本日は、朝から小雨が降りつつけていて、肌寒い冬の日になりそうです。
こんな天候の日は、ハウスのなかも気温が上がらず、外気温(6.2℃)との差も小さいままです。
したがってハウスのなかでの作業も冬の平服のままです。
しかし、これまでとはちょっと違ったハウスの雰囲気が形成されています。
それは、朝からモーツァルトの名曲メドレーが流されているからです。この演奏を昨夜から開始し、今朝からは、その調べが、バブルの発生音を打ち消すように流れ続けています。
この演奏は、私がハウスで作業をゆかいに行うために流しているものですが、同時に、ハウス内の植物や野菜に聞いていただくためのものでもあります。
光マイクロバブルの単調な音と比較してモーツァルトの調べには抑揚と高貴さが漂いますので、きっと野菜たちも、同じ気分になっていることでしょう。
さて、昨日の一昨日の研究会の報告の続きです。
4番目の話題提供は、HO(私)が行いました。3番目のYOさんによる話題提供を受けて、植物工場緑砦館の話を追加いたしました。
その最初の話題は、「高温に適した野菜」と「低温に適した野菜」についてでした。
周知のように、前者は春から夏にかけて、そして後者は、秋から冬にかけて育てられるやさいのことです。
しかし、ここで注意を要することは、前者においての適音は20~25℃であり、後者においては15~20℃であるということです。
この温度帯ですと、春と秋の合計4、5カ月がそれに相当し、残りの半分以上の月は、野菜の栽培に不敵ということができます。
もともと限られた期間でしか野菜は育たず、夏の暑さにも負けず、そして冬の寒さにも負けないのはヒトなどの動物のことであり、これは植物には当てはまらいことになります。
それゆえ、真夏と真冬には野菜が育たない、これが、これまでの社会常識になっています。
そこで、この真夏と真冬に起こる植物の「高温障害」と「低温障害」をどう乗り越え、それらがたくましく育つ期間をどう増やすのか、これが重要な課題となります。
一方で、野菜に関しては、それを、いかにおいしくするのか、これも大切な課題になります。
そのおいしさについては、気温の寒暖差が大きいと野菜や米、果物がおいしくなるという話をよく耳にしています。
そこで、この理由について少し調べ、その結果も報告しました。
たとえば長野県の高原野菜の場合ですと、現地の方に聞いてみると店頭に出てくるのは7月から9月までの3ケ月間だそうで、夏場の晴れた日には気温が25℃、夜は5℃まで下がるそうです。
この寒暖差は約20℃もあり、とくに川上村や菅平のレタスは上質だとのことでした。
この夏においては、昼間はしっかり光合成を行い、夜は低温によって自己呼吸が抑制されることで体内における炭水化物の消費量が抑制されることで、栄養や旨み成分が蓄積されるようです。
この作用は、米や果物においても同じのようで、寒暖差のあるところで農作物を作るとよいという理由についても、みなさんで討議を深めることができました。
問題は、実際のハウスで、そのような温度制御が可能か、また、それが可能になった場合に、実際に栄養や旨み成分の温存、蓄積が可能になるのか、これらを明確にしていくことが重要であるということになりました。
以上の話題提供を踏まえ、地元特産の植物の栽培、加工、販売などについてホットな意見交換や討議がなされました。
とくに、その事業化の具体的な進め方、若者が参入できるようになり、具体的な起業を実現するにはどうすればよいのか、さらにはそのための教育をどう行うのか、これらについても、かなり突っ込んだ議論がなされました。
気づいてみると、すでに21時20分を過ぎていましたので、御開きとなりました。
なお、本日出された軽食は、光マイクロバブル栽培によるコメを用いた「むかごご飯」、野菜たっぷりのロールキャベツ、Sさん提供の塩トマトなどでした。
次回の第31回マイクロバブル研究会の開催は、2月28日(水)18時からとなりました。みなさまのご参加をよろしくお願いいたします。
緑砦館セミナー室
