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 去る5月1日、大成研究所竣工記念第8回連続対談が、同研究所セミナー室において行われました。

 今回の対談者は、長岡技術科学大学
前学長新原晧一先生でした。

 先生とは、約10年ぶりの再会であり、互いに、それを楽しむ間柄であり、先生がわざわざ大成研究所を訪問してくださるという一報をいただき、急遽、連続対談をお願いしたところ、快諾をいただくことができました。

 先生は、前日の4月30日に国東に来られましたので、その夕方には、先生を迎えての祝宴を催すことにしました。

 折しも、モンドセレクション最高金賞7連覇を果たした未開封の大吟醸酒『錦』がありましたので、それでもてなすことにしました。

 この酒は、T高専において新原先生を招いての講演会があり、その夕食会において出されて以来のもので、その時先生がとても気に入られ、楽しく歓談されたことがありました。

 また、このとき一緒におられた方々においては、とてもおめでたいことが起きたようで、それもうれしいことでした。

 その思い出深い酒を出すのも、薄からぬ縁と思い、迷わず、それでもてなすのが一番と速断しました。

 さぞかし『錦』も喜んだことでしょう。

 その錦、7連覇を重ねてきた重みでしょうか、なかなかしっかりした風味が加わって、さらにおいしい酒になっていました。

 こんな具合で、すでに前日から対談が始まったようなもので、その話は、長岡技術科学大学と高専連携、長岡の中小企業のみなさんとの交流、5カ国における高専の設立の経緯、全国の高専への訪問、大学教育など、真に広範囲にわたるものでした。

 この議論を経て、翌日の午前中は、地場を中心にした新たなプロジェクト化の問題や最近の私どもの緑砦館を中心にした植物工場問題などについて、かなり突っ込んだ議論を行いました。

 これらの議論を受けて、食事をしながら対談の準備を行い、午後からは連続対談の本番となりました。

 このように、事前にかなり突っ込んだ議論を行った後に連続対談に突入するという事例は今までになく、その対談の内容は、より深く、そしてより本質的な展開を帯びることになりました。

 その対談の柱を示しておきましょう。

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 今日まで波乱万丈の人生を歩んで来られた新原先生ですので、冒頭から話が多彩でユニーク、そのおもしろさも加わって、幼き頃から、長岡技術科学大学に至るまでのことを尋ねてては返答していただくことを繰り返していったために、それだけで当初の予定の半分以上の時間を費やしてしまいました。

 おかげで、先生の超ユニークな人生の粋を直に拝聴し、「これは、すごいや!」と改めて感嘆しました。

 稀有に近い先生のお仕事は、どこから生まれてきたのか、それを知るには、先生の生い立ちから、学者としての研鑽をどのように重ねられてきたかを問うことが重要であり、その発展過程における人格形成と学者度量の鍛錬ぶりに心を奪われて聞き入ることになりました。

 そのため、上記の柱の2以降は駆け足で進むしかありませんでした。

 この2~4について、先生が強調されたことは、日本の製造業を支えている中小企業の技術力は、今なお健在であり、これからは、ますます、その中小企業群が日本の製造業を発展させることになるということでした。

 具体的には、長岡を中心とした中小企業の事例を紹介され、そこにこれからの中小企業を軸とした地場産業づくりのヒントがあることを示されました。

 また、その全国各地における地方における「大規模な地場産業づくり」においては、それを可能とする新しい技術の創生や大学・高専との連携が非常に重要であることが強調されました。

 そして、先生は、全国レベルで大学と高専、地域の中小企業を軸とした新しいプロジェクトを発足させる構想を示され、それをどう実践するかについてかなり深い議論を行うことができました。

 こうして2日間にわたる、かなり突っ込んだ議論ができ、おかげで連続対談も一段と高水準に到達することができました。

 新原先生、長時間にわたっての面談、本当にありがとうございました。

 今後とも、ご指導をよろしくお願いいたします。

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白妙桜(2018年4月17日、岩戸寺にて筆者撮影)