昨日は日曜日、午前10時に近くの公民館で自治会の総会がありました。
国東に来て初めての参加でしたが、それは、20年来の懸案である「異臭問題」について発言をするためでした。
それは、北に2㎞離れている養豚場から夜や朝に耐えることができないほどの異臭が流れてくることでした。
自治会としては、これまでに様々な取り組みを行ってきたようでしたが、いまだにそれが抜本的な改善がなされないまま推移してきました。
この異臭は、豚の寝床から発生するものでしたが、これがごまかされ続けていて、当初は、完璧に空気制御された子豚の養豚場から発生するものだとされていました。
いわば、この稚拙な「ごまかし」が通用していました。
しかし、ここからは、あの強烈な臭いは発生しておらず、本当の臭いの発生源が他にあるはずだと推測していました。
また、もうひとつの問題は、なぜ、2㎞の長い距離にわたって臭いを含む気流が渋滞しながら流れていくかということでした。
別の言い方をすれば、2㎞の長きにわたって臭いを含む気流が停滞するわけですから、それは、きわめて大きな異臭の塊ということができます。
巨視的には、この養豚場は点みたいに小さいところですから、そこから、常に臭気が発生しているとしても、通常の環境であれば、2㎞の流下の過程で、その臭いは拡散してしまうはずです。
ところが、実際には、そのような拡散は起こらず、強烈な臭いに遭遇することが多く、つい最近も度々ありました。
夏場ならともかく、3月とは言えまだ外は寒いですから、よほどのことがないかぎり、このような異臭が発生することは考えられないことです。
なぜか?
この異臭発生のメカニズムを考え続けました。
まずは、異臭源の確定はできているか。
これは、養豚場を視察した際に、私自身の鼻で確認することができていました。
「間違いなく、この臭いだ」
この場所は、養豚場の業者が私どもには見せたくなかった場所のようで、私が、見に行ってよいかと尋ねてやっと了解を得たところでした。
しかし、最大の問題は、なぜ、2㎞、海岸まで含めれば数㎞にわたって、この異臭領域が発生するかにありました。
仮に、その異臭を含む空気の塊をバスタブの中の空気と仮定しますと、そのバスタブの下の排水栓から、水をちょろちょろ抜くと、そこから水が流れてきます。
この水が、約2㎞にわたって停滞すると考えると解りやすいでしょう。
としますと、この臭いのするバスタブは相当に大きなものになるはずです。
強烈な臭いの塊が、養豚場の近くに形成され、それが山を下って降りてきて停滞する、こう考えれば納得できることに気づきました。
この巨大な空気塊は、どのようにして形成されるのか?
ここまで考え付いて、あっと思い当たりました。
そういえば、あの飼育者には、直径1m以上の巨大な換気扇が設置されていたことを思いだしました。
「そうか、あの巨大な扇風機で、豚舎の異臭を外に放出していたのか」
この巨大な扇風機は、いくつあったか?
これを先日確かめますと5機も設置し、稼働しているとのことでした。
これらで強い臭気を含む豚舎の空気を北側に放出し続けています。
臭気の原因は、臭いを有する微粒子にありますから、これを舎外に放出すると、そとは谷を含む山ですから、ここに一気に流れ込んで蓄積されます。
この谷あいが巨大な臭気を放つ空気ダムのようなもので、それがどんどん増えていきます。
昼間は、山の土地が温められて空に向かって上昇していきますが、この臭気を含む空気層は重いので、むしろ谷あいに下りていって蓄積されていきます。
夕方になると、今度は逆に上昇流が無くなって、ますます谷あいには、この臭気塊が溜まっていきます。
今度は、温かい海風が、海から陸地に向かって吹くようになり、それが山間に達すると、その谷あいに溜まった臭気塊が、今度は海に向かって流下していきます。
この流下も谷合いに沿ってなされ、それが延々と海までゆっくりと流れていくようになります。
こうして強い臭気の流れが、幅100m以上、長さ2㎞以上にわたって形成されていくのです。
この強い臭気の塊は、上流の谷あいに蓄積されていた分だけ流れますので、すぐには解消、1時間、2時間と続きます。
私どもは、この強い臭気がやってくると、すぐに窓を閉めて防衛しますが、それができない家畜や植物は、それに丸ごと覆われたままになります。
この強い臭気は腐敗臭によく似ていますので、これこそ病原菌の塊であり、これが健康を害することは明らかなことです。
親であれば、子供たちにこの空気を吸わせるわけにはいかない、洗濯物に付着させたくないと思うのは当然のことです。
この原因を正しく理解していただくために、総会に出席して、私の意見を述べました。
その結果、みなさんの理解と賛同を得ることができ、この問題解決のためのプロジェクトチームを結成することで熱心な討議がなされ、それが決定されました。
もちろん、そのチームに私も参加することを意思表示し、その際、この問題をどう解決していくか、その重要なポイントをわかりやすく説明しました。
まずは、管理を行う自治体を味方に付けて、自治体と一緒に解決していくこと、市会議員にも周知徹底して、その支援をいただくこと、そして、関係者とオープン形式で粘り強く折衝を重ねることなどを示唆しておきました。
プロジェクトチーム、自治会、市会議員、自治体職員などを巻き込んだ改善運動、これをこの春から取り組むことになりそうです。
国東に来て初めての参加でしたが、それは、20年来の懸案である「異臭問題」について発言をするためでした。
それは、北に2㎞離れている養豚場から夜や朝に耐えることができないほどの異臭が流れてくることでした。
自治会としては、これまでに様々な取り組みを行ってきたようでしたが、いまだにそれが抜本的な改善がなされないまま推移してきました。
この異臭は、豚の寝床から発生するものでしたが、これがごまかされ続けていて、当初は、完璧に空気制御された子豚の養豚場から発生するものだとされていました。
いわば、この稚拙な「ごまかし」が通用していました。
しかし、ここからは、あの強烈な臭いは発生しておらず、本当の臭いの発生源が他にあるはずだと推測していました。
また、もうひとつの問題は、なぜ、2㎞の長い距離にわたって臭いを含む気流が渋滞しながら流れていくかということでした。
別の言い方をすれば、2㎞の長きにわたって臭いを含む気流が停滞するわけですから、それは、きわめて大きな異臭の塊ということができます。
巨視的には、この養豚場は点みたいに小さいところですから、そこから、常に臭気が発生しているとしても、通常の環境であれば、2㎞の流下の過程で、その臭いは拡散してしまうはずです。
ところが、実際には、そのような拡散は起こらず、強烈な臭いに遭遇することが多く、つい最近も度々ありました。
夏場ならともかく、3月とは言えまだ外は寒いですから、よほどのことがないかぎり、このような異臭が発生することは考えられないことです。
なぜか?
