先日、甲府にいる「しらたまちゃん」こと「よしみつ」さんから、謎めいた暗号の手紙が送られてきました。
なんだろうと思って読もうとしていたら、手紙が着いたかという本人からの電話がかかってきました。
どうやら、こちらが、その謎解きをして、その秘密の手紙を読む前に、そのヒントをいいたかったようでした。
「暗号の手紙を読むことができた?」
と尋ねてきたので、
「これ、むずかしくて読めないよ」
というと、ますます喜んで、そのヒントを教えようといいだしました。
「これは、むずかしい。むずかしすぎるよ!」
こういうと、さらにうれしそうに、「鏡の前に手紙を持っていって!」、それがヒントだというのでした。
どうやら、それは「逆さ文字」のようで、鏡の前でみると、書かれた文字をしっかり読むことができました。
それは「トマトありがとう」と書かれていて、私が育てたトマトのお礼の手紙でした。
それだけでは物足りないと思ったのでしょうか。
その逆さ文字は、「あいうえお」が最後まで書かれていました。
ここまでは「すごいね。よく書けたね」といって終わったのですが、その後、どのようにして書いたのかが気になっていて、昨日、それを書いた時のことを聞きただしてみました。
その答えは、次の通りでした。
「何も見ずに、そのまま書いた。だけど、書いた後に、正しく書けているかどうかを鏡に映して確かめた」
というのですから、二度吃驚しました。
きっとすらすら書いたのでしょう。頭が柔らかい証拠です。
それから日ごろから書き慣れていないと、すらすらとは書くことができません。
ましてや、小学校1年生の夏の時でしたので、逆さ文字をすらすら書くことなど、とても想像することはできませんでした。
逆さ文字で有名なのは、レオナルド・ダビンチであり、かれは、他人から盗み見されないように、いつもこの文字を使用していました。
小学1年生とはいえ、逆さ文字がすらすらと書けたのであれば、ダビンチ級の人物になる可能性があるということでもあります。
かれは、絵を描くだけでなく、さまざまなことに興味を抱いて、それをとことん追究できる人物でした。
馬や鳥を観察し、それでも飽き足らずに解剖も試みました。
また、鳥のように空を飛びたいと思い、鳥人間用の飛行装置を作って飛ぼうとし、大けがをしたこともありました。
水の流れを観察し、運河や城壁の建設にも取り組み、数々の軍事兵器の設計にも携わりました。
このように多彩なものに興味を抱き、そして、それに飽き足らずに自ら実践を行う、この性格もよく似ていると思います。
野外で遊ぶこと、食べること、そして本を読むことが大好きで、ダンス教室や剣道教室にも通い、ピアノやギターを弾くのも好きで、人前で歌もよく唄います。
それから、勉強については、親から教わる前に、すべて自分で習得していきますので、親にとっては、これほど素敵な子供はいません。
そのチベ君から、1年生の夏に地元新聞社主催の感想文コンクールに出した原文の写真画像が送られてきました。
その手書きの原文を示しておきましょう。
小学校の1年生ですから、すべてひらがなであり、一生懸命に書き続けたことが窺えます。
チベの感想文1
字も上手になり、800字の原稿用紙を目いっぱい使って書いていることに、まず驚きました。
じっくり読んでみると、起承転結が明確であり、とても小学1年生が書いた作文とは思えませんでした。
この文章がすばらしいのは、自分の行動体験(私に電話を掛けたこと、『象列車でいこう』の読書を行ったこと、山梨の市立動物園にいったこと、お母さんと話し合ったことなど)を通じて、戦時中の動物の状況を深く考えたことがリアルに表現されていたことにありました。
よく、これだけの構想力と「戦争中の動物」という重いテーマに切り込み、読む人に感動を与えることができたことに格別の非凡さを感じることができました。
これは、毎日学校から帰ると宿題を済ませ、読書に夢中になることで、この非凡さが育てられたのではないかと思います。
おかげで、私も大いに刺激を受け、励まされました(つづく)。

