近くのスーパーに行ったら、店頭でトマトの特売がなされていました。

 見栄えのよいトマトが一箱24個入って700円でした。

 これは1個あたり約30円、いつもよりはかなり安く売られていましたので、すぐに一箱買うことにしました。

 真に見栄えのよい、きれいなトマトでした。

 さて、肝心の味の方はどうか。

 早速、よく冷やしてからいただきました。

 甘みがほとんどなく、Hさんの塩トマトは大きく違っていました。

 「これは、だいぶ違いますね」

 「そうだね。この値段だから仕方ないね」

 こういいながら、ゴマダレのドレッシングをかけるてみると、俄然、その味が変わりました。

 これが結構おいしく、ドレッシングをかけると、どんどん食べることができました。

 普段は、Hさんの塩トマトしか食べない私が、めずらしく、軽く1個、2個と、いただくことができました。

 「これは、ドレッシングの魔法のようなものだね」

 「そうですか。よかったですね」

 もともとは、何もかけずに、そのまま食べるのが一番でしょうが、味が薄いトマトを食べるには、工夫を凝らしたドレッシングと一緒であってもよいのかなと思いました。


 
なにせ、一箱分ありますので、当分は、このトマトの味と付き合うことになるでしょう。

 「そうか、ドレッシングは、あまり味がしない、このようなトマトのためにあったのか!」

 と、思いました(つづく)。

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                             トマト