丸二日間の完全休養日をいただき、どうやら体調が正常に戻ったようです。

 今朝からは、緑砦館においても平常の作業ができるようになりました。

 ほっと一段落したところで体調を崩す、これはいつものパターンでしたが、今回は昨年の6月から緊張が持続していたおかげで、ロングランの健康維持ができました。

 さて、この健康回復のために可能なかぎり、仕事は取り止め、ひたすら身体を休めることにしました。

 久しぶりにテレビでも見ようかと思ってスイッチをいえると、国会中継があり、野党のみんさんが「モリカケ問題」を追及されていました。

 これを拝見し、日本が相当に壊れ始めているな、と強く思ったことでした。

 山積みされた果物のひとつが腐ると、そのうち、いくつもの果物が腐りはじめたことで、この山積みの全体が壊れ始めた状態、これが今の段階ではないかと思いました。

 「権力は必ず腐敗する!」

   これは、少し前の「一強」で盤石といわれていた時の放送でしたが、この予言の通りのことが、今起こっているように思います。

 また、ある政治評論家は、ネット上の番組で、先日の証人喚問について次のように語っておられました。

 「『偽証』が完璧であればあるほど、後になって、その嘘がばれる」

 最初のウソのレベルが低いと、その偽証も、それに沿って行われるので、それ以上にレベルが高くなることはありません。

 
かつて、経済界の人間が、やや自慢気に「政治は三流経済は一流」といっていましたが、
いまでは、その三流も維持できなくなったのではないでしょうか。

 もっとも、その経済も足元が危うくなり、二流どころか、さらに格下げ状態に陥っているように思います。

 かつて日本経済を牽引していた電機産業が、今や「崩壊過程にある」という指摘がなされるようになりました。

 しかも、頼みの綱の自動車産業も空洞化し、中国による国産車の輸出が始まれば、日本の自動車産業はたちまち打撃を受けるという予測がなされています。

 地方では、基幹の農業がますます衰退し、中小企業の仕事の維持が難しくなっています。

 これらは、かつての豊かな人にやさしい日本の国が壊れかけている明らかな指標でもあります。

 上記の山積み果物に例えた政治は、その頂点において、それらの困難を解決していく使命を有したものですが、実際には、その困難をますます増大させています。

 この頂点や周辺の腐敗による大規模な瓦解、私は、これほど低水準で大規模なものを見たことがありません。

 しかも賢いはずの高級官僚が、ごまかしの発言を放ち続ける、ここにも低レベルに留まラ

 この破壊と瓦解は、ますます深く、そして深刻なものになっていくでしょうから、さらに実態が浮き彫りにされてくることでしょう。

 当分の間、この実態を観察していく必要がありますが、それを座して見ておくだけで済ますわけにはいきません。

 この破壊と瓦解の後には、必ず、新たなものが必要になってきますので、それを今から用意しておくことが重要です。

 この新たな創生は、これまでのように上から降りてくるものではなく、横に繫がることででき上っていくものではないかと思います。

 ある著名な経済学者は、大きな地場産業を創生・発展させることで、価値観を共有して、この横型の連携(参加と分け合い)を深めていくことの重要性を強調されています。

 その典型的事例として、愛知県の織物、三重県の真珠養殖が紹介されていました。

 前者は、自動車へと発展し、後者は、真珠養殖の中心地として展開されることになりました。

 これらの産業は、その創始者の苦心惨憺(くしんさんたん)の末による開発の成功を基礎にして地域から世界へと広がっていきました。

 おそらく、大規模な地場産業とは、このような規模のことをいうのでしょう。

 この先人の先駆性を見習い、この地、国東においても、このような規模の地場産業を同窓生させ、構築していくか、この源流的検討を本格的に行う時期がきたように思われます。
 
 2018年の春、それは、この創生によって持続的な発展が開始された「画期の春」になるとよいですね(
つづく)。

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              ニンニクの畑(国東市富久)