沖縄滞在も10日目となり、いよいよ大分へ帰る日がやってきました。

 梅雨の最中の沖縄入りし、それがようやく明けて、あの独特の亜熱帯の陽ざしが降り注いできたところで、今度は梅雨の九州へ逆戻り。

 沖縄は南の地、距離を感じますね。

 朝は6時前に起床、すぐに旅支度を済ませて7時前に定宿がある沖縄市を出発しました。

 沖縄にやってきたときは二人、帰りは、遅れてやってきた3人を加えて5人になりました。

 車は、沖縄南インターから高速道路に乗り、一路小禄インター(終点)へ向かいました。

 高速道路の路肩には黄色い花が一面に咲き乱れていました。

 「あのきれいな黄色い花は何という花なのでしょうか?『ゆうな』の花では、なさそうだね」

 「ゆうな」の花よりは、やや黄緑色が加わった色で、初めて見る、うりずんの美しい光景でした。

 那覇空港には、8時頃に到着、格安切符を発行している航空会社であるためか、到着ロビーからバスに乗って、その出発ゲートまで移動しました。

 「そういえば、まだ、ブルーシールのソフトクリームはいただいていなかったね」

 こういうと、すぐに、みな賛成、私も一口いただきました。

 それから、バスに乗って搭乗、機内は満席でした。

 やはりみなさん、格安チケットを利用されていることを知りました。

 朝が早かったせいでしょうか、離陸とともに睡魔が襲ってきて、そのまま安眠を楽しみました。

 しばらくして、ここちよい眠りから覚めて気分もすっきりしてきましたので、今度の沖縄行きを振り返ってみました。

 直接は、家内のうるま市でのジョイントコンサートに付き添うことでしたが、これを機会に久方ぶりの休養を行うことにしました。
 
 この休養とは、沖縄の旧交の友人たちと会い、沖縄のことをよく考えること、そしておいしい食物をいただき、身体を休ませる(マイクロバブルのお風呂に入り、よく寝る)ことでした。

 沖縄には花粉症がなく、それがどうなるのかを確かめることにしました。

 滞在、2、3日目から、花粉症の症状が和らぎ、身体全体が少し楽になりました。おかげで、ブログの執筆も順調に進むようになりました。

 「今の沖縄はどうなっているのか?」

 「私が実践していることと、どう結び付けていけばよいのか?」

 「その可能性はあるのか?」


 このような問題を考えながら、二人の沖縄在住の経済学者と面会することになりました。

 かれらは、私が琉球大学に勤めていた時からの友人ですので、40年来の親しい仲間でした。

 当時は、よく3人で会って議論し、調査に出かけたこともありました。

 おかげで、私の沖縄研究の基礎を養うことができました。

 そこで、この面会の準備として、私なりに調査し行うことにしました。

 それは、近くのスーパーに行って並んでいる商品を調べることでした。

 野菜や果物、そして沖縄産の加工食品など、これらを丁寧に見学することで、沖縄の農業、漁業、食品、流通の現状を類推する、大分においてもいつも行っている手法です。

 「前回、沖縄に来た時に孫たちがよく行ってスーパーがありましたよね。あれは、なんというスーパーだったでしょうか?」

 「かねひで」という返事がすぐにありました。

 昔は、鉄工所やサッシ製品を取り扱っていた企業が、いまでは沖縄中にスパーマーケットを展開するようになっていて、私は、その「美里店」を訪ねました。

  まず、建屋の入口の上部に大きく書かれていた開店時間に驚きました。

 「9:00~24:00」

 内地のスーパーは、その閉店時間が19時、遅くても21時ですが、ここでは24時。

 その訳は、「沖縄時間」のせいであることが後で解りますが、この時は、なぜ24時なのかがよく理解できていませんでした。

 内地の21時が沖縄では24時、約3時間の遅れです。

 たとえば、夜の食事が21時ごろになる、これは珍しいことではありません。

 現に、私の宿泊先でも、この時間帯での夕食が普通で、内地の私どもの食事時間とは、2~3時間遅れでした。

 コンサートが20時に終わり、みんなで食事に行く、塾に通っている子供たちの帰宅時間は21時、
これらのようなことを考慮しますと「かねひで」の閉店が24時であることもよく頷けます。

 要するに、「24時近くになっても、お客さんがやってくるので開店しているのだ」ということを理解することができました。

 さて、その野菜事情はどうか?

 次回は、それについてやや詳しく分け入ってみることにしましょう(つづく) 。

tubame
わが家の軒先に現れたツバメ
(沖縄の名曲『えんどうの花』にもツバメがやってくるシーンがあります)