去る11月29日、第28回マイクロバブル研究会が開催されました。

 
今回は、徹底討論「地域を、どう再生させるのか」をテーマにしました。

 最初の話題は、地域の若者のための「資金ファンドがあるとよいのだが」といいながら、ある研究会員に、その投資の可能性はないか、と尋ねたことに端を発しました。

 「税金を納めたら、それで終わりですが、ファンドの場合は、成功したときに返ってくる可能性があります。高額の納税者には、ファンドへの投資の方がお勧めです」

 「たしかに、そのようなファンドがあるのはよいことです。それによって少なくない若者にやる気が出てくるかもしれませんね」

 「しかし、ファンドだけが整えばよいというわけでもないと思いますよ」

 「先日、地域おこし協力隊の方が来られ、かなり突っ込んだ議論をしました。その結果、一番大切なことは、何で地域おこしをし、何を起業するのか、という問題ではないかと思いました」

 「この地で起業するとなると、かなり大きな困難がありますので、それをどうやって乗り越えていくのか、ここを徹底して追究していく必要がありますね」

 「来年度は、その協力隊のみなさんが、大幅に増えるそうですね。かれらが、3年間の協力隊の活動を通じて、地元で起業し、定着できるようになると、それは地域の再生の重要なワンステップになります」

 「ある自治体では、起業はなかなか難しいので、自治体の仕事の手伝いをしていただけたらよい、と割り切っておられる方もいるようです。それから、なかなか地元に定着しないので、それを見越して多くの人数を採用するところもあると聞いています」


 「それだと、本来の目的は、どこかに吹かれていってしまったようですね」

 「私は、その協力隊の若い方の話を聞いて、起業のための教育システムが、ほとんど機能していない、あるいは、存在していないのではないかと思いました」

 「ここは、1300年前においては、『学問の地』、『修行の地』、『布教の地』だったそうです。ところが、現在は、どうでしょうか。学問と修行の機関はほとんどなく、そのために、布教(現代風にいえば情報発信)もできない、このような状況に陥っているのではないでしょうか」

 「たしかに、仰る通りですね。それは、起業に結びつく、実体験の教育実践がなされていない、そのプログラムもできていないということなのですかね」

 「そうですね。その協力隊の方に、私どもの研究開発事例を少し紹介しました。そしてら、かれがみごとに反応して、『それ、すげぇー』という驚きの言葉を30回以上も発せられていました」

 「それって、どういうことですか?」

 「私どもは、ベンチャービジネス(VB)の端くれですが、起業を行い、そこから這いつくばってきた経験を持っています。

 その過程で、技術戦略を練り、具体的な技術的戦術も工夫して、なんとか今日までやってきました。

 その水準と、かれが思い描いていたこととの間に、相当なギャップがあったことから、その『すげぇー』の連発が起こったのだと思います」


 「なるほど、そうですか。思い当たるふしがありますね」

 「吉田松陰が松下村塾で行ったことは、第1に、情報をみんなで共有したことです。そにのために回し読むするノートを作成していました。

 第2に、それぞれの塾生の課題をみんなで解決しようと議論し、行動で解決しようとしたことにありました。

 第3に、身分の制度を完全に取っ払って自由にしたことでした。これらによって、塾生たちが自由に勉強し合い、成長していくことができました」

 「先生の『国東下村塾(くにさきかそんじゅく)』は、まだ生きていますか?」

 「立派に生きていますよ。こんど、大成研究所の方に看板を移し、本格的な活動を行う予定ですよ」

 「それはいいですね」


 「自然素材研究所の設立も、地域にとっては朗報といえますね」

 「大成研究所と自然素材研究所、この2つが協力しあって動くようになると、これはかなりのインパクトになりますよ」

 「ここに集まって、イベントを開催することはできますか?」

 「もちろん、できますよ。そのために、この研究所をつくったのですから・・・」

 「それはいい、何か考えてみましょうか」

 「ぜひ、お願いします。私は、地域の若い方が起業して堂々と成長発展できる学問的底時力とそのやる気を鍛える修行に関する教育システムの開発が重要であると思っています。

 よくある、起業のハウツーものや塾ものではなく、実践的な課題を達成しながらの教育システムの確立と、その実感によって確信できる自前の教育開発が不可欠だと思います」


 「それ、いいですね。やりましょうか?」

 「やりましょう」

 このように議論が盛り上がったところで、S会員が育てた米で作った「ムカゴご飯」が登場、今度は、その米づくりのことで話題が沸騰しました。

 こうして、今回も予定の時間を1時間オーバーして21時に終了しました。

 この地域再生問題の議論、次回もより徹底的に行うとよいですね。
ogisannkouyou
この数日ですっかり紅葉してきた小城山