早いもので、本シリーズも25回を迎えることができました。

   昨日は、朝から緑砦館(GFH3)のBレーンにおける最後の調整を行いました。

 これは、最下流の水落とし(円形堰)のサイズが小さすぎて水路内の水が目いっぱいになりすぎたために、この水深を下げるために、その堰の取り換えを行うためのものでした。

 これをすべて取り換え、その後に、水深を確かめながら堰の水位調節を可能とするパイプを差し込み、その高さを調節して丁度良いところを見出すことができました。

 この仕上げによってBレーンはほぼ仕上がったことで、今度は栽培を軸とした「新たなステージ」に分け入ることができるようになりました。

 その全容は次の通りです。

 ①Aレーン:比較的小さい苗用の栽培レーン

 ②Bレーン:比較的大きな苗用の栽培レーン

 ③Cレーン:これまでは、多くの野菜を栽培してきましたが、これらを収穫した後に、背丈の長いものを中心にした栽培レーンに切り替えていきます。


 振り返れば、このように装置作りに専念してきたことは、それこそ何十年ぶりかのことであり、よく若いころのことを思い出していました。

 これから、この新技術のすべてを世に問うことになりますので、その栽培野菜としての真価が問われることになります。

 具体的には、次の要素が重要になります。

 ①少ない栽培面積において生産量をいかに増やすか。数値的には、栽培株数(株)/単位栽培面積が、まず問題になります。

 ②栽培期間をいかに短縮させるか。


 この場合、

 1)種から苗を育てた場合(seedling,CASE-S)

 2)苗を購入して育てる場合(young plant,CASE-Y)

の2つがあります。

 この生育期間は、季節によって異なりますので、これから1年間にわたって検証をしていく必要があります。

 ③収穫後に新鮮度を長期間保つことができるかどうか。

 これは、保存方法にも影響されますので、これも、いろいろと試してみたいと思っています。

 ④おいしいか。

 これには、食感、噛むにしたがって出てくる味、柔らかさ、みずみずしさ、シャキシャキ感など、さまざまな要素があり、これらについてもきちんと研究してみたいと思っています。

 ⑤採算性は十分に確保できるか

 上記の①~④の結果は、当然のことながら、植物工場としての採算性に関係します。

 せっかく、その設備投資を行い、人を雇っても、それで赤字になれば元も子もありません。

 また、それが薄利のままでは、その設備投資と運営費分を取り戻すのに長期間を要してしまいます。

 この次元に留まっているのであれば、誰も見向きもせず、若者たちが新規に起業に参画することも不可能といえます。

 その意味で、上記の①と④の結果を踏まえ、⑤の課題を実現することができるかどうか、この検討をしっかり行うことが何よりも大切です。

 以上が、これから始まる第二ステージの課題であり、それらをきちんと解決していく必要があります。

 この課題解決は、私どものみならず、地域における今後の農業のあり方にも小さくない影響を与えていくと推察していますので、これから、心して取り組む必要がありますね(つづく)。

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                  小豆と黒豆の若葉