昨日の記事の続きです。

 光マイクロバブルによるホテイアオイの成長は見事であり、N君と私は、毎日のように、この実験池を訪れるようになりました。

 上と下に、それぞれ数株のホテイアオイ
ブルを浮かべた状態での実験開始でしたが、上の光マイクロバブル水槽では、ホテイアオイがまず横に広がりはじめ、それから急に垂直方向に茎と葉を伸ばしはじめました。

 やがて、横方向に密植し始めると、上方向にしか伸びていけないようになり、「押すな押すな」の状態で、背丈をどんどん伸ばしていきました。

 この急成長に伴い、池の周囲に足場用鉄管を組み、ホテイアオイを外にはみ出さないようにしました。

 その光マイクロバブル水槽と下の池におけるホテイアオイの比較を示しておきましょう。

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上が光マイクロバブル育ちのホテイアオイ、下が通常のホテイアオイ

 ここまでくると両者の相違は歴然としています。

 「背丈が1m弱もあるジャンボホテイアオイが出現した!」

 N君も私も、吃驚、また吃驚の連続でした。

 「このジャンボホテイアオイは、植物として正常な姿なのであろうか?」
 
    「葉っぱが大きく緑が濃い、茎も長い、そして根も長くて太く、多い、これこそ、まともなホテイアオイの姿ではないですか!」

 その後、ホテイアオイのことを調べてみると南方では、背丈が2mにもなるものもあるそうで、その置かれた環境において、どこまで成長促進が可能なのか、そのことが、生物本来の成長に関わることであることが明らかになりました。

 「やはり、そうであったか。あの時、光マイクロバブルが噴射されている方向にあったホテイアオイが大きくなっていたことに気づいてよかった。

 それにしても、なぜ、こうのように大きな違いが生まれたのであろうか?」

 こうのように思いながら、N君と一緒にホテイアオイの巨大化について次のように考察を行いました。


 ①根が大きく、たくさん育つことで茎や葉も成長する。この巨大化は、生物本来の成長力が引き出された結果である。

 ②上の水槽と下の池の相違は、光マイクロバブルの有無のみであり、この圧倒的な成長力の差異は、光マイクロバブルによってもたらされたものである。

 ③ホテイアオイの成長には肥料成分が必須であり、その成分補給を光マイクロバブルが担った可能性がある。


 この実験は、その翌年も遂行され、同じ結果を得ることができました。

 N君は、この結果をまとめて建築学会の全国講演会で研究発表されました。

 そして、この一連のホテイアオイの野外実験から、光マイクロバブルには独特の植物活性作用が存在することが明らかになりました。

 この活性に関する研究は、その後も継続的に実行され、栽培技術としても非常に重要な課題のひとつとなっていきました(つづく)。