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 去る4月28日。大成研究所竣工記念第7回連続対談が、大成研究所セミナー室において行われました。

 今回の対談者は、中津市の介護保険施設「なのみ」の副施設長沖本稚佳子さんでした。

 沖本さんは、中津市生まれ、地元の小中学校を経て中津北高校に進学されました。

 何か、手に職をつけた方がよいという母の教えもあり、その後准看護学校、看護学校に進み、看護士としての研鑽を積まれました。

 そのころに、ひょんなことで川嶌眞人先生(川嶌整形外科病院理事長)と知り合いになり、卒業後は看護士として川嶌整形外科病院に勤めることになりました。

 根っからの勉強好き、話好き、実践好きの彼女が、最も、その特徴を発揮されたのは、救急看護であり、それはそれは、みごとな仕事ぶりで、周囲のスタッフを感心させるほどでした。

 しかし、ある時、上記「なのみ」の教育係として1年間派遣されることになり、それを熟しているうちに、その仕事ぶりが注目され、「副施設長」というマネージャーの仕事に抜擢されることになりました。

 「なのみ」における要介護者数は常時50名弱(95%以上は女性の高齢者)、彼女の、それらの方々への気配りとケアの実際はみごとであり、少なくない方々から多大な信頼を得ておられます。

 その彼女とは、NEDOの研究開発補助金が採択されたことによる共同研究によって川嶌眞人先生から紹介していただきました。

 上記の施設「なのみ」を見学し、それを踏まえて短期間でNEDOへの申請書を書き終えて、1次、2次の審査を経て、それが採択されました。

 その理由は、車イス対応の介護足浴がなく、そこに新規性と独創性があり、それらが認められた結果として採択がなされたようでした。

 対談では、下図に示すように、自己紹介、日本における超高齢化社の到来、そこでの介護福祉問題などが語られ、その共同の契機となったNEDOの研究開発について、その成果がそれぞれの立場から紹介されました。

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対談の骨子

 このなかにおいて「生活リハビリ」において、「最も重要で難しいのは、排泄問題である」ことが示され、これをどう克服して改善していくのか、ここに焦点を絞って、より突っ込んだ議論がなされました。

 とくに、排泄問題の改善は、要介護者にとっても必要であるが、それは介護者にとっても切実な問題であり、夜の介護作業による疲労の蓄積、眠ることができない、心身への負担とそのケア問題など、ここに改善すべき重要な課題があることが示されました。

 「そうですね。これは重要な研究開発課題ですね。大成研究所としても取り組むべき課題として留意いたします」

 私も、このように返事をいたしました。

 また、その他の課題についても深い議論がなされ、互いに共同研究をますます発展させていく必要があることが確かめられました。

 この対談を通じて、沖本さんの話の理路整然とした内容、決して言い換えや澱みのない言い回し、はきはきした声によって、本対談は、いつもと反対に、どんどんと話が進行し、予定よりも1時間以上も早く終わることになりました。

 十分に内容豊かな対談にもかかわらず、予想以上に話が早く終わったと、非常にふしぎな感覚で、その終了を迎えました。

 これも彼女ゆえのことであり、じつに、さわやか、てきぱきの対談となりました。

 沖本さん、どうもありがとうございました。

 今後とも共同の件、よろしくお願いいたします。