緑砦館における中庭の植物ハウス(GFH3)がほぼ完成しました。

 13日に棟上げ、14日は雨雪を防ぐシート掛け、18日にはブロック基礎の断熱工事、そして19日に屋根張り、20日には壁の敷設、21~23日は、屋根材、壁材の間をコーキングする作業と進み、私も、この現場作業を朝から夕方まで付き合うことになりました。

 おかげで立派な植物用ハウスができあがりました。

 この場を借りて、建築士、大工、左官など工事関係書のみなさまに厚く御礼申し上げます。

 振り返れば、6月に基礎工事が始まり、10月7日に南棟(研究所、第1期)が竣工、そして10月20日に北棟(住宅、第2期)、最後の中庭の植物用ハウス(研究所、第3期)が12月22日と、約半年にわたる建築との付き合いになりました。

 おかげで、現在の建築工法の詳細を知ることになりました。

 今回の建築においても、その設計はプラスエム設計(代表取締役山中省吾)に依頼しました。

 それは山中さんが実践的に創造した「オープンシステム」の良さがあったからで、今回はその醍醐味を存分に理解することができました。

 このシステムの優れた利点は、設計士、専門業者、施主(私と家族)が一体になってよりよい建築を求めて知恵と工夫を出し合うことにあり、今回も、その真価がいくつも問われることになりました。

 建築も、ヒトが行うことですから、どこかに間違いや行き違い、そしてアクシデントが必ず起こります。

 そんなときに、3者で問題を解決し、互いに克服して納得していくことは、まるでドラマのようで、時にはスリルもあり、興味深いものでした。

 さて、この緑砦館建築がほぼ終了しつつある今、これから何をしていくか、まさに「Think globally act locally」が問われることになります。

 後者に関しては、緑砦館GFH3の建屋の仕上がりとともに、そこに配備する装置の導入と運転開始を間髪入れずに行うことにしました。

 まずは、小型の「GFO(Green Fort Oasis)」から、その水槽の清掃を行い、そこに水を入れて試運転を行いました。

 丁度良いことに、セロリの苗がありましたので、その根をきれいにしてから入植を終えました。

 しかし、入植可能な栽培孔数に対しては圧倒的に苗の数が足りませんでした。

 折しも、寒さが厳しくなり、苗が育たなくなったのでしょう。どこのホームセンターに行っても苗がなく、春までは苗を購入することが難しくなってしまいました。

ーーー どうしようか。こうなったら、自分で種から苗を育てるしかない。しかし、この寒さであれば、種を撒いてもほとんど育たないであろう。

 こう逡巡しながらも、ハウスの中だと昼間は温かいので「物は試しだ」と思って、育種に挑戦してみることにしました。

 買いためていた種を取り出し、まずは、水の中に袋に入れた種を浸して発芽を観察することにしました。

 また、本日は、それらの種撒きを、土においても行う準備を行いました。

 植物たちは、厳しい寒さの中で、いわば冬眠状態にあり、春になって気温が高くならないかぎり、そこから芽が出ることはありません。

 この春の温かさをハウスのなかで感じ取ることで、その発芽機構にスイッチオンがなされれば可能性が出てくることになります。

 「物は試し」、苗がないのでは植えようがないので、ここは、種から苗を育てることができるのか、試してみることにしました。

 ところで、この緑砦館建築は、ここでの物語の始まりでもありますが、それには、私自身が、この緑砦館生活に慣れ親しみ、その物語を語ることができるようにならなければなりません。

 また、緑砦館GFH3において育てる植物や野菜と触れ合い、そこに潜むアグリの科学と技術に深く分け入ることが重要になります。

 そのためにも、そのアグリの生産物を六感で親しみ、味わって評価できるようになることが大切です。

 すでに、それらは始まっていることでもあり、この緑砦館生活を契機にして、改めてその課題を深く認識することにしました(つづく)。

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             よく見ると美しいセロリの葉っぱ