岩国市のM酒造の大吟醸酒「錦」が、モンドセレクション最高金賞、全国酒類コンクール第1位という快挙を成し遂げ、それを「ゴールドクラウン」という題目で紹介し始めたころに、真にすばらしい報告がありました。

 それは、ある高専の先生が、お母さんに「光マイクロバブルB1(当時のお風呂用装置、(株)ナノプラネット製)」にプレゼントし、その入浴開始から2週間を経た日のことでした。

 かれによれば、そのお母さんは、1年前に脳の病によって倒れ、左半身が不随のままでした。

 その後、リハビリで何とか歩けるようになりはしたものの、左手はまったく動かなかったそうでした。

 かれは、何もいわずに、そのお母さんの家に行って光マイクロバブルの風呂装置を設置して帰ったようでしたが、さぞかし、お母さんは息子のプレゼントを喜ばれたのではないかと思います。

 そしたらどうでしょうか、入浴開始から2週間目に、動かなかった左手の指が動き始めたではありませんか。

 それを聞いたかれは、すぐさま私のところに報告に来られ、そのことを「ぜひ、ブログに書いてほしい」と依頼してきました。

 その依頼にしたがって、私は、そのことをブログに認めました。

 「さて、その記事のタイトルをどうしようか?」

 こう思案しているときに浮かんできたのが「ゴールドクラウン」でした。


 前回の記事において示した「ゴールドクラウン現象」の特徴の②と③がこれに当てはまりました。

 この現象は、「ロボットコンテスト」の創始者である森政弘先生の「金的を射る」とも重なる部分があります。

 先生の名著『「非まじめ」のすすめ』のなかで、この言葉は次のように解説されています。

 
「本当は、自分だけが当たるということはあり得ないと思う。自分が当たったときには、他も当たっていなければ、その当たりはにせものである。
 一人残らず全員が金的を射抜く状態こそが本物なのである。
 このとき、人類全員は、それぞれに賦与された天の使命を全うしていて、地球全体が輝きだしている」

 

 その後、「もう一生、自分で風呂に入れない」と思っていたTさんが、「光マイクロバブルのおかげで風呂には入れるようになった」と報告してきました。

 また、ある娘さんとお母さんの話も感動的でした。

 転んで頭を打ったお母さんは、半身が不随となり、普段の生活でも難儀をしていました。

 そのお母さんに、娘さんが光マイクロバブルのお風呂装置をプレゼントされました。

 不随の足が徐々に改善し、その後、一緒に旅行ができるようになって、お母さんがとても喜ばれたそうでした。

 そして、今度はヒトから犬へ、愛称「ペロ」の話(「ごルドクラウンⅡ」)も涙なしには読めない出来事でした。

 とくに、この記事の反響は大きく、多くの方々に読んでいただくことができました。

 このように、光マイクロバブルがもたらした「ゴールドクラウン現象」は、私自身をも感動させ、それが「なぜ起こるのか」を究明させる強い動機にもなっていきました。

 この研究は今もなお継続中であり、つい最近においても、この現象が出現し、私と周囲のみなさんにおいて、涙と感動を呼び起こさせました。

 今後も、この現象に関しては、より奥の深い、そしてより本質的な物理化学的、生理学的究明が必要であるように思われます。

 以上、これらの5つのエピソードを体験的に学習し、私は、「光マイクロバブルは、いよいよ本物で、本質的な現象である」と思うようになり、その信念が揺らぐようなことはほとんど無くなってしまいました(この稿おわり)。

緑砦館1230
                 大成研究所と小城山