なんだろうと思って読もうとしていたら、手紙が着いたかという本人からの電話がかかってきました。
どうやら、こちらが、その謎解きをして、その秘密の手紙を読む前に、そのヒントをいいたかったようでした。
「暗号の手紙を読むことができた?」
と尋ねてきたので、
「これ、むずかしくて読めないよ」
というと、ますます喜んで、そのヒントを教えようといいだしました。
「これは、むずかしい。むずかしすぎるよ!」
こういうと、さらにうれしそうに、「鏡の前に手紙を持っていって!」、それがヒントだというのでした。
どうやら、それは「逆さ文字」のようで、鏡の前でみると、書かれた文字をしっかり読むことができました。
暗号の手紙
それは「トマトありがとう」と書かれていて、私が育てたトマトのお礼の手紙でした。
それだけでは物足りないと思ったのでしょうか。
その逆さ文字は、「あいうえお」が最後まで書かれていました。
ここまでは「すごいね。よく書けたね」といって終わったのですが、その後、どのようにして書いたのかが気になっていて、昨日、それを書いた時のことを聞きただしてみました。
その答えは、次の通りでした。
「何も見ずに、そのまま書いた。だけど、書いた後に、正しく書けているかどうかを鏡に映して確かめた」
というのですから、二度吃驚しました。
きっとすらすら書いたのでしょう。頭が柔らかい証拠です。
それから日ごろから書き慣れていないと、すらすらとは書くことができません。
ましてや、小学校1年生の夏の時でしたので、逆さ文字をすらすら書くことなど、とても想像することはできませんでした。
逆さ文字で有名なのは、レオナルド・ダビンチであり、かれは、他人から盗み見されないように、いつもこの文字を使用していました。
小学1年生とはいえ、逆さ文字がすらすらと書けたのであれば、ダビンチ級の人物になる可能性があるということでもあります。
かれは、絵を描くだけでなく、さまざまなことに興味を抱いて、それをとことん追究できる人物でした。
馬や鳥を観察し、それでも飽き足らずに解剖も試みました。
また、鳥のように空を飛びたいと思い、鳥人間用の飛行装置を作って飛ぼうとし、大けがをしたこともありました。
水の流れを観察し、運河や城壁の建設にも取り組み、数々の軍事兵器の設計にも携わりました。
このように多彩なものに興味を抱き、そして、それに飽き足らずに自ら実践を行う、この性格もよく似ていると思います。
野外で遊ぶこと、食べること、そして本を読むことが大好きで、ダンス教室や剣道教室にも通い、ピアノやギターを弾くのも好きで、人前で歌もよく唄います。
それから、勉強については、親から教わる前に、すべて自分で習得していきますので、親にとっては、これほど素敵な子供はいません。
そのチベ君から、1年生の夏に地元新聞社主催の感想文コンクールに出した原文の写真画像が送られてきました。
その手書きの原文を示しておきましょう。
小学校の1年生ですから、すべてひらがなであり、一生懸命に書き続けたことが窺えます。
チベの感想文1
字も上手になり、800字の原稿用紙を目いっぱい使って書いていることに、まず驚きました。
じっくり読んでみると、起承転結が明確であり、とても小学1年生が書いた作文とは思えませんでした。
この文章がすばらしいのは、自分の行動体験(私に電話を掛けたこと、『象列車でいこう』の読書を行ったこと、山梨の市立動物園にいったこと、お母さんと話し合ったことなど)を通じて、戦時中の動物の状況を深く考えたことがリアルに表現されていたことにありました。
よく、これだけの構想力と「戦争中の動物」という重いテーマに切り込み、読む人に感動を与えることができたことに格別の非凡さを感じることができました。
これは、毎日学校から帰ると宿題を済ませ、読書に夢中になることで、この非凡さが育てられたのではないかと思います。
おかげで、私も大いに刺激を受け、励まされました(つづく)。

チベ(3歳)と妹のRIRI(1歳)
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