先週水曜日の13日に沖縄から帰ってきてから最初の日曜日を迎えました。

 沖縄での出来事がとても印象深いことばかりであったので、頭の方がなかなか切り替わっていません。

 おそらく、それが済むにはもうしばらくの時が必要なのでしょう。

 それに加えて、長旅の疲れも出てきて、これも時の経過のなかで軽減していくしかありません。

 今回の沖縄旅行では、3つの重要な契機(プロジェクトとしての発足が可能となるような契機)が生まれました。

 それらについては、追々、より深い分析を加えて紹介していくことになるでしょう。

 それらのプロジェクトの遂行においては、何よりも沖縄の人々の支援と信頼が大切ですが、その前提の基本は、沖縄の置かれている状況をリアルに分析し、それを具体的に解決していく実践的な方法を明らかにしていくことにあります。

 これは、諸困難を抱える地域における再生問題を解決していく方法と共通の普遍的課題を有していて、それを追究してきたアイデアを、今度は沖縄に、どう創造的に適用していくのか、そのことが問われているのだと思います。

 幸いにも、沖縄には、今の県政が推し進めている「21世紀ビジョン」があり、これに基づいて、その構想を、どう豊かに、そして実践的に遂行していくか、これが求められています。

 しかし、せっかくのビジョンはあっても、その「具体的な課題解決は容易ではない」という声が、現場からはよく聞こえてきます。

 この議論の際に、私は、次のような意見を述べたことがあります。

 「それは、今後の沖縄の懸隔において、具体的な技術戦略が明確になっていないことから発生している問題ではないでしょうか。

 せっかくのビジョンがあっても、それらを具体的に解決していく方法、とりわけ技術戦略とそれに基づく戦術が用意されていないと、それは絵にかいた餅になる可能性もあります」

 「それは、いったい、どういうことですか?」

 いきなり、こういわれたので、その重要な機関の方は、正直、戸惑っておられました。

 「それは、ビジョンを作った側の問題ではなく、それをどう実現するかを考え、行動する側の問題ではないかと思います。

 また、そのビジョン作成時には、それらの課題を解決できる高度な技術水準に到達していなかったことも多くなり、その課題解決の方法が、より深く、より本質的に探究されていたわけではありません。

 むしろそれは、それらを課題解決を実現しようとする側に与えられている側の問題であり、その高度で豊かな技術戦略を構築することに挑戦することこそ大切な問題ということができるでしょう」

 「なるほど、かれらにそれを求めても無理な話ということなのでしょうか」


 「そうですよ。むしろ、その解決法を具体的に作成し、示してやることが必要だと思います。今の沖縄に求められていることは、そのことだと思います」

 「そうかもしれませんね」

 「技術戦略というと、何かよく解らないような概念ですが、たとえば、ある海産物を例にとると、その新技術の適用で、その商品の販売額が2倍や3倍になっていくことを補償する新技術を生み出すことにあると考えたらよいと思います」

 「なるほど、これは、とても良い話を聞きました。ありがとうございます」

 「これから、みなさんとともに、この技術戦略と戦術の構築の仕方、それに基づく実践の方法に関して共同の研究や情報交流がなされるとよいですね」

 「それは、とてもよいことです。こちら側も積極的に受け留めますのでよろしくお願いいたします」

 「こちらこそ、よろしくお願いいたします。次回は、その具体化について、より分け入った議論や意見交換ができたらよいですね!」

 以上は、今回の沖縄訪問において、もっとも重要な契機形成のひとつとなった事例です。

 内地以上に深刻な問題を抱えている沖縄において、その問題解決を徐々に、しかも確実に成し遂げていくには、それに有効な技術戦略を練り上げるとともに、それを理解し、実践できる人々を発掘し、増やしていく必要があります。

 その意味で、これには相当な時間がかかりますが、「急がば周れ」であり、その課題が、より明確になったことが、今回の沖縄行きにおいて明確になりました。

 この技術戦略を洗練させなることによって、いかに創造的に適用を遂げ、実践的に成功していくのか、その真価が問われることになるでしょう(つづく)。

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沖縄市のそば屋「結」の「そば定食」(ジューシご飯がとても美味しかった)