昨日は、新たな会員1名を迎えて、第21回マイクロバブル研究会が開催されました。
今回は、次の4つの話題提供がありました。
①カンボジアにおける七島イ栽培事情
②ヘチマの里づくり2017
③水産養殖場の視察報告
④地元産植物栽培の問題点と改善
①については、H会員から報告がありました。首都プノンペンから北西部にあるトンレ・サップ川流域には、広大な自生の七島イ湿原があり、その視察に訪れたそうでした。
その様子が、すでにH会員のフェイスブックにも掲載されていましたので、それも見ながら話を聞きました。
現地は、見渡す限りの七島イの野原であり、周辺の方々は、これを筵(むしろ)や工芸品にして生計を立てられておられるそうです。
国内では、唯一の七島イ生産地である国東においては、その需要に対して生産が追い付いていないという事情もあり、こうしてカンボジアやベトナム、そして中国へと七島イを求める開拓が開始されています。
Hさんは、現地で採取された七島イを持ち帰り、実際に筵を編まれてみたそうですが、材料の加工の仕方、織り方の工夫などを行えば利用の価値はあるとのことでした。
実際に、一昨日、そのサンプルを直に見ましたが、私も、そのように思いました。
もともと、国東の七島イは、現在の沖縄から持ち込まれたものですが、そのルーツは、カンボジアやタイ、ベトナムなど東南アジアにあったようで、そのことが今回のHさんの報告で明らかになりました。
ほぼ無尽蔵に自生しているカンボジアの七島イ、一方で、それを栽培する農家の減少で七島イ生産の急減を招いている国産七島イ、議論は、これらの対比がなされながら盛り上がっていきました。
それぞれには、長所と短所があり、その前者を今後どう生かしていくのか、その課題が浮き彫りになりました。
首都プノンペンには、すでに日本企業が進出しており、物価も日本とほとんど変わらないとのことでした。
②については、M会員からの報告がありました。昨年からの「ヘチマの里づくり」をどう発展させるのかについて、次の提案がなされました。
1)ヘチマの種を配布し、さらに栽培者の輪を広げる。
2)ヘチマ栽培に関する普及のための文書を作成する。
3)とくに、ヘチマ水とたわしの利用法について研究する。
4)露地栽培とマイクロバブル水耕栽培の2通りで比較検討を行う。とくに、マイクロバブル育ちのヘチマについては料理法も検討する。
昨年は、2つの大きなヘチマから合計で950個の種が獲れたことから、これらの配布計画が示されました。
私も、そのうちの100個をいただき、その一部を入植しました。
まだ残りがありますので、ご希望の方には送付可能です。ご検討をよろしくお願いいたします。
普及のための文書作りについては、M会員を中心にして、その編集作業が行われると思いますが、私も、その基礎資料としてのマイクロバブル育ちのヘチマについての整理を行う予定です。
「ヘチマ水」や利用者の用途に応じた「たわしづくり」については大いに研究すべき課題があることが示されました。
今年は、以上を考慮して、昨年以上に栽培面積を増やして、その収穫を行いながらヘチマ談義の花を咲かせたいと思います。
③については、O会員からの報告がありました。丁度、前日の25日に視察を終えたところでしたので、その今の状況が詳しく説明されました。
この水産養殖改善事業は、昨年の9月末からの実施され、それから現在までの経過が簡単に示されました。
この水産養殖事業の特徴は、かなりの高密度養殖がマイクロバブル技術の導入で可能になったこと、とくに、これまで多くの斃死を出してきた問題を克服して、その夏出荷が可能になりつつあることにあります。
これは、マイクロバブルならではの離れ業、あるいは奇跡に近いことだといってもよいことが起きているのではないかと考えています。
今後、この成果を、どうメディアに発表するかについての計画も示され、みなさんの関心を大いに集めることになりました。
④については、私が報告を行いました。これは、昨年から本格的な実験が行われてきたことでしたので、その経過を説明し、昨年の梅雨時期における無日照と異常高温で生育が停止し、そこから回復ができなかったことが示されました。
その後、年を越して春になるまで、その克服法の解明に努めてきて、ようやく、その糸口が明らかになってきました。
また、この3月になって、その植物の苗をいただきに行ったところ、まだ、芽が出ておらず、その根のみを持ち帰って実験したところ、たくさんの芽が出てきたことも報告されました。
その際、現地においては、新たな苗を作るために「野焼き」がなされていましたので、それがヒントになって、新たな根の生き死にに関する見分け法を見出したこと、さらには、その生きた根を用いての発芽法を究明したことも紹介されました。
これらの結果を踏まえ、今後のプロジェクト化の方法についても意見交換がなされました。
今回も議論が髣髴し、終了時間は約1時間オーバーして21時前でした。新会員の方にも「おもしろかった」という感想をいただきました。
次回の第22回研究会は5月31日(水)に開催されることが決まりました。
写真は、③の水産養殖場の池の傍に咲いていた「つつじ」です。
真に、気分が浮き立つような艶やかさですね(つづく)。
つつじ
