
ですから、上記のトリマーの方の「思ったほどお客様に違いを感じてもらうことができませんでした」という感想も、「その通りではないか」と思ったしだいです。
そこで、光マイクロバブルを用いた洗浄・温浴装置に関するお客さんの反応や評判はどうか、それはトリマーのみなさんにとって、とても気になるところですね。
次回は、その反応と評判について詳しく解説することにしましょう(つづく)。
本日は、6つ目の質問に対する回答を示すことにしましょう。
Q6:これまでも、オゾン、炭酸、スチーマー等の他の方法を使ってみましたが、それらは、思ったほどお客様に違いを感じてもらうことができませんでした。
この光マイクロバブルを使用した時のお客さんの反応や評価はいかがですか?
A6:この質問には、お客さんの少なくない経験が含まれていますので重要な質問といえますね。
私どもの経験を踏まえ、可能な範囲で回答することにしましょう。
その際、それらの装置が洗浄装置なのか、それとも温浴装置なのか、さらには、その両方なのかを明確にして考察することが重要です。
この基本が明らかでないと混乱してしまいますので、これが最初の要注意点といってよいでしょう。
最初は「オゾン装置」について述べましょう。
周知のように、オゾンは脱臭、脱色の機能を有していますが、洗浄機能には優れていません。
洗浄力を発揮するのは、泡(フォーム)であり、その泡が小さいほど洗浄力を発揮することができるようになります。
その理由は、泡が小さいほど泡の有する表面張力が大きくなり、汚れをその力で吸着できることにあります。
したがって、オゾンの効力を発揮させるには、大きなオゾンの泡ではなく、可能なかぎり小さなオゾン泡を形成させる必要があります。
結局、オゾンの効力を発揮させるには、それをマイクロバブル化することが必要になりますが、この技術が簡単ではなく、効率よくオゾンマイクロバブルを発生させるまでの技術向上には至っていません。
また、オゾンは酸素よりも液体にかなり溶けにくく、それを溶かそうとすればするほど大量のオゾンが必要になり、それでもわずかしか解けないので、結局はオゾンのほとんどが余って捨てなければならないというジレンマに陥ることになります。
この余剰オゾンの処理も大変で、高価な装置を導入しても、その設備投資分を回収できないままで終わってしまった、これが、その結果であり、今では廃れてしまった技術ということができます。
すなわち、オゾン装置は、優れた洗浄装置ではなかった、そして、温浴装置でもなかったということができるでしょう。
次は、「炭酸」装置についてです。
二酸化炭素は、液体に溶けやすいことから、それを利用することを基本原理としています。
この原理を用いた市販の装置を調べてみました。
それによると、この装置は洗浄が得意ではなく、むしろ温浴効果を狙った装置ではないかという理解を得ました。
大変高価な装置ですので、その導入によってかなりの期待を寄せられたトリマーも少なくなかったようですが、洗浄が得意ではないという短所は、他の機能によって補えるものではなかったのではないかと思います。
また、その温浴効果については、生理活性的な作用があると説明されていますが、それについては、次の疑問を持ちました。
①液体中で炭酸ガスを発生させ、溶解させることによって、どのような生理活性的効果が生まれるのか、その原理的説明がきちんとなされていません。
これについては、「炭酸泉(温泉)」に関する研究本を読んでみましたが、そこにおいてもきちんとした解説がなされていませんでした。
たとえば、そこにおいては、炭酸泉において血行促進が起こると説明されていましたが、それに炭酸ガス、あるいは炭酸ガス溶解水が、どのように血行促進を引き起こすかについては科学的な説明がなく、単に血行促進が起こるという現象を示しているのみでした。
また、そこには、血流促進に関するメカニズムに関する「誤判断」も含まれていました。
しかし、この炭酸装置については、一定の「シェア」がなされていましたので、その生理活性作用がどの程度発揮されるのかを実際に試してみました。
果たして、説明書通りなのか、血流計を用いて、その血流量の変化を実験してみました。
そしたらどうでしょう。
その結果によれば、わずかな血流促進しかないことが明らかになりました。
「これでは、トリマーのみなさんに長く使っていただくことができないのではないか?」
こう思いました。
②洗浄力を十分に発揮できない。
すでに解説してきたように、汚れやすく、その汚れを落としにくいという特質を有しているワンちゃんには、特別に優れた洗浄力を発揮できる装置が必要になります。
この優れた洗浄力を生み出す決め手は、極小の泡を大量に発生させることができるかどうかにあります。
したがって、炭酸装置を用いて、優れた洗浄力を発揮させようとするのであれば、その炭酸泡を可能なかぎり小さくし、なおかつ大量に発生させることが必要になります。
つまりは、極小の泡を大量に発生させることができなければ、ワンちゃんをきれいに、そして短時間に洗浄することはできない、といってよいでしょう。
ですから、上記のトリマーの方の「思ったほどお客様に違いを感じてもらうことができませんでした」という感想も、「その通りではないか」と思ったしだいです。
そこで、光マイクロバブルを用いた洗浄・温浴装置に関するお客さんの反応や評判はどうか、それはトリマーのみなさんにとって、とても気になるところですね。
次回は、その反応と評判について詳しく解説することにしましょう(つづく)。
マイクロバブルフォーム温浴の「ここちよさ」を感じているのでしょうか
(トリマーは国東市のMさん)
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