先日、国東市鶴川にあるおなじみのレストラン「ゼッコ」に行きました。

 このところ月に1度の家族での食事会が定着してきました。

 そして、ここでの注文メニューも定着してきて、その最後は決まって「鯛めし」を頼むことになっています。

 これまで数々の鯛めしを食べてきました。また、わが家においても、それをよくいただいてきました。

 また、友人のK1さんに鯛を送ったときには、決まって鯛めしを作るのだとも聞いています。

 それだけ人気の料理でしたが、このゼッコの鯛めしを食べ始めてからは、まだまだ未知の味があることを知りました。

 どうして、こんなにおいしい鯛めしを作ることができるのか?

 ゼッコの鯛めしをいただきながら、そのことを考え始めました。

 なにせ、ここは鯛漁のメッカともいえ、年間を通じて、新鮮で体形のよい、みごとな鯛が水揚げされます。

 しかも、それが信じられないほどに格安で手に入りますので、新鮮な刺身だけには収まらない条件が存在していました。

 そのみごとな鯛を示すことにしましょう。

 体長32㎝程度でやや小ぶりですが、よい鯛形をしている天然もので、水揚げ時には生きていました。

 
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                              鯛

 「今日は、この鯛で鯛めしを作ってみませんか?」

 「ゼッコのような鯛めしができるとよいですね」

 「そうだよね、あの味が出せるとよいのですが、どうだろうか?」

 「たしか、ゼッコのシェフは、鯛の骨で出汁をとるといっていましたよ。それでやってみましょうか?」

 「いいね、ぜひとも、それでお願いいたします」

 さて、その鯛めしの出来具合は、どうだったでしょうか?

 「一歩、あの鯛めしに近づいたようだけど、何かが違うようだね」 

 「そうでしょうか」

 「やはり炊き方が問題なのか。たしか、ゼッコは窯で炊いていたよね」

 「そうですね。炊き方の違いは重要ですね」

 やはり、そう簡単には、プロの域には達することができない、これから「鯛めし」の研究が必要であると痛感することができました。

 因みに、この生きた天然鯛の値段は、1000円前後でした。

 とても格安な海の幸でした(つづく)。