昨日の雨模様から一転、本日は晴天、ここちよい春の宵を迎えています。

 早起きのせいか、午後になって机に向かっていると眠くなるときがありますので、そんな時は中庭に出て、植物たちの世話をすることにしています。

 その第1は、野菜用の水路(GFH2の第2水路)の清掃を行いました。

 ここには、これまでセロリやミツバ、ワケギ等が植わっていましたので、その毛根の一部が生え変わった残骸が、かなり底部に堆積していました。

 これをほとんどすべて除去し、ついでに壁面の清掃も行って、入植可能な状態にまで仕上げました。

 なにせ、この水路が一番成績がよく、いわば「働き頭」ですので、入念に作業を行いました。

 また、その水路の1/3においては、すでにサニーレタスなどが植わっていますので、綺麗にしたのは、その残り2/3の面積分となりました。

 これから、液肥を投入し、順次、苗を入植していくことになります。

 すでに、その苗は、露地栽培などにおいて育ってきていますので、当面、150株程度の入植が可能になるでしょう。

 さて、問題は、ここに順次、何を植えていくかにあります。

 その際、昨年の苦い経験を参考にしたいと思っています。

 昨年は、梅雨に入ってから、非常に深刻な日照不足が起こりました。

 もちろん、光の不足は重大なことですが、もう一つ深刻な問題は、この湿っぽい時期に一斉にアブラムシなどの害虫が発生することでした。

 これらは、一番おいしい若葉に群がりますので、そのために成長阻害が起こります。

 これによって苗が弱ると、さらに害虫たちが増殖するという悪いパターンに陥ってしまう恐れがあります。

 昨年は、この日照不足が終わると、今度は異常高温状態になり、そのために野菜たちがさらに弱り、早く終わりを迎え、枯れていくという現象が起こりました。

 この時期、近くの梨園では、「梨が煮えた」という梨の内部が傷む現象が起き、大量の梨の出荷停止が起こりました。

 また、七島イが成長しなくなり、やがて枯れてしまうという障害が起こりました。

 さらに、店頭においては野菜不足となり、野菜の異常な高騰が発生しました。

 一挙に、同じ時期に野菜を育てていくと、このような困難が起きた時の有効な対処法を見出すことが難しく、あれよあれよという間に、野菜の生育が終わってしまいました。

 今年は順次時間差を設けて入植していくこと、そして強すぎる太陽光の遮蔽問題にも注意していく必要があると思います。

 また、この水路のみでなく他の水路がかなりありますので、それらについても、この時間差を考慮した移植計画を適用していくのがよいでしょう。

 ところで、これから5月の連休にかけては、例年、レタス類がよく育ちます。

 1年のうち、最もレタスがよく育っておいしい時期でもあります。

 今朝も、装置からはみ出していたレタス(グリーンリーフ2号)を収穫し、早速、その摘みたてをいただきました。

 この時期のレタスは、今だすくすくと成長していく途上にありますので葉っぱが柔らかく、何ともいえない上品な舌触りと味になります。

 「一流の高級ホテルでも、なかなか、このようなレタスは出てこないね」

 「そうですよ。我が家だけですよ」

 そのレタスを口に入れると、柔らかいのに噛むとシャキシャキ感があり、なかなか口のなかで葉っぱが切れません。
 
 そのために、いつまでも口のなかにレタスが残りながら、噛むほどに、その味を楽しむことができます。

 最初に、そのおいしそうなレタスを前菜としていただきますので、その他の食物は当然のことながら後回しになります。

 相当においしいので、このレタスばかりを自然に、あるいは必然的に食べていき、「もういいかな」という気持ちが湧いてきてから、他の食物に目を移すという現象が起こります。

ーーー なんと豪勢な前菜か!

 こうつぶやきながら、朝の朝食を楽しみました。

 その今朝の野菜を示しておきましょう。

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摘みたてレタス
 
 結局、一人では食べきれず、3人で分け合うことになりました。

 苗の入植から約1か月すると、このように成長してきます。

 その1か月を見越して入植、そして成長、収穫というサイクルに入りますが、この場合、根ごと、その株すべてを収穫するのではありません。

 ただ周囲の葉っぱのみを落として採取する方式ですので、結果的に長い間、収穫期間を設けることができます。

 長い時間をかけて、ゆっくり育て、立派になった段階で、じっくりいただく、この野菜生活のスタイルが確立し始めています。

 「自分で育てて、自分で食べる」

 この習慣の大切さを、いよいよ深く認識し始めています。

 みなさんも、この健康な野菜生活は、いかがですか?

 もちろん、野菜は無農薬栽培ですよ(つづく)。