ブログ読者のみなさま

 いつも、本ブログをご愛読くださり、ありがとうございます。

 また、光マイクロバブルに関するご理解と普及に、ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 本日、ようやく念願の「大成研究所」をスタートアップすることになりました。

 思えば、2012年4月1日に、ここ国東市に、前職場のT高専から移住して以来6年が経過しました。

 この間、本格的な研究所の設立問題がいつも頭の片隅にありました。

 そして、2017年に入って本格的に本研究所を設置することが可能かを検討するようになりました。

 これには、その研究所設置をめぐる客観情勢とそれを可能にする主体的条件の2つを考えることが重要でした。

 前者は、筆者によって1995年に創生された光マイクロバブル技術の20年余における発展具合が関係していました。

 すでに、本ブログにおいても明らかにしてきたように、本技術は、この20余年において着実な発展を遂げてきたものの、それは未だ「生成期」に留まっており、次の「発展期」の準備がなされている「生成期後期」に位置しています。

 この後期においては、光マイクロバブル技術の一層の洗練化による「イノベーションの核」形成が重要であり、その本格的な研究開発を遂行することが本質的に重要になってきました。

 この核とは、日本の技術イノベーションを生み出す源であり、その実現によって日本の経済を牽引する一翼になっていくべきものだと思います。

 そのためには、それを具体的かつ実践的に遂行していくことを可能とする拠点が必要です。

 真に小さな、そして細やかな研究所ですが、ここを、その拠点のひとつとして構えることにしました。

 その構成は、20人程度が入れるセミナー室、2つの研究室、喫茶コーナー、そして緑砦館(小規模植物工場)などですが、これで十分にスタートアップが可能なスペースということができるでしょう。

 ところで、今日の日本社会に目を向けると、かつての高度成長を支えた製造業が徐々に衰退し、とくに電機産業は崩壊過程にあります。

 最後の頼みの綱の自動車産業は、半分以上が海外移転を行い、その空洞化はますます加速しています。

 近い未来において、お隣の中国における自動車の輸出が開始されれば、日本の自動車産業は大きな打撃を受け、衰退から危機へと向かうのではないかとも心配されています。

 地方では、工場の閉鎖、中小企業の不振、農漁業の衰退など、ますます、その深刻さが増加しています。

 これらは、しっかりした技術戦略なしに、そして、日本社会や地域に根ざした技術の開発なしにグローバル化を進めた結果でもあります。

 今こそ、その跛行的教訓を生かして、真の技術イノベーションの創生が求められています。

 一方、もうひとつの後者に関しても、その力量とスタッフは、まことにわずかですが、これは、心の持ち方によって、いかようにも変化を遂げていけるものです。

 その暗闇が深ければ深いほど、そこに灯された火は、ロウソクのように小さくても輝きを増すものであり、ここに小さくない意味があるように思われます。

 そんななかで、昨年の今頃、光マイクロバブル技術の「すばらしさ」に触れたある方から、「これに全財産をかける!」という「すばらしい意気込み」が寄せられました。

 これまでに、「ここまで光マイクロバブル技術を理解し、真摯に迫ってこられる方は初めて」のことであり、この心情は、私にとっても新鮮で、かつ刺激的なものでした。

 「そうであれば、その当事者の私こそが、全財産をかけて臨まなければならない。ここは乾坤一擲(けんこんいってき)、天の時ではないか。少々思い切って、未来に賭してみようではないか」

 この思いが、研究所設立に踏み切る、最終の決断となりました。

 より深く、より高次で普遍的、そして救国、さらには救地球を実現する「光マイクロバブル技術」の研究拠点を、小さくてもよいから自前で創ろう。

 これが、今年「古希」を迎える私の決断でした。

 「幸いなことに、これで、これから10年をワクワクしながら生きる目標ができた!」

 それでは、この研究所の名前をどうするのか。

 また、そこで何をするのか。

 さらには、何をすべきなのか。

 これらに、じっと思いを馳せることになりました。

 次回は、その世界に分け入ることにしましょう(つづく)。

itariannpaseri
 
      大きく育ったイタリアンパセリ(GFH2)