カワハギは夏の魚、山口県では「メイボ」とも呼ばれて親しんできた魚です。

 たしか、弱ってくると頭を上にもたげて泳ぐことから、マイクロバブルを供給すると、それが反対になり、頭を下げて元気よく泳いで、漁師のみなさんに関心を持たれたことがあります。

 「カワハギ」の名は、「皮を剥いで料理をする」ことからの由来もあるようですね。

 とにかく、よく食べて慣れ親しんできた魚の日一つです。

 国東安岐港の競りで、生きたカワハギを購入したそうで、この刺身をお客さんに出すことになりました。

 新鮮なカワハギの刺身は、柔らかいが弾力があり、味もよいので十分にお客さんのもてなしができます。

 「今日は生きたカワハギがありましたよ。この刺身はどうですか?」

 「それはいいね、お客さんが喜ぶことでしょう」 

 「肝のみそ汁も出しましょうか?」

 「いいですね。カワハギのみそ汁は絶品だから、大いに感激なさるでしょう」

 やはり、その予想した通りのことが起きました。

 お客さんも、そうでしたが、私も、その刺身とみそ汁の味に感激しました。

 とくに、カワハギの肝がたっぷり入ったみそ汁は格別でした。

 
kawahagi
                            カワハギ

 体長30㎝前後の生きていたカワハギです。

 これが格安で手に入るのですから、真に恵まれた国東の海の幸です(つづく)。