一昨日は、地元合唱団の指揮者であり、バリトン歌手のYさんにエスコートされて、沖縄東部の勝連地方の名所の数々を訪ねることができました。
最初は、うるま市照間にかろうじて生息している「びーぐ」と呼ばれるイグサの栽培地を訪れました。
海岸線の湿地帯に栽培されていた「びーぐ」は初めて見るもので興味津々でした。
波打ち際から数10メートル離れた低い湿地帯に、背丈が1m程度の「びーぐ」が生えていました。
一株で数本ごとに、それらが7、8株ごとにまとめて植えられていました。
色は濃い緑色、根もとの茎の断面は数mm、上に行くほど先細りになり、その先端は枯れ始めていて、収穫間近であることを覗わせました。
その断面を調べてみると円形を呈していて、日本の南部に生息しているイグサとよく似ている種であることが判明しました。
しばらくの間、じっくり見学を行っていたら、裸足の農家の方が来られました。
どうやら、この「びーぐ」の田んぼの持ち主のようで、もうすぐ刈り取りを行うとのことでした。
また、かれによれば「びーぐ」の栽培地は、その照間地区において3カ所あり、なかには若い農家の方もいるとのことでした。
しかし、全体としては「びーぐ」の栽培面積は減少傾向にあり、その農家の方も、「びーぐ」の栽培を止めて「ターイモ」に切り替えているとのことでした。
照間の「びーぐ」、ここには衰退に向かう沖縄のイグサ事情なかで、がんばって伝統を維持しようとしている保存の力が垣間見えていました。
その後、車は海中ロードを通って平安座(へんざ)島に向かいました。
梅雨明けの陽射しが戻ってきて、平安座の緑と海は一段と輝きを増していました。
この海岸一帯は遠浅で、沖縄には珍しい広い砂浜が沖の方まで続いていました。
「この遠浅の海がモズクの栽培に適しているのか!」
この地域は、勝連漁協の管轄であり、モズクの名産地としても知られたところです。
車は、平安座島から浜比嘉島、そして宮城島へと、それぞれの島を渡る橋を通過していきました。
そして、その宮城島の東端には、「ヌチマース」と呼ばれる天然塩の工場を見学しました。
これは、清浄な海水を霧状にして飛散させながら塩分を取りだす製法であり、ミネラルたっぷりのおいしい塩を製造することができていましたので早速、その「ヌチマース」とそれを使用した「塩トマト」を購入しました。
その後、Yさんが、この塩工場の敷地の傍に絶景の場所があるとのことで、そこに案内されました。
そこはサンゴ礁が隆起した崖の頂上にあたり、そこから東側の太平洋を眺める光景は真にすばらしく、しばらく感激しながら見惚れていました。
近くはサンゴ礁が隆起したルーフが広がり、そこにはモズクらしい植物が生えた光景がありました。
また、その向こうには濃いブルーの太平洋があり、息を飲み込むほどの美しさでした。
これに梅雨明けの温かい風が吹いていて、さすがYさんが見せたいというだけある景色だと思いました。
その後、最東端の伊計島の、これまた美しい海を見て引き返しました。
梅雨明けの温かい陽射しと青い海に囲まれて沖縄の自然を満喫することができました。
昼食は、予定の沖縄料理店が運悪く休みで、その次の予定のレストランも運悪く定休日であり、
Yさんお勧めの沖縄そば屋に行くことになりました。
そこは、嘉手納町の西側の海岸沿いにあり、「海の見えるそば屋」という名のレストランでした。
テンポが二階にあり、そこに入ると西の海が見えました。
「ここは、海が窓ごしに見えて、すばらしい景色ですね。たしかに、海を見ながら沖縄そばを食べることができて、真に洒落ていますね」
冷房がひんやりしていて、しばし海を見ながら、注文した「そば」が出てくるのを待ちました。
さて、沖縄そばについてはかなりの拘りがあるYさん、お勧めの沖縄そばの味はどうであったか?
