今夕、お隣の緑砦館(大成研究所を含む)の見学を終えてからの散策の途中で、懸案の2900回記念の連載記事の構想がひらめきました。

 2850回記念の連載記事「大成研究所」の内容を踏まえながら、こちらはハードの側面を重視した記事としてしばらく継続するとともに、残りのソフト面を考究し、可能なかぎり紹介していくことを主目的にするのがよいのではないかと思いました。

 また、その際、以下の継続中の連載記事も抱合し、ここで、その整理を試みることにし、これらの内容を本シリーズに反映させることにしました。

 その意味で、これらのシリーズは一応の終了を迎え、その内容は、本シリーズに引き継ぐことにいたします。

 ①2700回記念:「マイクロ・ナノバブルとは何か」

 ②2800回記念:「マイクロバブル技術が切り拓く21世紀の課題と展望」

 ③2600回記念:「回顧2045」ほか


 さて、新研究所の竣工予定は、このまま順調に工事が進行していけば本年9月末です。

 すでに、残り50日を切っています。

 竣工記念事業といっても、ことさら特別のことを企画しているわけではありません。

 まずは、これまでの延長として、次の予定されているイベントをより発展させることが重要です。

 1)第26回マイクロバブル研究会(9月末に開催予定ですが、それまでに竣工できるとよいのですが、微妙です)の開催。

 せっかくですから、ちょっとした記念の講演を行う予定です。

 2)第9回ナノプラネットゼミ(10月14日(土)9:00~12:30の予定)の開催。これは月1回開催の勉強会です。

 10月以降は、研究所セミナー室で開催されますので、これも気の利いた話題提供を行いたいと思っています。

 3)大成研究所竣工記念第13回マイクロバブル技術国東セミナー(11月17日(金)13:30~18日(土)12:00)の開催。

 ここでは、竣工記念にふさわしい講演を組み込む予定です。


 また、設立記念の企画を行う期間は、2017年10月1日~2018年9月30日までの1年間とします。

 その間に、研究所が取り組む当面の重点課題、中長期的課題などを明らかにするとともに、その技術的展望を積極的に示していくことが非常に重要ではないかと思っています。

 また、適宜、そのための記念の講演会、シンポジウム、発足事業などの検討を行うことも必要になるでしょう。

 その意味で、上記3)の企画は重要な最初の本格的な取り組みになるでしょう。

 要は、量よりも質、規模よりも中身、そして確実に実質を、こつこつと積み上げていくことが大切なことではないかと思っています。

 この実質の積み上げは、新研究所の力量に直結しています。

 研究所の存在が社会的に認知を受け、小さくない影響を与えるようになることができるかどうかは、その力量の水準の「高さ」と「洗練さ」の具合に関わっています。

 乾いた砂に水が沁み込むように、そして一度聴いたら、また聴きたくなるような講演をすることができたら真に幸いではないか、それをめざしたいと思っています。

 同時に、マイクロ・ナノバブルに関する科学と技術の体系化を試み、その特徴を明らかにするとともに、未知の課題を究明していくことも重要になるでしょう。

 また、これらの科学と技術を用いての新たな社会形成の方法を具体的に示していくことも求められるでしょう。

 これらは、マイクロ・ナノバブルの技術戦略研究でもあり、その探究をふかく、おもしろく遂行していく所存です。

 それは、21世紀における人々の生活と産業の新しい在り方に関して重要な問題提起をなしていくことにもなるでしょう。

 最後に、これらの探究と実践が、多くの人々にとっておもしろく、そして、ゆかいであることが最も重要です。

 そうでなければ、決して長続きはしませんから・・・。

 1995年、世界に先駆けてマイクロバブル技術を公表し、これまでの22年間においてさまざまな取り組みを行い、その成果を発表してきました。

 幸いにも、マイクロバブルには、科学的に深い奥行きと価値があり、そして技術的には富士山のように広大な裾野を形成しうるほどの豊かさと魅力がありました。

 そして、いつのまにか、私にとっては、貴重な「人生の友」となっていました。

 この友とともに、新研究所の舞台において渾身の舞を繰り広げることにしましょう(つづく)。

pinnku-2
百日紅(青い空にピンクの花が映えていました。沖縄にて、筆者撮影)