本日は、(株)ナノプラネット研究所会議室において第5回ナノプラネットゼミが、9時~12時まで開催されました。

 参加者は、新人2名も加わって8名の予定でしたが、その方々に緊急の用事ができたそうで、結局いつもの6名でした。

 最初の話題は、KOさんの「沖縄でのコンサート」でした。その様子がDVD録画されていましたので、その一部をみなさんで楽しく鑑賞しました。

 同時に、歌の終わりには、その時の様子や歌の意味などについての解説も行われました。

 この鑑賞会は、いつもの学習の場とは大きく異なる芸術の香りがする雰囲気が生まれました。

 録画、録音がよかったせいもあり、DVDをパソコンで再生させても、その臨場感は劣化していませんでしたので、私もなんだか新鮮な思いで鑑賞することができました。

 よい演奏は、何度聞いても飽きることがありません。そして、良い演奏とは、もう一度聞いてみたいという思いを起こさせますので、これは、それに匹敵する出来栄えではないかと思いました。

 結局、1時間弱を、この鑑賞に費やしましたので、残りの発表時間が無くなるのではないかと心配するほどに質疑応答も繰り返されました。

 偶には、このような話題提供もありで、よしですね。

 2つ目は、先日日経新聞電子版に掲載された記事の内容について、私が話題提供しました。

 これは長野のK6さんがわざわざ送付してくださった記事であり、そのタイトルは、次の通りでした。
 

          1世紀ぶりアンモニア新製法、21年メド実用化

                   味の素と東工大、コスト大幅減

                   (日本経済新聞 電子版2017/6/20 6:30)


 これには、たしか高専卒の細野秀雄東工大教授が開発された「C12A7エレクトライド触媒」によって実現された、低温、低圧下でのアンモニア合成に関する実用的な研究成果が
紹介されていました。

 周知のように、空気中の窒素を水素と反応させてアンモニアを合成する方法は、その開発者の二人の名前に因んで「ハーバー・ボッシュ法」と呼ばれています。

 「空気をパンに変えた」といわれる、この発明は、そのアンモニア合成によって化学肥料を造る技術であり、これによって今日の世界の人口増を可能にしてきました。

 しかし、この方法の難点は、その合成に500℃、300気圧いう高温高圧状態が必要であり、そのために大きなエネルギーが必要とされてきました。

 ところが、細野教授の研究開発のすばらしさは、特殊な触媒を開発することによって、そのアンモニア合成を低温、低圧下で実現させたことにあります。

 しかも、さらに優れているのは、「味の素」との共同で、その成果をアミノ酸生成に適用したことにありました。

 すでに、その実機プラントが建設され、それによって、アミノ酸の生成や運搬コストにおいて大幅な削減が可能になったそうで、早くも2021年には実用化をめざすところまで到達していることが注目されています。

 これまでにも、この合成により適した触媒を見出す研究が、国内外でなされてきましたが、この成果は、それらに対して小さくない影響を与えることになるでしょう。

 細野教授は、すでに、 液晶画面などに使われる透明な半導体IGZO(イグゾー)の開発で有名であり、今回も、かれの実践的な研究姿勢が功をもたらしたといえるのではないでしょうか。

 これによってわが国のアンモニア生成技術は格段の進歩を遂げる可能性が生まれてきたといえ、これからも大いに注目に値する研究開発ということができるでしょう(つづく)。

kirinoogisann
霧の小城山