これが、いつも食べる沖縄そばとはかなり違っていました。
まず、麺が手づくりで細麺でした。
スープは薄味、私が注文したソーキそばのソーキは、2切れでしたが、これが極端に大きく、この一つを食べきるのに相当悪戦苦闘し、2つ目は食べ残してしまいました。
「これは、これまで食べてきた沖縄そばとはかなり違う味のそばですね。洒落た味といいますか、洋風の料理の香りがします」
無色の細かく刻んだショウガの味も、このそばの味を引き立てていました。
優雅に海を見ながら、ゆっくり時間をかけて、この沖縄そばの味を楽しみながら、すっかり寛ぐことができました。
このすばらしい名所を案内していただいたYさんに感謝、真に素敵な島めぐり、そばめぐりとなりました。
「Yさん、ありがとうございました。23日のコンサートの成功を祈念いたします」(つづく)。
あやめ
最初は、うるま市照間にかろうじて生息している「びーぐ」と呼ばれるイグサの栽培地を訪れました。
海岸線の湿地帯に栽培されていた「びーぐ」は初めて見るもので興味津々でした。
波打ち際から数10メートル離れた低い湿地帯に、背丈が1m程度の「びーぐ」が生えていました。
一株で数本ごとに、それらが7、8株ごとにまとめて植えられていました。
色は濃い緑色、根もとの茎の断面は数mm、上に行くほど先細りになり、その先端は枯れ始めていて、収穫間近であることを覗わせました。
その断面を調べてみると円形を呈していて、日本の南部に生息しているイグサとよく似ている種であることが判明しました。
しばらくの間、じっくり見学を行っていたら、裸足の農家の方が来られました。
どうやら、この「びーぐ」の田んぼの持ち主のようで、もうすぐ刈り取りを行うとのことでした。
また、かれによれば「びーぐ」の栽培地は、その照間地区において3カ所あり、なかには若い農家の方もいるとのことでした。
しかし、全体としては「びーぐ」の栽培面積は減少傾向にあり、その農家の方も、「びーぐ」の栽培を止めて「ターイモ」に切り替えているとのことでした。
照間の「びーぐ」、ここには衰退に向かう沖縄のイグサ事情なかで、がんばって伝統を維持しようとしている保存の力が垣間見えていました。
その後、車は海中ロードを通って平安座(へんざ)島に向かいました。
梅雨明けの陽射しが戻ってきて、平安座の緑と海は一段と輝きを増していました。
この海岸一帯は遠浅で、沖縄には珍しい広い砂浜が沖の方まで続いていました。
「この遠浅の海がモズクの栽培に適しているのか!」
この地域は、勝連漁協の管轄であり、モズクの名産地としても知られたところです。
車は、平安座島から浜比嘉島、そして宮城島へと、それぞれの島を渡る橋を通過していきました。
そして、その宮城島の東端には、「ヌチマース」と呼ばれる天然塩の工場を見学しました。
これは、清浄な海水を霧状にして飛散させながら塩分を取りだす製法であり、ミネラルたっぷりのおいしい塩を製造することができていましたので早速、その「ヌチマース」とそれを使用した「塩トマト」を購入しました。
その後、Yさんが、この塩工場の敷地の傍に絶景の場所があるとのことで、そこに案内されました。
そこはサンゴ礁が隆起した崖の頂上にあたり、そこから東側の太平洋を眺める光景は真にすばらしく、しばらく感激しながら見惚れていました。
近くはサンゴ礁が隆起したルーフが広がり、そこにはモズクらしい植物が生えた光景がありました。
また、その向こうには濃いブルーの太平洋があり、息を飲み込むほどの美しさでした。
これに梅雨明けの温かい風が吹いていて、さすがYさんが見せたいというだけある景色だと思いました。
その後、最東端の伊計島の、これまた美しい海を見て引き返しました。
梅雨明けの温かい陽射しと青い海に囲まれて沖縄の自然を満喫することができました。
昼食は、予定の沖縄料理店が運悪く休みで、その次の予定のレストランも運悪く定休日であり、
Yさんお勧めの沖縄そば屋に行くことになりました。
そこは、嘉手納町の西側の海岸沿いにあり、「海の見えるそば屋」という名のレストランでした。
テンポが二階にあり、そこに入ると西の海が見えました。
「ここは、海が窓ごしに見えて、すばらしい景色ですね。たしかに、海を見ながら沖縄そばを食べることができて、真に洒落ていますね」
冷房がひんやりしていて、しばし海を見ながら、注文した「そば」が出てくるのを待ちました。
さて、沖縄そばについてはかなりの拘りがあるYさん、お勧めの沖縄そばの味はどうであったか?
これが、いつも食べる沖縄そばとはかなり違っていました。
まず、麺が手づくりで細麺でした。
スープは薄味、私が注文したソーキそばのソーキは、2切れでしたが、これが極端に大きく、この一つを食べきるのに相当悪戦苦闘し、2つ目は食べ残してしまいました。
「これは、これまで食べてきた沖縄そばとはかなり違う味のそばですね。洒落た味といいますか、洋風の料理の香りがします」
無色の細かく刻んだショウガの味も、このそばの味を引き立てていました。
優雅に海を見ながら、ゆっくり時間をかけて、この沖縄そばの味を楽しみながら、すっかり寛ぐことができました。
このすばらしい名所を案内していただいたYさんに感謝、真に素敵な島めぐり、そばめぐりとなりました。
「Yさん、ありがとうございました。23日のコンサートの成功を祈念いたします」(つづく)。
あやめ
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