本日は、晴天にもかかわらず、時折小雪が舞い散る寒い一日でした。

 このところ、緑砦館における水路づくりに明け暮れています。

 昨日は、水路を固定する緩衝材の切り出しを行いました。

 水を流すと水路が圧力で変形、そして膨れ上がり、たわんでしまいますので、その防止のために、水路同士の間に緩衝材として断熱ボードの余りを再利用することにしました。

 これでしっかり水路が固定されて、水を溜めても変形を起こす心配がなくなりそうです。

 すでに、入浴研究の記事で述べたように、緑砦館の北棟に新しい風呂ができてからは、朝と夜の2回の入浴が習慣になってきました。

 本日は、この水路の上下流端と中間点に、それぞれ、水をせき止める蓋と継ぎ手を接着していきました。

 最初は下流端から、水漏れが生じないように、丁寧にむらなく接着剤を流し込み、水路端に、その堰板をひとつひとつはめ込んでいきました。

 次に中間点においては、水路「継ぎて」に接着剤を塗り、2つの水路を接合しました。

 この接合に際して、とくに底付近がよく接着するようにしましたが、そのせいか、側面上部においてやや隙間ができてしまいましたので、これらについては明日、その修復を行う予定です。

 そして最後には、上流端における堰板止めを接合しました。

 結局、昨日残っていた緩衝材の装填と併せて、これらの接合作業で1日を要してしまいました。

 明日は、これらの堰板と継ぎ手の接合部の内側に、食品用のシリコーンを塗布する予定です。

 これらの一連の作業は、私どもによるオリジナルの装置といえ、これが今後のモデル装置になっていきますので、以下の配慮が重要でした。

 ①しっかり固定された一定勾配を有する架台の上に水路を設置する。

 ②水路には、変形がなく、たわみや歪が出ないようにする。

 ③一定水深で、均一な流れを形成させる(これを専門用語で「等流」という)。

 この水路の作業が済むと、いよいよ上板づくりです。

 この水路のサイズに則して、上板をきれいに切断していきます。

 また、その切断後には、その板に孔をほぎます。

 孔の径は、苗の種類によって異なりますので、私の場合は2種類の径を用います。

 この上板づくりもかなりの数になりますので、おそらく1日では終わらないかもしれませんね。

 これらの一連の水路づくりと並行させて、そろそろ種からの苗づくりに着手しておく必要があります。

 これには、20℃前後の恒温高湿室が必要ですが、あいにく、そのような部屋はありませんので、南棟の「研究室1」を整備して代用する予定です。

 このA水路が完成すれば、相当な数の移植が可能になりますので、すでに先行させている露地栽培の苗を含めて、本格的な苗づくりをめざすことになると思います。

 明日は、その研究室1の整理も必要になりますね。

 こうして徐々にですが、緑砦館内部における栽培装置づくりが進行しています。

 この作業は、まだ20歳代のころに、ほぼ一人で実験室づくりをしていた時の様子に似ているところがあるからでしょうか、その時の心境がよく蘇ってきます。

 「小さな実験室だが、ここで勝負するしかない、ここをどのような学問の砦にするのか、それが、これからの実験室づくりにかかっている、どうしようか?」

 20歳代といえば、いまから30数年も前のことです。

 そこには、西も東も分からない未熟な私がいました。

 そういえば、あのときも実験室に3つの系統の水路を設けることにしました。

 結局は、真ん中に置いた開水路がメインの研究になりましたが、今度は、今建設中の南側A水路と、その後に造るB水路、この緑砦館では、このAとBが、そのメインの役割を演ずることになるでしょう。

 いずれも、サイズや材料、栽培方式において、新しい部分が少なくなく、初めてのオリジナル栽培水路になると考えてもよいでしょう。

 このA水路の完成とともに、緑砦館物語もいよいよ本番に突入ですね(つづく)。
 
 
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