本日は、東京からお客さんが大勢来られますので、例によって国東安岐港の魚の競り市場にいっていただきました。

 その客さん方は、なかなか食通の方ですので、地元の海の幸でもてなすのが一番と考えています。


 「今日は、よい魚があったのかな?」

 やや気にしながら、その成果を聞くと、

 「ちょっと小さかったのですが、『城下(しろした)カレイ』がありましたよ」

という返事があり、安堵しました。

 「これを、どう料理しましょうか?」

 これは、刺身か、煮ものか、から揚げかの3つを意味しています。

 「そうだね、少し小さいけど刺身がよいのではないかね」

 全部で5枚の生きていた城下カレイ、これに何か加えれば、いくら舌の肥えた東京人といえども、かなりの舌鼓を打つことになるでしょう。

 そこで、ここは刺身で勝負、生きていた魚には、何も敵わないはずだと決断しました。

 城下カレイは、かつて、この辺でもたくさん獲れていたそうですが、最近はすっかり少なくなってしまいました。

 本家本元の日出でも、少ない水揚げ量だと聞いています。

 その名物カレイを示しておきましょう。

 
sirosita20170206
城下カレイ

 体長25㎝、たしかに肉付きもよく、きれいな魚です。

 左ヒラメに右カレイ、腹を下にすると右側に目があります。

 これが一番大きく、全部で5枚ありました。

 「これは旨そう」と思いながら、カメラのシャッターを切りました。

 さて、問題の値段は、全部で1405円、1枚あたりは281円と格安でした。

 本日は、これを肴にして、さぞかし話の花が咲くことでしょう。

 ちょっと自慢の国東の海の幸、豊かなことがゆかいですね(つづく)。