おかげさまで、本シリーズは、トリマーのみなさんを中心にして、非常によく読まれているようです。

 とくに、「マイクロバブルフォームブレイクスルー(13)」の記事は、今月において約100件近く読まれているようで、ありがたく思っています。

 さて本日は、3つ目の質問に対する回答を示すことにしましょう。

 Q3:
すすぎ時間や乾燥時間において他の方法との違いがありますか?

 それがあるとしたら、それは、どのような違いなのですか?

 A3:光マイクロバブル洗浄・温浴法と他の方法とでは、そのすすぎ時間と乾燥時間において、かなりの違いがあります。

   最初の「すすぎ」に関しては、非常に簡単で、短時間で済ますことができます。

 それは、以下の理由からです。

 ①洗浄液すなわちお湯のなかでは、常にマイクロバブルフォームを大量発生させようとしていますので、そのお湯のなかにシャンプー成分が多く残ったままの状態になることがありません。

 常にマイクロバブルフォームが出尽くした状態になっていますので、すすぎのお湯をかけると、さっとマイクロバブルフォームが流されてしまいます。

 また、被毛に付着したマイクロバブルフォームも、いわゆる「泡切れ」に優れていますので、簡単に洗い流せます。

 ②すすぎを困難にさせる最大の要因は、被毛に付着した汚れです。

 その汚れを完全に洗浄できないままですすぎを行うと、その汚れに付着したマイクロバブルフォーム自身も落ちにくくなります。

 きれいさっぱりと汚れが落ちていると、さっとお湯を流すだけで済みます。

 トリマーのMさんの話によれば、それまでのすすぎ時間と比較して約半分になったそうです。

 マイクロバブルフォームが洗い流しやすくなり、非常にすすぎが簡単になったとの評価をいただいております。

 マイクロバブルフォーム洗浄法と他の洗浄法における大きな違いは、すでに述べてきたように、その洗浄力における格別の違いにあります。

 マイクロバブルフォームによって汚れをよく落とすことができるようになると、それだけすすぎも簡単になり、すすぎ時間も短縮可能になります。

 また、マイクロバブルフォームの形成によって、フォーム(泡)と液体の分離がほぼ可能になっていますので、液体部分は下に落ちてしまい、残ったのは被毛間のマイクロバブルフォームのみになっています。

 これだと泡だけですから、より流しやすくなります。

 マイクロバブルフォームは非常に小さい泡ですから、その表面張力が大きく、そして寿命も長いので、お湯で洗い流すときに、そのフォーム(泡)が塊状になって流されていきます。

 これも簡単すすぎの要因といってもよいでしょう。

 トリマーにとって、この簡単すすぎは大変喜ばしいことです。

 次に、乾燥のことについても解説しておきましょう。

 被毛と皮膚の汚れが落ちてきれいになっていると、乾燥もより簡単で短時間になります。

 乾燥しにくい主原因は、次の2つです。

 ①汚れが被毛や皮膚に付着したままで、その汚れに水分が保持された状態になっているので乾燥しにくい。

 ②被毛や皮膚に水塊が付着して、いわゆるべちゃべちゃ状態になっていて、その乾燥が難しい。


 これは、水分が被毛や皮膚のなかに浸透せず、その表面に汚れを介在させて留まっている場合に発生します。

 このように、すすぎも感想も非常に簡単になる、これがマイクロバブルフォーム洗浄・温浴法の重要な特徴のひとつということができるでしょう
(つづく)。

hu-8
光マイクロバブルP4のノズルでマイクロバブルフォームをかけ始めました。
(マイクロバブルフォームの量がどんどん増えています)
(トリマーは国東市のMさん)