この異臭発生のメカニズムを考え続けました。
まずは、異臭源の確定はできているか。
これは、養豚場を視察した際に、私自身の鼻で確認することができていました。
「間違いなく、この臭いだ」
この場所は、養豚場の業者が私どもには見せたくなかった場所のようで、私が、見に行ってよいかと尋ねてやっと了解を得たところでした。
しかし、最大の問題は、なぜ、2㎞、海岸まで含めれば数㎞にわたって、この異臭領域が発生するかにありました。
仮に、その異臭を含む空気の塊をバスタブの中の空気と仮定しますと、そのバスタブの下の排水栓から、水をちょろちょろ抜くと、そこから水が流れてきます。
この水が、約2㎞にわたって停滞すると考えると解りやすいでしょう。
としますと、この臭いのするバスタブは相当に大きなものになるはずです。
強烈な臭いの塊が、養豚場の近くに形成され、それが山を下って降りてきて停滞する、こう考えれば納得できることに気づきました。
この巨大な空気塊は、どのようにして形成されるのか?
ここまで考え付いて、あっと思い当たりました。
そういえば、あの飼育者には、直径1m以上の巨大な換気扇が設置されていたことを思いだしました。
この巨大な扇風機は、いくつあったか?
これを先日確かめますと5機も設置し、稼働しているとのことでした。
これらで強い臭気を含む豚舎の空気を北側に放出し続けています。
臭気の原因は、臭いを有する微粒子にありますから、これを舎外に放出すると、そとは谷を含む山ですから、ここに一気に流れ込んで蓄積されます。
この谷あいが巨大な臭気を放つ空気ダムのようなもので、それがどんどん増えていきます。
昼間は、山の土地が温められて空に向かって上昇していきますが、この臭気を含む空気層は重いので、むしろ谷あいに下りていって蓄積されていきます。
夕方になると、今度は逆に上昇流が無くなって、ますます谷あいには、この臭気塊が溜まっていきます。
今度は、温かい海風が、海から陸地に向かって吹くようになり、それが山間に達すると、その谷あいに溜まった臭気塊が、今度は海に向かって流下していきます。
この流下も谷合いに沿ってなされ、それが延々と海までゆっくりと流れていくようになります。
こうして強い臭気の流れが、幅100m以上、長さ2㎞以上にわたって形成されていくのです。
この強い臭気の塊は、上流の谷あいに蓄積されていた分だけ流れますので、すぐには解消、1時間、2時間と続きます。
私どもは、この強い臭気がやってくると、すぐに窓を閉めて防衛しますが、それができない家畜や植物は、それに丸ごと覆われたままになります。
この強い臭気は腐敗臭によく似ていますので、これこそ病原菌の塊であり、これが健康を害することは明らかなことです。
親であれば、子供たちにこの空気を吸わせるわけにはいかない、洗濯物に付着させたくないと思うのは当然のことです。
この原因を正しく理解していただくために、総会に出席して、私の意見を述べました。
その結果、みなさんの理解と賛同を得ることができ、この問題解決のためのプロジェクトチームを結成することで熱心な討議がなされ、それが決定されました。
もちろん、そのチームに私も参加することを意思表示し、その際、この問題をどう解決していくか、その重要なポイントをわかりやすく説明しました。
まずは、管理を行う自治体を味方に付けて、自治体と一緒に解決していくこと、市会議員にも周知徹底して、その支援をいただくこと、そして、関係者とオープン形式で粘り強く折衝を重ねることなどを示唆しておきました。
プロジェクトチーム、自治会、市会議員、自治体職員などを巻き込んだ改善運動、これをこの春から取り組むことになりそうです。
ブロッコリー(GFH3)
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