超高速旋回式で発生したマイクロバブルを目視でじっくり観察していると、次のような現象であることが解ります。
最もマイクロバブルがよく見えるのは発生直後であり、その後時間の経過とともに、それが見えにくくなり、やがて、水中に、すっと消えていきます。
通常の室内灯においては、このような観察で終わってしまいます。
これに、かなり強い光を照射すると、この発生から消滅までのプロセスを、よりクリアに観察することができます。
それは、マイクロバブルに強い光が照射されるとレンズのような光の効果が発揮され、より輝いて見えるからです。
光の手前の方は凸レンズ、反対側は凹レンズのようになりますので、それぞれの焦点のところに光が集まり、それが反射して輝くように見えます。
それでは、人の目では、いったい、どの程度の大きさの気泡を見ることができるのでしょうか。
これを考える際に重要なことは、その目視の対象物と目の間隔、すなわち距離の問題があります。
私は、この問題を、講演の際に、次のように説明してきました。
「ヒトの髪の毛の太さは100㎛、すなわち0.1㎜だといわれています。その髪の毛が、目の前にあるとしましょう。
この目の前であれば、しっかりと、その髪の毛を見ることができます。しかし、これを徐々に遠ざけてしまうと、どうなるのでしょうか。
だんだん、見えなくなりますよね。
それだけ、見える、見えないは、見る位置によって変わるものであやふやなものなのです」
こう説明すると、みなさんは納得されていました。
「近くにあったものが見えて、遠くにあるものは見えにくい、これは当たり前のことですが、これは、拡大してみれば見える、小さいものは見えにくいという問題と同じです。
目視で見えなくなったと思っても、それを拡大してみれば、そこには、さらに収縮しようとしているマイクロバブルやマイクロナノバブルを観察することができます」
これらをまとめますと、目の良い人において、見ることができるマイクロバブルは、せいぜい10㎛、すなわち、その10㎛が目視限界といえます。
さらに小さくなってマイクロナノバブルになりますと、もはや顕微鏡のような拡大可視化装置を用いないと見ることができなくなります。
しかも、気泡がより小さくなると、より見えなくなりますので、その分を拡大して見る必要がでてきます。
そこで私どもが実際に観察した直径20~1㎛のマイクロバブル、マイクロナノバブルにおいては、それを明瞭な可視化画像として得るに必要な倍率は、200~800倍でした。
これらを次のように、まとめておきましょう。
マイクロバブルの径 60~20㎛ 20~1㎛
必要な可視化倍率 50~200倍 200~800倍
ここで、マイクロスコープを用いての可視化限界は、その倍率において800倍で1㎛としておきました。
これは、ナノバブルを可視化できるかという問題に関して慎重に検討した方がよいと思っていたからで、1㎛のマイクロバブルが、0.9㎛に収縮するとナノバブルになります。
これを意識して検討を続けていましたが、その後、マイクロスコープの光学技術が進歩してきて、1000倍、2000倍の高性能レンズを用いれば、そのナノバブルがいとも簡単に可視化できるようになりました。
そのうち、この証拠画像をどこかで紹介しようと思っています。
このような直接の可視化法では、ナノバブルを見ることができないという見解が一部にありましたが、どうやら、そのような見解は正確ではなかった可能性が出てきたようですね。
このようにして、「マイクロ・ナノバブルを観る」ことに関する科学的究明が進んでいきました。
そのことを考慮しますと、次のことは、まったくの「エセ科学」であることが、いよいよ明らかになりました。
①「白い泡でないと、泡ではない」
②「なんといっても白い泡が、本来の泡である」
③「この白い泡がナノバブルです」
なお、この白い泡については、最近、東京において「白い泡のマイクロバブルの洗浄力で、毛穴を掃除できる」といって宣伝している銭湯があるようですが、これも「エセ科学」に近い宣伝がなされていますので、そのことに触れておきます。
その加圧溶解式の白い泡は、優れた洗浄力を発揮することができませんので、毛穴の中まで洗浄することはできません。
これは、もっともらしい、そして過剰な宣伝といえますが、このことは、どこかで詳しく解説する必要があると思っています。
また、その時は、この白い泡には身体的なリラックス効果の作用もほとんどないことも追加説明をしておく必要がありますね。
この白い泡は、ただ見た目によいというだけのことでしかありません。
以上をまとめますと、人の目でマイクロバブルを判断してはいけない、ということです。
何よりも大切なことは、マイクロバブルを「科学の目」で正しく観ることです。
みなさん、この目を養い、マイクロバブルについても賢くなりましょう(つづく)。
マクロバブルの発生
最もマイクロバブルがよく見えるのは発生直後であり、その後時間の経過とともに、それが見えにくくなり、やがて、水中に、すっと消えていきます。
通常の室内灯においては、このような観察で終わってしまいます。
これに、かなり強い光を照射すると、この発生から消滅までのプロセスを、よりクリアに観察することができます。
それは、マイクロバブルに強い光が照射されるとレンズのような光の効果が発揮され、より輝いて見えるからです。
光の手前の方は凸レンズ、反対側は凹レンズのようになりますので、それぞれの焦点のところに光が集まり、それが反射して輝くように見えます。
それでは、人の目では、いったい、どの程度の大きさの気泡を見ることができるのでしょうか。
これを考える際に重要なことは、その目視の対象物と目の間隔、すなわち距離の問題があります。
