昨日の夕方、マイクロバブル研究会員のHさんが、トマトを持ってこられました。

 かれが、丹精込めて、そしてマイクロバブルを利用して育てた「塩トマト」です。

 このトマトは、Hさんによれば、地元の方々が直に購入に来られるほどの人気を集めているそうです。

 まずは、このトマトを先日、東京の知人に送付して試食をしていただいた結果を報告しました。

 この方は、かつて和風レストランのオーナーをされていたこともあり、とにかく、第一線の料理人のみなさんとの親交が深く、その試食は最適の方々とともになされたそうです。

 たとえば、世田谷を中心にして展開されている和風レストランのオーナー、赤坂のミシュラン一つ星の和風料理店、料理研究所の所長さん、といった具合で、その道を究めたばかりの方々でした。

 これらの食通の人々に試食されたのですから、このトマトにとっては、ある意味では、絶好の機会とともに、大変な試練に遭遇することになりました。

 日々舌を鍛え、料理を工夫し、食通のお客さんから小さくない評価を得ているみなさんですから、それは、「ちがいがわかる」だけでなく、その「絶品としてのよさ」も深く認識されたのでしょう。

 みなさんの評価は、それこそ絶賛に近いものでした。

 「こんなトマトは食べたことがない」

 「甘さに驚いた」

 「味がしっかりしていて、いつまでも、それが口の中に残っている」

 サンプルのトマトの数が少なかったので、世田谷のイタリアンレストランのシェフにまで行き届かなかったために、そのかれが非常に悔しがったそうです。

 「次は絶対に持ってきてください」と、硬い約束まで交わされたそうでした。

 これらの評価の内容がH会員に詳しく報告されると、かれは、あたかも舞い上がらんばかりの笑みを浮かべておられました。

 そのトマトの写真を示しておきましょう。

siotomato
塩トマト

 このトマトのおいしさは、次の5つにあるといってよいでしょう。

 ①塩味をベースにしながら、その甘みが際立つことです。

 昨日の試食においては、その糖度は、10~11ではないかと推測されました。

 ②単に甘いだけではなく、実が充実していて、しっかりした食べごたえがあることです。

 通常のトマトは、それを切ると中身の一部がすぐにはみ出してきます。

 しかし、このトマトにはそれがありません。

 また、通常のそれを水に浮かべると、そのほとんどが水面に浮いてきますが、これは、反対にすべて沈んでしまいます。

 トマトの中に空洞がなく、しっかり充実して重いから沈むのだと思います。

 ③水分が豊富で新鮮なみずみずしさがあります。

 このトマトを口の中に入れると、その水分がさっと広がる感覚が生まれます。それが新鮮なみずみずしさを醸し出すのでしょう。

 やや大げさですが、目が覚めるような思いがしてきます。

 このトマトを食べることで、なにか新鮮なリフレッシュ感を覚えてしまうのです。これは、不思議な何とも言い表しようのない感覚ですね。

 ④トマト独特の酸味、酸っぱさがまったくなく、食べやすいのです。ですから、一つ口にすると、すぐに「もう一つ食べたい」という感覚が湧いてきます。

 私は、このトマトの酸味が苦手で、よほどのことがない限り、自らすすんでトマトを食べようとは思いません。

 しかし、このトマトだけは格別であり、その食習慣の常識が振り払われてしまいました。

 ⑤塩トマトの問題点の一つに、皮が硬く、噛むほどに口の中に皮が残ってしまうことがありました。しかし、このトマトには、それがありません。皮もやわらかくて、皮が口の中に残らず、その違和感も湧かず、すべて食べてしまうことができるのです。

 これは上記③の問題と関係しています。水分が不足すると皮の部分が硬くなり、衰えていくことで皮が硬くなってしまうのだと思います。

 ところが、このトマトは、若さを保ちながら、より元気よく熟していっているので、その皮もより硬くならないのではないでしょうか。

 こうなると、これまでのトマトの常識がいくつも覆されることになりますね。

 まずは、H研究会員の、めでたい東京への船出がなされたことになりますので、このトマトの研究をより深めることにしましょう。

 きっと、そこには、「重要な何か」が潜んでいるいることでしょう。

 H研究会員、本当によかったですね。

 このトマトの物語、ますますおもしろく、ゆかいになりそうですね(
つづく)。