こんな天候の日は、ハウスのなかも気温が上がらず、外気温(6.2℃)との差も小さいままです。
したがってハウスのなかでの作業も冬の平服のままです。
しかし、これまでとはちょっと違ったハウスの雰囲気が形成されています。
それは、朝からモーツァルトの名曲メドレーが流されているからです。この演奏を昨夜から開始し、今朝からは、その調べが、バブルの発生音を打ち消すように流れ続けています。
この演奏は、私がハウスで作業をゆかいに行うために流しているものですが、同時に、ハウス内の植物や野菜に聞いていただくためのものでもあります。
光マイクロバブルの単調な音と比較してモーツァルトの調べには抑揚と高貴さが漂いますので、きっと野菜たちも、同じ気分になっていることでしょう。
さて、昨日の一昨日の研究会の報告の続きです。
4番目の話題提供は、HO(私)が行いました。3番目のYOさんによる話題提供を受けて、植物工場緑砦館の話を追加いたしました。
その最初の話題は、「高温に適した野菜」と「低温に適した野菜」についてでした。
周知のように、前者は春から夏にかけて、そして後者は、秋から冬にかけて育てられるやさいのことです。
しかし、ここで注意を要することは、前者においての適音は20~25℃であり、後者においては15~20℃であるということです。
この温度帯ですと、春と秋の合計4、5カ月がそれに相当し、残りの半分以上の月は、野菜の栽培に不敵ということができます。
もともと限られた期間でしか野菜は育たず、夏の暑さにも負けず、そして冬の寒さにも負けないのはヒトなどの動物のことであり、これは植物には当てはまらいことになります。
それゆえ、真夏と真冬には野菜が育たない、これが、これまでの社会常識になっています。
そこで、この真夏と真冬に起こる植物の「高温障害」と「低温障害」をどう乗り越え、それらがたくましく育つ期間をどう増やすのか、これが重要な課題となります。
一方で、野菜に関しては、それを、いかにおいしくするのか、これも大切な課題になります。
そのおいしさについては、気温の寒暖差が大きいと野菜や米、果物がおいしくなるという話をよく耳にしています。
そこで、この理由について少し調べ、その結果も報告しました。
たとえば長野県の高原野菜の場合ですと、現地の方に聞いてみると店頭に出てくるのは7月から9月までの3ケ月間だそうで、夏場の晴れた日には気温が25℃、夜は5℃まで下がるそうです。
この寒暖差は約20℃もあり、とくに川上村や菅平のレタスは上質だとのことでした。
この夏においては、昼間はしっかり光合成を行い、夜は低温によって自己呼吸が抑制されることで体内における炭水化物の消費量が抑制されることで、栄養や旨み成分が蓄積されるようです。
この作用は、米や果物においても同じのようで、寒暖差のあるところで農作物を作るとよいという理由についても、みなさんで討議を深めることができました。
問題は、実際のハウスで、そのような温度制御が可能か、また、それが可能になった場合に、実際に栄養や旨み成分の温存、蓄積が可能になるのか、これらを明確にしていくことが重要であるということになりました。
以上の話題提供を踏まえ、地元特産の植物の栽培、加工、販売などについてホットな意見交換や討議がなされました。
とくに、その事業化の具体的な進め方、若者が参入できるようになり、具体的な起業を実現するにはどうすればよいのか、さらにはそのための教育をどう行うのか、これらについても、かなり突っ込んだ議論がなされました。
気づいてみると、すでに21時20分を過ぎていましたので、御開きとなりました。
なお、本日出された軽食は、光マイクロバブル栽培によるコメを用いた「むかごご飯」、野菜たっぷりのロールキャベツ、Sさん提供の塩トマトなどでした。
次回の第31回マイクロバブル研究会の開催は、2月28日(水)18時からとなりました。みなさまのご参加をよろしくお願いいたします。
緑砦館セミナー室
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