私は、この問題を、講演の際に、次のように説明してきました。
「ヒトの髪の毛の太さは100㎛、すなわち0.1㎜だといわれています。その髪の毛が、目の前にあるとしましょう。
この目の前であれば、しっかりと、その髪の毛を見ることができます。しかし、これを徐々に遠ざけてしまうと、どうなるのでしょうか。
だんだん、見えなくなりますよね。
それだけ、見える、見えないは、見る位置によって変わるものであやふやなものなのです」
こう説明すると、みなさんは納得されていました。
「近くにあったものが見えて、遠くにあるものは見えにくい、これは当たり前のことですが、これは、拡大してみれば見える、小さいものは見えにくいという問題と同じです。
目視で見えなくなったと思っても、それを拡大してみれば、そこには、さらに収縮しようとしているマイクロバブルやマイクロナノバブルを観察することができます」
これらをまとめますと、目の良い人において、見ることができるマイクロバブルは、せいぜい10㎛、すなわち、その10㎛が目視限界といえます。
さらに小さくなってマイクロナノバブルになりますと、もはや顕微鏡のような拡大可視化装置を用いないと見ることができなくなります。
しかも、気泡がより小さくなると、より見えなくなりますので、その分を拡大して見る必要がでてきます。
そこで私どもが実際に観察した直径20~1㎛のマイクロバブル、マイクロナノバブルにおいては、それを明瞭な可視化画像として得るに必要な倍率は、200~800倍でした。
これらを次のように、まとめておきましょう。
マイクロバブルの径 60~20㎛ 20~1㎛
必要な可視化倍率 50~200倍 200~800倍
ここで、マイクロスコープを用いての可視化限界は、その倍率において800倍で1㎛としておきました。
これは、ナノバブルを可視化できるかという問題に関して慎重に検討した方がよいと思っていたからで、1㎛のマイクロバブルが、0.9㎛に収縮するとナノバブルになります。
これを意識して検討を続けていましたが、その後、マイクロスコープの光学技術が進歩してきて、1000倍、2000倍の高性能レンズを用いれば、そのナノバブルがいとも簡単に可視化できるようになりました。
そのうち、この証拠画像をどこかで紹介しようと思っています。
このような直接の可視化法では、ナノバブルを見ることができないという見解が一部にありましたが、どうやら、そのような見解は正確ではなかった可能性が出てきたようですね。
このようにして、「マイクロ・ナノバブルを観る」ことに関する科学的究明が進んでいきました。
そのことを考慮しますと、次のことは、まったくの「エセ科学」であることが、いよいよ明らかになりました。
①「白い泡でないと、泡ではない」
②「なんといっても白い泡が、本来の泡である」
③「この白い泡がナノバブルです」
なお、この白い泡については、最近、東京において「白い泡のマイクロバブルの洗浄力で、毛穴を掃除できる」といって宣伝している銭湯があるようですが、これも「エセ科学」に近い宣伝がなされていますので、そのことに触れておきます。
その加圧溶解式の白い泡は、優れた洗浄力を発揮することができませんので、毛穴の中まで洗浄することはできません。
これは、もっともらしい、そして過剰な宣伝といえますが、このことは、どこかで詳しく解説する必要があると思っています。
また、その時は、この白い泡には身体的なリラックス効果の作用もほとんどないことも追加説明をしておく必要がありますね。
この白い泡は、ただ見た目によいというだけのことでしかありません。
以上をまとめますと、人の目でマイクロバブルを判断してはいけない、ということです。
何よりも大切なことは、マイクロバブルを「科学の目」で正しく観ることです。
みなさん、この目を養い、マイクロバブルについても賢くなりましょう(つづく)。

コメント
コメント一覧
これまで、ドクターの一貫したブレない「白い泡」への嫌悪感は度々述べられて来たわけですが、やはり、超高速旋回式というワードを使うことでより加圧溶解式のダメさ加減がより鮮明に伝わってくる感じがします。しかしながら、加圧溶解式信仰者にとっては戦々恐々たる事態になってきますね。どうでもいい感じではありますが・・・。まあ、創始者であるドクターからの仁義なき宣戦布告というところでしょうか。高みの見物の立場で傍観する小生としては「どんどんヤレヤレ!!」と焚きつけることが役目とも言えますが・・・。
さて、小生が期待しますのは、ドクターが開発した超高速旋回式がどのように優れていて、加圧溶解式は全くのイミテーションであるとの根拠をできるだけ明確.にしてほしいということであります。
一昨年末と昨年末に開催された未だ「未熟」な学会の発表においても一番重要な部分を曖昧なままにし、十把一絡げで発生方式の異なるマイクロバブルと人の目で見えないナノバブルを、さも誇らしげに自己満足のみで発表披露している輩を目の当たりにし、「やれやれ・・・」と感じたのは小生だけでなくドクターも同じであると思っています。
最近特に、旅日記に対するコメントが毎日のように寄せられてきていますが、励ましや、応援だけでなく、それは違うんじゃないかといったコメントもあってしかりだと感じます。
超高速旋回式マイクロバブル風呂入浴も6月で丸8年になりますが、毎朝、泡の挙動を観察しています。膨張する泡、収縮する泡を机上論ででなく、日々、自らの体で実感.している小生にとりましては、発表論文の1つは書けますね。
バトルは始まったばかりですね。ではでは。
また、ご指摘のご期待に応えることができるように尽力いたします。このところ春風が吹いてきて、ますますゆかいになってきていますよ。貴方にも春風が吹くとよいですね。