第19回マイクロバブル研究会の後半は、地元の梨農家のOさんを迎えて、「梨栽培」に関するさまざまな経験を語っていただきました。

 Oさんは、九州は熊本地方から、ここ国東に移住されて来られたそうです。

 その折、荒尾の新高(にいたか)という種類のジャンボ梨がモデルになったようで、この梨は、当時において1㎏で1万円もしたそうです。

 しかし、かれは、このジャンボ級の梨を狙わず、国東の気候に合った中サイズの新高(約600g前後)の栽培に取り組みました。

 梨は、一般に植えてから5年で実るようになるといわれています。しかし、それから数年間は思うように実らず、辛酸を嘗(な)めてばかりでした。

 しかし、徐々に国東の天候に合った梨づくりができるようになりました。

 気温の具合によって、水やり、肥料の与え方、害虫対策、とりわけアブラムシの駆除法などについての理解を深め、それを実践的に積み上げていくことができるようになりました。

 おかげで梨畑は一町にまで広がり、栽培する梨も増えていきました。

 それらを収穫順にしたがって示しますと、

 幸水(こうすい)
 豊水(ほうすい)
 秋月(あきづき)
 新高(にいたか)

 だそうで、一番多い収穫量が多いのが新高だそうです。

 また、秋月は、大変おいしいなしだそうで甘さは豊水ほどではないが、格別にさわやかな味であることが特徴だとのことでした。

 未だ、この梨は食べたことがなく、今年は、その味を試してみたいと思っています。

 主力の新高については、徐々に進む温暖化のせいでしょうか、収穫量は年々落ちてきているようで、木に勢いがなくなってきているとのことでした。

 しかし、昨年はとても良かったそうで、梅雨明けからの高温が、新高の栽培にとってはよかったそうで、全国のみなさんからの注文が相次いだとのことでした。


 梨づくりにおいて一番難しいのは、この夏場に向かう時の気温の予測だそうで、これを誤ると梨の収穫量に影響するとのことでした。

 それから、困っている問題としては、後継者が見つかっていないこと、繁茂期には人手不足となることだそうです。

 たとえば、梨の袋かけにおいては、それが7万個にも及ぶそうで、どんなに頑張っても、1日の袋かけ量は最大で1000袋だそうで、夫婦二人で行うとすると35日を要してしまいます。

 ほかに、水やり、肥料やリ、農薬噴霧、受粉などがあり、2月を除いては年中農作業を続ける必要があるとのことでした。

 せっかくですので、これらの農作業を少しでも軽減、あるいは改善することができないかを検討するために、今度、現地を見学することになりました。

 たちまちは、今や常識となっているインターネットを通じた販売やドローンを用いての鳥よけなども手づかずの状態にあるそうで、その問題についても、現地で詳しく事情を聞くことになりました。

 梨の花が咲くには3月後半から4月だそうで、それまでには現地見学を実現したいと思っています。

 Oさんは、この国東に来られて奥さんと二人で頑張って梨づくりに励んでこられましたので、年季が入った梨農家であり、言葉の端々に、その経験の豊富さがにじみ出ておられました。

 そして、まだまだ元気で梨づくりを行うことができるという元気さも溢れていました。

 このような方を本物の農家というのでしょうね。

 研究会のみなさんとともに、なにか支援ができないか、知恵と工夫を試してみたいと思います。

 研究会の最後の話題提供は、M会員による「これからの技術革新」についてでした。AIやロボット、IoTなどが詳しく紹介され、未来社会の行くへについて、楽しい議論がなされました。

 また、その未来社会が、果たして国東まで及ぶようになるのか、その時には、都会はどうなっているのか、これらについてにも話が及び、にぎやかな討論となりました。

 また、後半は、Hさんの塩トマトと私の特製のカレーをいただくことで、その場がさらに盛り上がることになりました。

 次回の20回記念の研究会は、3月29日の水曜日に開催されることになりました(この稿おわり)。

http://livedoor.blogimg.jp/hirohumi_ohnari/imgs/0/1/015775c7.jpg 
国東産の新高梨(再録)