第10回記念のナノプラネットゼミにおける後半部分の報告です。
 
 プログラム(後半)

 10:50~11:20 話題提供④
          「国東半島の古代文字(ペテログラフ)について」松井武明
 11:20~11:50 話題提供⑤
                                  「『ハイパワーマーケッティング』を読んで」大成博文
 11:50~12:20 自由討論 
 
 今年は、六郷満山開山1300年を記念して、いくつもの行事が開催され、地元もいつになく盛り上がっています。

 このいわば古代史ブームのなかで、国東半島の古代文字(ペテログラフ)についても関心が集まっています。

 「神代文字」とも呼ばれる、この古代文字については、さまざまな方々が解読を試みられてきたようで、それらの紹介がなされました。

 この文字が書かれた時期は縄文から弥生にかけての頃だそうで、古い天皇の家系とも関係しているという説もあるようです。

 ゼミにおいては、これらの解説がなされ、さらに、話題提供者としての独自の見解も紹介されました。

 また、これらの古代文字が書かれた前後には、文殊仙寺や宇佐神宮の建立があり、これらを含めた神道と仏教が融合した文化についてのロマンあふれる議論もなされました。

 最後に、名著「High Power Marketing」についての読書感想が示されました。

 これは、ビジネスにおけるバイブルのような本として、ある建築家に紹介していただいたのですが、その時、この本を購入しようとしたら絶版になっていて、中古を買おうとすると、その値段が4000円~5000円に跳ね上がっていました。

 ところが、人気が高かったからでしょうか、最近になって、その復刻版が発行されていましたので、すぐに購入し、その伝説の名著を2100円で手に入れました。

 そこで、早速読み始め、とくにおもしろかった第13章「足を踏み外さないために、最小のリスクで最大の効果得るためにテストをする」の内容をみなさんに紹介しました。

 ここでいうテストとは、広告に関するテストのことです。

 小さいテストを繰り返すことによって、その反響を記録し、そのテストのレベルを上げていくことで、商品を効率よく販売していくことが可能になっていった事例がいくつも示されていました。

 著者は、とくに「A/Bテスト」を勧めています。この場合、たとえば、ヘッドラインだけ変えて、本文は同じという広告において、ヘッドラインの書きようだけで、売り上げが何杯も変わったという事例が紹介されていました。

 そこで、このAとBのヘッドラインを示して、どちらが売れたのかに関するクイズをしてみたところ、ほとんどの方が、売れていない方に手を上げるという結果になりました。

 これによって、参加者のみなさんが、かれのいう「テストの重要性」を認識することができたようでした。

 さすが、「マーケーターのバイブル」といわれることだけのことはありました
(この稿おわり)。

kiiro
散歩の途中で