沖縄滞在8日目の今日は、大分の国東に帰る日、朝の6時30分に沖縄市の宿舎を出ました。

 朝が早いだけに高速道路も空いていて、すぐに南の最終インターである小禄にあっという間に到着しました。

 ここから那覇空港まではわずかの距離にありましたが、ここで若干のラッシュアワーに遭遇し、それでも8時前には那覇空港に到着しました。

 「まだ早いね、少しお茶でも飲んでいこうか」

 「そうですね。いつも行くロイヤル(いつも休憩する店の名前)がありますので、そこに行きましょう」

 まだお客さんも少なく、コーヒーを飲みながら、しばし寛ぎの時間を楽しみました。

 「今回も、いろいろな人に会って、なかなかおもしろい沖縄訪問となりましたね」

 「そうですよ。みなさん、それぞれの人生を立派に、そして懸命に歩まれていましたね」

 「私が沖縄に赴いたのは25歳の時ですから、あれから44年余が経過しています。ずいぶん長いですね。
 このなかで、みなさんも、たくさんの経験をなされ、それぞれの道を歩まれてきたのだと思います」

 「それはあなたも同じですよ」

 「そうかもしれないね。あれからいろいろなことがあり、そのなかでマイクロバブルに出会うことができました。
 そして、定年後も、こうしてマイクロバブルと付き合うことができるのも、幸運なことだといえますね」


 こんな会話を繰り返しながら、しばらくの間寛いでから搭乗口へ向かうバス停に移動しました。

 今回も格安のLCCチケットを購入したので、その専用搭乗口まではバスでの移動でした。

 こうして気軽に沖縄まで旅行できるのは、この切符のおかげであり、まことに便利な世の中になりました。

 搭乗前の待合室では、これも恒例になり始めているブルーシールのソフトクリームを家内が買ってきて食べていましたので、その一部をいただきました。

 ブルーシールのアイスクリーム、オリオンビール、ジミーのジャーマンケーキ、いずれも沖縄特有の美味しさがあり、優れた食品・飲用物といえるでしょう。

 機内は満員、離陸の滑走路に向かったところで停車、機長の説明では、滑走路に大量の部品が落ちているとのことで、この除去に時間を要するとのことでした。

 結局、約30~40分遅れで離陸、福岡空港に向かいました。

 当初の予定では、福岡でゆっくりし、昼時でもあったので東築軒の「かしわめし」を買って電車のなかで食べようかといっていたのですが、これがすでに売り切れで、14時にしか次の配達がないとのことでした。

 沖縄へ出発するときにもこの駅弁を買ったのですが、それは丁度14時を過ぎた頃だったのでしょう、この「かしわめし」弁当が山のように積まれていました。

 この時は、この山を見て「あまり売れていないな」と思ったのが間違いでした。じつは、その時は、14時の配達がなされた直後のことだったようです。

 店員さんに聞けば、この駅弁はすぐに売り切れてしまうのだそうで、恐るべしの「かしわめし」でした。

 私が幼いころから、この「かしわめし」は折尾の名物として有名であり、そのころから中身も味も、ほとんど変わっていません。

 この伝統の味が、消費者を引き付けているのだと思います。

 私においては、神戸の「肉めし」と双璧の駅弁ということができるでしょう。これらは家族も大好物であり、お土産によく買って帰って喜ばれました。

 博多駅からは、13時19分発の特急フェニックスに乗車、杵築までの汽車旅を楽しみました。

 ここちよい皮の座席、横揺れも適度にあり、小倉駅では座席を反転させ、ゆっくりと座って車窓を眺める、慣れてくると、この特急の乗車も悪くはありません。

 博多駅では「かしわめし」を買えずに残念でしたが、替わりに沖縄のおばあちゃんが作ってくれた朝飯用のサンドイッチを美味しくいただきました。

ーーー 今回の旅も、いろいろな方々に会い、いくつもの手ごたえを感じることができ、良い旅となったようだ!

 どうやら、沖縄での新たなプロジェクトが発足しそうで、沖縄の友人(学者)のみなさんとの勉強会も始まることになった。

 沖縄は、現在もなお激動しており、内地では感じることができない魅力に富んでいる。

 さて、その沖縄にどう分け入り、沁み込んでいくのか、ここは知恵の出しどころといえそうでだ。

 頼みの綱はマイクロバブル、今度も、その真価が問われることになりそうだ!

 
このような思いをめぐらせながら、車窓の景色を眺めていました。そこには、幼き頃から眺め続けてきた八面山(宇佐市)が、なだらかな裾野を広げていました。(つづく)。

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           沖縄の青い空(左はアダンの葉、右はサンゴ礁が隆起してできた岩)