さて、最初は、マイクロバブルの技術分野について考えてみることにしましょう。
私どもの研究は、1980年代の初めから、主に貯水池や湖沼における水質浄化に関することから始まりました。
このころ、地元の中小企業からの依頼を受け、ある下水処理に関する開発委員会に参加したことがありました。
この委員会では、下水処理の効率を向上させるために、エアレーションの方法が問題になっていました。
より小さい気泡を大量に、しかも安価で簡単に発生させる方法の開発が求められていました。
この委員会の席で、みなさんの要望もあり、その気泡発生方法を開発することが、いつのまにか私の課題となりました。
以来15年、その小さな気泡を発生させるための方法を見出す苦闘が続き、それがマイクロバブルの発生に近づいていくことになりました。
そして、さまざまな曲折を経ながら、1995年にマイクロバブル発生装置を世の中に公表することができました(図中の赤線参照)。
その後、マイクロバブル技術は、着実に発展し、次の3つ分野において大別されるようになりました。
以上の経過を踏まえて、次に樹状図に示しておきましょう。
マイクロバブル技術分野と発展樹状図(2017年4月23日)
この樹上図は、かなり前に作成されたものでしたが、これを現時点において見直し、最近の発展分野も加えて更新を行いました。
この問題を考える際に、もう一つ重要なことは、マイクロバブル技術の市場予測が次のようになされていることです。 マイクロバブル技術の市場予測
それは、2030年には、マイクロバブル技術における国内市場が13兆円にもなると予測されていることです。
たとえば、国内における自動車の2012年における自動車輸出量が12兆円ですから、この13兆円とは、文字通りの自動車産業に匹敵する市場規模と考えてもよいでしょう。
問題は、このような市場予測がなされるようになったことから、マイクロバブル技術関係者が、それを真正面から受け止め、使命観と責任を自覚して、それを文字通りに飛躍的に発展させることができるかどうかにあります。
また、その技術戦略をいかに有効に構築し、豊かに実践・発展させていくかにかかっています。
そして、この問題解決の課題は、マイクロバブル技術の内的発展の方法とも密接に関係しています。
すでに明らかにされているように、マイクロバブル技術の創生は、1995年に、超高速旋回型マイクロバブル発生装置の発表によってなされました。
以後22年が経過してきましたが、この技術は、今なお「生成期」(正確には、著者らによって「生成期後期」と呼ばれている)にあるとされています。
その理由は、どこにあるのでしょうか。
なぜ、次の技術的発展期に分け入ることができないのでしょうか?
マイクロバブル技術が、21世紀の未来を力強く切り拓くには、まず、その理由を解明しておく必要があります(つづく)。
私どもの研究は、1980年代の初めから、主に貯水池や湖沼における水質浄化に関することから始まりました。
このころ、地元の中小企業からの依頼を受け、ある下水処理に関する開発委員会に参加したことがありました。
この委員会では、下水処理の効率を向上させるために、エアレーションの方法が問題になっていました。
より小さい気泡を大量に、しかも安価で簡単に発生させる方法の開発が求められていました。
この委員会の席で、みなさんの要望もあり、その気泡発生方法を開発することが、いつのまにか私の課題となりました。
以来15年、その小さな気泡を発生させるための方法を見出す苦闘が続き、それがマイクロバブルの発生に近づいていくことになりました。
そして、さまざまな曲折を経ながら、1995年にマイクロバブル発生装置を世の中に公表することができました(図中の赤線参照)。
その後、マイクロバブル技術は、着実に発展し、次の3つ分野において大別されるようになりました。
以上の経過を踏まえて、次に樹状図に示しておきましょう。
マイクロバブル技術分野と発展樹状図(2017年4月23日)
この樹上図は、かなり前に作成されたものでしたが、これを現時点において見直し、最近の発展分野も加えて更新を行いました。
この問題を考える際に、もう一つ重要なことは、マイクロバブル技術の市場予測が次のようになされていることです。 マイクロバブル技術の市場予測
それは、2030年には、マイクロバブル技術における国内市場が13兆円にもなると予測されていることです。
たとえば、国内における自動車の2012年における自動車輸出量が12兆円ですから、この13兆円とは、文字通りの自動車産業に匹敵する市場規模と考えてもよいでしょう。
問題は、このような市場予測がなされるようになったことから、マイクロバブル技術関係者が、それを真正面から受け止め、使命観と責任を自覚して、それを文字通りに飛躍的に発展させることができるかどうかにあります。
また、その技術戦略をいかに有効に構築し、豊かに実践・発展させていくかにかかっています。
そして、この問題解決の課題は、マイクロバブル技術の内的発展の方法とも密接に関係しています。
すでに明らかにされているように、マイクロバブル技術の創生は、1995年に、超高速旋回型マイクロバブル発生装置の発表によってなされました。
以後22年が経過してきましたが、この技術は、今なお「生成期」(正確には、著者らによって「生成期後期」と呼ばれている)にあるとされています。
その理由は、どこにあるのでしょうか。
なぜ、次の技術的発展期に分け入ることができないのでしょうか?
マイクロバブル技術が、21世紀の未来を力強く切り拓くには、まず、その理由を解明しておく必要があります(つづく)。
青空に映える桃の花
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