先月は、どういうわけか、ブログガイダンスの記事を認める機会をえることができませんでしたので、約2か月ぶりのガイダンスとなります。

 暑いですね。日本中が猛暑の真っ盛りといったところでしょうか。

 どうか、暑さに負けずに安らかにお過ごしください。

 6月、7月と2回に亘って沖縄に行く機会がありました。

 その旅行記については、「うりずんの夏」、「ウーチアサの夏」として、みなさまにも報告してきました。

 いずれも身内の事情での訪問でしたが、それにとどまらず、さまざまなところに出かけて、友人知人と面会し、沖縄の事情や問題をより深く学ぶことができました。

 また、沖縄の美味しい県産品を捜し歩くのもおもしろく、めずらしいものを発見するたびにゆかいになることができました。

 この2回の訪問が契機となり、かつての友人たちと沖縄の経済問題を中心にした勉強会を発足することになりました。

 同時に、沖縄の農漁業や健康問題に関連するプロジェクトを立ち上げる「きっかけ」も生まれ、今後は2~3か月ごとに沖縄を訪れ、これらのプロジェクトを発展させることをめざすことになりました。

 沖縄は、打てば響くところ、そしてプロジェクトを進行しやすい客観的条件が存在しているからでしょうか。

 加えて、私が若いころに琉球大学に赴任していたころの親しい友人もいて、これを基礎として活動を展開できることもより有利な要素ということができるでしょう。

 このような事情で、しばらくの間、沖縄プロジェクトを確立・発展させるための取組が持続していくと思われますので、その都度、その一部を本ブログにおいても報告することになりますので、どうか、読者のみなさまにおかれましては、お付き合いのほどをよろしくお願いいたします。

 さて、ここで、なぜ沖縄プロジェクトの開始なのか、この問題について若干の私の思いを吐露しておきましょう。

 私の知る限り、沖縄には、マイクロバブル技術が適用され、それが普及に至っていません。

 いわば、マイクロバブル技術にとっては、沖縄は「未開の地」といってもよいでしょう。

 一方で、辺野古の基地建設問題に見られるように、政治的には常に新たな問題が突き付けられ、政府をも揺るがす重大な問題になっています。

 また、経済的には毎年数千億円の沖縄振興経費が投入され、それを梃子にした経済的自立が模索されている地でもあります。

 いまだに、日当たりがよく、水があり、平地のあるところは、すべて基地に占領されていて、それら以外の狭い土地なかで、何とか生活を工夫し、アイデアを生かして美味しい食べ物づくりを行ってきたのが沖縄です。

 お金がなければ、みんなで「頼母子講」を行い、「ゆいまーる」、「いいまーる」という共同意識を育んで、今なお、それを発展させてきました。

 しかし、つい先日は、かつては平均寿命が第1位(1985年)であったのに、2015年には、とうとう、それが46位という大ショックな事態を迎えるにいたりました。

 この30年間に、沖縄は、命と生活という最も大切な分野において、他府県にはない急激な落ち込みを経験するようになりました。

 これは、基地問題に観られる政治的先進性の問題が出現しているのではなく、いわば沖縄県民の命と生活の面で、とくに65歳以下の若い層で心身に関わる「重要な何か」が激烈に進行していることを示唆しています。

 上記の沖縄プロジェクトにおいては、この問題を究明し、その有効策を講じる必要があると思います。

 今回も、その頼みの綱はマイクロバブル技術であり、この技術のハイレベルにおける創造的適用を図る、これが私の技術戦略の核心的課題といえます。

 そのマイクロバブル技術を用いて、その沖縄問題に分け入り、深い究明によって、そして、有効な実践によって、この問題をおもしろくし、わくわくするような気持で打開を図り、ゆかいになる、これらが私のめざすところです。

 ところで、別の連載記事においては「大成研究所」が連載中です。

 おかげで、本研究所は10月初旬に発足を迎えることができそうです。

 T高専を退官して5年が経過し、真に小さくてささやかなものですが、念願の研究所が自前でできることになり、私も、密かに思いを新たにしています。

 この研究所の課題に、上記の沖縄プロジェクトを重要な柱として加える予定であり、そのうち、沖縄のみなさんも迎えて、本研究所においてシンポジウムを行うことも計画したいと思っています。

 さて、その研究所の発足記念ですが、まず、その記念のイベント期間を2017年10月1日から約1年間とし、その間に、逐次可能な事業を行っていく予定です。

 その際、無駄な経費はつかわず、可能な範囲で量よりも質を重視し、その間で、マイクロバブル技術の本質的究明と課題の発見を持続して行うことをめざしたいと思います。

 そして、未だ、マイクロバブル技術は、「生成期」後期の段階にあり、これを乗り越えて、「発展期」へと導いていけたらと思っています。

 2017年の今、最も大切なことは、この時代と未来を貫く新たな技術のトンネルを造り、そこを多くの人々が通り抜け、豊かでゆかいな世界へと歩を進めることができるようにすることではないかと思っています。

 その意味で、本研究所が果たして行くべき役割は小さくないのではないかと思っています。

 したがって、本研究所に関わる記事も多くなっていきますので、かなりロングランの連載になっていくでしょう。

 最後に、新たに連載開始の2900回記念の記事について少しふれておきましょう。

 この連載記事のテーマを決める際にいつも悩むのですが、この数日間は、その状態にあります。

 候補は、2、3あるのですが、いずれも、しっくりいっていません。

 この週明けには、それを決めたいと思っていますので、すこし猶予をいただきたいと思います。

 その他の記事については、連載分を含めて触れる紙数がなくなりましたので、またの機会においてガイダンスを述べることにしましょう。

 大暑の折、みなさまにおかれましては、ご自愛のほどをよろしくお願いいたします(つづく)。

gajumaru
大きな寺院の境内で見かけたガジュマルの木