本日は、先日の「緑砦館物語(23)」において記したクレソンに関する「その後」を示しておきましょう。

 この記事は、私のクレソン栽培のことを「わらしべ長者」に準えてみたものでした。

 それを少し振り返ってみましょう。

 
「第1段階:転んだ際に藁を掴む、飛んでいる虫を捕まえて藁の先端に結びつける、それを子供が欲しがったので喜んで与える、お礼にミカン3個をいただいた。

 私の第1段階:昨年末に一袋100円のクレソンの茎を買う、それをそのまま移植する、それが育って、その茎を倍にして再移植する、それによってクレソンをよく食べることができるようになった。
 
 第2段階:ミカンをもらって歩いていると、高貴な服装の女性が道路にしゃがみこんで気分を悪くしていた。迷わず、その方に、ミカンを食べてくださいとすべて差し出す、そのミカンが、女性の命を救ったようで、お礼にと白い反物をどっさりいただいた。

 クレソンの場合、この「白い反物」に相当するものは何であろうかと考え続けてきましたが、どうやら、それは、このクレソン水槽ではないかと思い当たりました。

 私の第2段階:クレソン水槽でクレソンが大量に育つようになった。さて、「この大量のクレソンをどうするか?」が問題となりそうだ」

 
ここでは、ハエからミカン、そしてミカンは、路上で苦しんでいた高貴な年配の女性の脱水状態を救ったことから、その若侍は、お礼に絹の白い反物をいただくことができました。

 ミカンと絹の反物では、その価格においても大きな差異があります。

 この反物は6束もあったそうですから、仮に1束5万円とすると合計で30万円になりますので、ミカン3つは300円と比較すると、この価格差は1000倍になります。

 これは、質的にも量的にも大きな価値の変化ということができるでしょう。

 それでは、クレソン水槽は、これに近い価値を創造することができるのでしょうか?

 その後、このクレソン栽培については、次の措置を行ってきました。

 ①クレソン水槽には、当初、緑砦館GFH3のCレーンにおける第3水路に栽培されていたクレソンの大半を入れて育ててきました。

 ②このクレソン水槽に、GFO-3で育てていたクレソンが大きく育ってきたので、この一部を伐採して追加挿入しました。

 ③上記第3水路において栽培されていた一部のクレソンがかなり成長してきましたので、そのすべてをクレソン水槽内に移植しました。

 ④緑砦館GFH3のAレーンにおいて栽培されていたクレソンも、すべてクレソン水槽に移植しました。


 このクレソンは、上記のクレソンとは異なる種類のようで葉っぱが丸い形をしていました。

 この丸い葉形のクレソンは、種から育ててきたもので、これをAレーンに入れて栽培していたものでした。

 クレソンには、葉っぱが丸形と菱形の2つがあり、前者の方が味が良いという指摘が先日のマイクロバブル研究会においてなされていました。

 その写真を示しましょう。

丸形クレソン
丸形の葉のクレソン

 以上のように、クレソン水槽には、かなりの量のクレソンが集まりました。

 また、そのクレソンが水面から顔を出し始め、すくすくと育ち始めましたので、いよいよ光マイクロバブルのクレソン水槽らしくなってきました。

 この水槽のサイズは、横120㎝、縦90㎝、水深40㎝であり、この水槽の約8割をクレソンが覆うようになりました。

 ここまでくると、まもなく、光マイクロバブル育ちのクレソンを収穫できるでしょう。

 その元気よく顔を見せ始めたクレソンの様子も示しておきましょう。

hisigata kuresonn
クレソン水槽で育った菱形クレソン
 
 さて問題は、このクレソンが、「以前のクレソンと比較して
約1000倍の価値を持つようになるのか」にあります。

 元を辿れば、このクレソンは一袋25本入りを100円で買ったことが始まりでした。

 これがよく育つようになって、クレソンをたくさん食べることができるようになりました。

 これが第一段階であり、これによってハエがミカンに交換されました。

 その数は、25本から倍の50本にすぐに増えました。

 これを1000倍に増やすとなると、その数は5万本になります。

 今のところ、このクレソン水槽で育てているクレソンの数は、この数にははるかに及んでいません。

 数では敵わない、そうであれば、他の価値指標において考えてみる必要があるように思います。

 2018年の春は、光マイクロバブル育ちの「クレソンの春」になりそうですね(つづく)。