土曜日の昼下がり、先ほど緑砦館における遮光ネットの追加作業を終えてきたところです。

 本日は、3月15日の記事から10日が経過し、クレソン水槽も見栄えがよくなってきましたので、その続きを述べておきましょう。

 前記事においては、『わらしべ長者』に準えて解説を行いましたので、本記事も、それを踏まえることにします。

 その後、このクレソン水槽に、ほとんどすべてのクレソンを投入し、それらが育ち始めて頭をもたげてきました。 

 薄緑の小さな新若葉が出てきて、それらが水面のあちこちに出現し、幅1.2m、横0.9mの水面は、クレソンの下にほとんど隠れるようになりました。

 これは、20数年前に、T高専の図書館前の池で栽培した様子によく似てきました。

 こうなると、毎日クレソンを収穫していただくことができるようになります。

 ワクワクしながら、この日を待ち望んでいました。

 周知のように、クレソンは、『オランダガラシ』とも呼ばれ、水中または湿地に生育するアブラナ科の多年草です。


 食用としては、香味野菜としてサラダや肉の付き合わせとしてよく利用されています。

 また、最近は、シニグリンという辛みである、ワサビのような抗菌物質が含まれていることから健康野菜としても注目されています。

 そこで、このクレソンの味と量が問題になります。

 これらは、『わらしべ長者』においては「白い絹の反物」に相当すると解説してきましたので、この味と量を、それに照らし合わせて考えてみましょう。

 前者については、先日、大変象徴的な出来事に遭遇しました。

 これを目の当たりにし、「これは間違いない。最高水準の味に近づいている」と確信いたしました。

 それは、大変な「食通の方」に、獲れ立ての、このクレソンを出して賞味していただいた時のことでした。

 この方は、3歳の頃から、寿司屋の手伝いを行い、「江戸前の味とは何か」に精通されていました。

 また、歳を重ねた今も、食にこだわり、最高水準の味を追究されている方であり、彼に対しては少しの「ごまかし」も通用しません。

 かれは、クレソンが大好きな野菜だようで、それを皿に山盛りにして出したのが幸いでした。

 最初は生で、次に塩をかけて、そしてオリーブオイルで、さらには柚子胡椒でと、さまざまな食べ方を試しておられました。

 私が、「間違いない」と確信したのは、その「食べっぷり」であり、何度も口に入れて確かめておられる姿は、真に尋常ではなく、相当に高潮されて召し上がられていました。

ーーー すばらしい、さすが、光マイクロバブル育ちのクレソンだ!
 

 こう思いながら、その様子を、しばし見惚れていました。

ーーー これで質の方は問題ない。残りは量の問題だ!

 もちろん、私自身も、この格別のおいしさを確認しています。

 もともとの出発点は、25本入りの茎を100円で買ったことにあった。

 それを3つの水槽(小型水槽(GFO-4)、C-3、A-1水路)で育て、その25本が倍となり、さらに倍々の100本を超え、今では、その倍々の倍の200を超えたのではないでしょうか?

 こうなったら、このクレソン物語をもっとゆかいにするために、当面は、その倍の400、そして、その次は800、大台の1000へと拡大していってもよいのではないか、このように思い始めています。

 幸い、ちょっと大きめの水槽がいくつかありますので、その拡大は、そんなに難しいことではなさそうです。

 善は急げ!

 明日の日曜日からは、よりゆかいな「クレソンの春物語」の展開になりそうですね(つづく)。

kuresonn
          光マイクロバブル育ちのクレソン