今回は、次の4つの話題提供がありました。
①カンボジアにおける七島イ栽培事情
②ヘチマの里づくり2017
③水産養殖場の視察報告
④地元産植物栽培の問題点と改善
①については、H会員から報告がありました。首都プノンペンから北西部にあるトンレ・サップ川流域には、広大な自生の七島イ湿原があり、その視察に訪れたそうでした。
その様子が、すでにH会員のフェイスブックにも掲載されていましたので、それも見ながら話を聞きました。
現地は、見渡す限りの七島イの野原であり、周辺の方々は、これを筵(むしろ)や工芸品にして生計を立てられておられるそうです。
国内では、唯一の七島イ生産地である国東においては、その需要に対して生産が追い付いていないという事情もあり、こうしてカンボジアやベトナム、そして中国へと七島イを求める開拓が開始されています。
Hさんは、現地で採取された七島イを持ち帰り、実際に筵を編まれてみたそうですが、材料の加工の仕方、織り方の工夫などを行えば利用の価値はあるとのことでした。
実際に、一昨日、そのサンプルを直に見ましたが、私も、そのように思いました。
もともと、国東の七島イは、現在の沖縄から持ち込まれたものですが、そのルーツは、カンボジアやタイ、ベトナムなど東南アジアにあったようで、そのことが今回のHさんの報告で明らかになりました。
ほぼ無尽蔵に自生しているカンボジアの七島イ、一方で、それを栽培する農家の減少で七島イ生産の急減を招いている国産七島イ、議論は、これらの対比がなされながら盛り上がっていきました。
それぞれには、長所と短所があり、その前者を今後どう生かしていくのか、その課題が浮き彫りになりました。
首都プノンペンには、すでに日本企業が進出しており、物価も日本とほとんど変わらないとのことでした。
②については、M会員からの報告がありました。昨年からの「ヘチマの里づくり」をどう発展させるのかについて、次の提案がなされました。
1)ヘチマの種を配布し、さらに栽培者の輪を広げる。
2)ヘチマ栽培に関する普及のための文書を作成する。
3)とくに、ヘチマ水とたわしの利用法について研究する。
4)露地栽培とマイクロバブル水耕栽培の2通りで比較検討を行う。とくに、マイクロバブル育ちのヘチマについては料理法も検討する。
昨年は、2つの大きなヘチマから合計で950個の種が獲れたことから、これらの配布計画が示されました。
私も、そのうちの100個をいただき、その一部を入植しました。
まだ残りがありますので、ご希望の方には送付可能です。ご検討をよろしくお願いいたします。
普及のための文書作りについては、M会員を中心にして、その編集作業が行われると思いますが、私も、その基礎資料としてのマイクロバブル育ちのヘチマについての整理を行う予定です。
「ヘチマ水」や利用者の用途に応じた「たわしづくり」については大いに研究すべき課題があることが示されました。
今年は、以上を考慮して、昨年以上に栽培面積を増やして、その収穫を行いながらヘチマ談義の花を咲かせたいと思います。
③については、O会員からの報告がありました。丁度、前日の25日に視察を終えたところでしたので、その今の状況が詳しく説明されました。
この水産養殖改善事業は、昨年の9月末からの実施され、それから現在までの経過が簡単に示されました。
この水産養殖事業の特徴は、かなりの高密度養殖がマイクロバブル技術の導入で可能になったこと、とくに、これまで多くの斃死を出してきた問題を克服して、その夏出荷が可能になりつつあることにあります。
これは、マイクロバブルならではの離れ業、あるいは奇跡に近いことだといってもよいことが起きているのではないかと考えています。
今後、この成果を、どうメディアに発表するかについての計画も示され、みなさんの関心を大いに集めることになりました。
④については、私が報告を行いました。これは、昨年から本格的な実験が行われてきたことでしたので、その経過を説明し、昨年の梅雨時期における無日照と異常高温で生育が停止し、そこから回復ができなかったことが示されました。
その後、年を越して春になるまで、その克服法の解明に努めてきて、ようやく、その糸口が明らかになってきました。
また、この3月になって、その植物の苗をいただきに行ったところ、まだ、芽が出ておらず、その根のみを持ち帰って実験したところ、たくさんの芽が出てきたことも報告されました。
その際、現地においては、新たな苗を作るために「野焼き」がなされていましたので、それがヒントになって、新たな根の生き死にに関する見分け法を見出したこと、さらには、その生きた根を用いての発芽法を究明したことも紹介されました。
これらの結果を踏まえ、今後のプロジェクト化の方法についても意見交換がなされました。
今回も議論が髣髴し、終了時間は約1時間オーバーして21時前でした。新会員の方にも「おもしろかった」という感想をいただきました。
次回の第22回研究会は5月31日(水)に開催されることが決まりました。
写真は、③の水産養殖場の池の傍に咲いていた「つつじ」です。
真に、気分が浮き立つような艶やかさですね(つづく)。
つつじ
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