今夜は、北風が強く、庭の植物ハウスが揺れる音が聞こえてくる。きっと外は、冷え込みを増していることであろう。

 昨年の6月以来、ずっと懸案だった緑砦館建築が、ほぼ完成に近づいて、しだいに落ち着きを取り戻してきた。 

 これに伴い、私の緑砦館における取り組みが徐々に進行している。

 まずは、南棟の前庭で露地栽培を計画しているので、ここの開墾作業が結構大事である。

 毎日、鍬とスコップを持って約1時間、石ころだらけの土地を耕し、採石の作業に精を出している。

 なにせ、耕せば、ざくざくと石ころが出てくるので、足腰の鍛えがいがある。

 運動を兼ねての作業とはいえ、ひと汗かくまでは、と鍬を打ち下ろすことが日課となってきた。

 この作業を終えると、スコップを持って裏庭へ。

 工事中に裏の敷地に砂を撒いたために、それを掘り起こし、わが家の土地に戻すことで「原状復帰」をめざしている。

 この作業においてもスコップで砂を集め、すくっては投げ入れを繰り返すので、かなりの運動になる。

 ここでは、撒かれた砂を取り去ると、以前にあった植物が露出してくることから、それで「原状復帰」を果たしたことになる。

 これは、せいぜい30分程度の作業に抑えて、無理をしないようにしている。

 この力仕事を終え、今度は、緑砦館(GFH3)内の作業に取り掛かる。

 伽藍洞状態であったハウスにおいて、まずは西北側から整備することにした。

 最初は、西北の隅に、小規模野菜栽培装置4機を設置し、それらのほぼすべてにおいて入植を済ませた。

 入植した苗の種類は、セロリ、ミツバ、小ネギ、そしてクレソンである。 

 ここでは、小ネギの様子を紹介しょう。

 すでに、12月になると、種撒き、苗購入の時期を逸していたので、スーパーで小ネギを買い、その下部だけを切り取って移植することにした。

 それを開始したのは、たしか12月25日ごろだった。

 ここでは、12月27日の写真画像を以下に示す。

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           小ネギの栽培(GFH3、2017年12月27日、筆者撮影)

   カット面から緑色の茎が出てきているのが明らかである。

 この伸び幅は、1日あたり約0.5~1㎝であった。

 「今は冬だから、この程度の成長であろう」

と思っていた。

 ところが、入植後1週間前後を過ぎたころからであろうか、急に成長を遂げるようになり、これには吃驚し通しだった。

 27日から9日目の1月5日の小ネギの様子を示そう。

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            小ネギの栽培(GFH3、2017年1月5日、筆者撮影)
 
 両写真の相違は明らかであり、この数日間における急成長なしには起きえない「吃驚現象」が出現している。

 しかも、切断された茎の成長のみならず、新たに茎が生え、共に急成長していることも明らかである。

 おそらく、移植後の定着に1週間前後を要し、その後、新たな根の発生と共に茎も成長するようになったのではないかと思われる。

 この茎の背丈は、写真より、20~25㎝である。9日間で22.5㎝伸びたとすれば、一日あたりは2.5㎝である。

 今後1日あたり3㎝伸びるとすると10日で30㎝伸びることになるから、その総背丈は50~55㎝となり、すでに出荷サイズをはるかに超えている。

 この結果は、何を意味するのか?

 約5年前に、小さな水槽で栽培を始めたときも、その最初は小ネギからであった。

 この小ネギの結果は、今後の緑砦館栽培ハウスに重要な結果をもたらす手がかりとなる可能性がありそうだ(
つづく)。