これまでの大工さんに加えて、本日からは左官屋さん(Y兄弟)が本格的に工事に参加するようになりました。

 この左官屋さんとは、5年前のわが家を建築する際に知己になり、魚を釣ったから、タケノコを掘ったから、ビワが生っていたからなどといっては、季節の海や山の幸を持ってきてくださるようになりました。

 お兄さんの方は、70歳台半ばを過ぎ、「もう仕事は引退」といいながらも、緑砦館建築には、特別の配慮をいただいているようで、半世紀以上にわたって培った左官の技術をみごとに適用されています。

 かれは、大工の棟梁Uさんと並んで緑砦館建築の双璧といってもよいでしょう。

 さて、本日は、前回に続いて、これらのみなさんと私どもが知恵を寄せ合って、問題解決をしていったところを示すことにしましょう。
 
 ④ マイクロバブル風呂
 
 かねてより、マイクロバブル風呂は、私どもにとって特別なところです。

 すでに、マイクロバブル風呂用装置「光マイクロバブルB1とB2(株式会社ナノプラネット)」を世に送り出し、多くの方々に小さくない評価と感謝を示していただいてきました。

 その商品の起点、すなわち体験的風呂として威力を発揮したのが、現私邸に配備されたマイクロバブル風呂でした。

 その建築後、まず、大工のUさんに入っていただきました。

 そしたら、その次には、お母さんを連れてきて入浴したいという希望が寄せられました。

 こちらは大歓迎であり、大いに、この親子にマイクロバブルモデル風呂を試していただきました。

 このとき、80歳台半ばのお母さんは膝の調子がよくないと仰られていて、それこそ3歩進んではしばらく休む、すなわち痛くて4歩以上続けて歩けないという状態でした。

 「痛いところに装置を近づけて、マイクロバブルをそこに当ててください!」

 こうお願いして、ゆっくり入っていただきました。

 数十分の入浴後、今度は、Uさんも必ず入浴をなさり、親子での入浴体験がなされました。

 「どうですか、膝の調子は?」

 「足が軽くなって、膝に風船が付いているようじゃわー」

 「それは、よかったですね!」

 このうれしい入浴談義はUさんが出てくるまで続き、帰りのお母さんは、3歩どころか、すたすたと歩いて帰っていかれました。

 このマイクロバブル入浴体験が数回続き、Uさんのお母さんは、光マイクロバブルB2装置の自宅への導入を決められました。

 その後、膝の調子はさらによくなり、不可能と思われていたゲートボール大会に参加し、旅行にまで出かけていくようになりました。

 また、この風呂のおかげでUさんの体調もよくなり、毎朝起きてくるときに背中が曲がったままであったのが、すっと伸びた状態になったそうでした。

 毎日身体を酷使する大工さんですから、その後もいろいろなことがあったそうです。

 それこそ、その汗と涙の物語については、別稿において詳しく紹介することになるでしょう。

 このような事情がいくつもあるマイクロバブル風呂ですから、今回も新モデルとなるマイクロバブル機器の導入の検討を重ねてきました。

 また、ユニバーサルデザインとして身障者用の設計にも工夫を凝らすことにしました。

 まず、マイクロバブル装置は、背中用と足の膝用を検討することにしました。

 前者のタイプは、東京の鶯谷の銭湯「萩の湯」で人気急上昇中の装置であり、背中の全面にわたってマイクロバブルを近接噴射させることを特徴としています。

 また、後者は、脹脛から膝、そして足元まで含めて覆うようにマイクロバブルを近接噴射させる装置であり、これも優れものです。

 これらの装置は、腰や膝の改善を希望される方々にとっては、とても有効な作用効果をもたらすことでしょう。

 さらに、バスタブの横には、今、流行りのベンチを設けることにしました。

 ここに座りながら、スムースに入出浴が可能になり、身体や頭も、このベンチに座ったままで洗うことができるようになり便利です。

 すでに、ご承知のように、私にとってのマイクロバブル風呂は、新聞や雑誌などの読書時間でもあります。

 これまでのお風呂では、これらの読み物を置くところがなく困っていました。

 また、お風呂の水を利用した植物栽培の実験を行うところもありませんでしたので、このスペースの確保も必要でした。

 そこで、これらを考慮し、バスタブから南側の窓に向かって幅30㎝のスペースを設けることにしました。

 ここに、上記の読み物や植物を置けますので、私にとっては絶好の「癒しと寛ぎの空間」ができることになりました。

 これらは、マイクロバブル風呂の「新たな進化系」と位置付けてよく、きっと多くの試浴者にも喜ばれることでしょう。

 ところで、このお風呂の窓に関してはブラインドが必要なので、それを検討していたら、窓のなかにブラインドが埋め込まれているものがあるそうで、その窓を採用することにしました。

 外から、このブラインドの開閉ができる優れもので、すっかり気に入りました。そのブラインド入り窓の写真を以下に示しておきましょう。

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ブラインドが内包された風呂の窓

 このブラインドは開かれた状態であり、外側のブルーシートが透けて見えています。

 また、窓上部の小さな細孔は、換気用のダクトの一種です。

 きっと、このブラインドも珍しいものですから、緑砦館にかんする話題の一つに付け加えられることでしょう(つづく)。